見出し画像

体調が悪いと、なぜか挑戦する気になる

熱が下がって
あとはひたすら流れ出る鼻水と咳との戦いのみになった。

無職の特権を活かして
ひたすらダラダラすればいいものの、
私はなぜか体調が悪いと、若干活動的になる習性がある。

やってみたかったけれど、やり始めるのは億劫であったことをやってみたり
普段なら怖気づいて避けることを避けなかったりする。

今回は、せっかく購入したのに、
かれこれ2週間ほど、見て見ぬふりをしていたミシン。
ようやく触ってみる気になった。

カバーをあけて付属品の確認等、説明書をパラパラするのに30分
下糸をセットするのに30分
上糸をセットするのに30分
はじめる前から、これはいつになったら縫い始められるんだろうと
脇汗をかきながら、
やっとこさ布をセットする。

初心者のくせに、縫おうとした布が、ぶ厚かった。
せっかくスタートボタンを押したのに
布が前に進まない。
もたもたしていたら、テレワーク中の夫がやってきて、
俺にやらせて!っと
私が1時間半もかけて、スタートラインにたてた状態を奪っていった。

そしてぶ厚い部分は縫えないと早々にあきらめて
縫いやすい部分を楽しそうに縫っていた。

私は心のなかで、「なんてやつだ」と思いながら、
こんなこと、私には絶対にできないなとしみじみ思っていたら
なんだかおかしくなってきて、笑ってしまった。

子どもの頃、妹によく横取りをされたことを思い出した。
自分には横取りをするという発想がなかったので
毎回びっくりしてしばらくフリーズしていたなぁ。

そんなこんなで、大きくて使い勝手が悪かった
ティータオルを半分に切って、
切った辺の部分を直線縫いして、2枚に仕上げるという
とても簡単な作業が終わった。

小学校の家庭科の授業以来のミシン。
苦手意識があって、手が出せずにいたけれど
とりあえずやってみるって大事だなと
改めて思った。

これで満足して封印しないようにしないと。

体調悪いと、なぜだか挑戦する気になるのは
きっとできなかったとしても
体調が悪かったからと
自分に言い訳しやすいと思っている自分がいるからだと思う。

これが他人に対してだったら
「体調が悪かったからできませんでした」
とは絶対に言いたくない自分もいて。

自分にはその言い訳が通用して
他人には言いたくない。

怖がりで、プライドが無駄に高いってことだな。

自分に言い訳できる状態でないと
新しいことに挑戦するのに躊躇する自分。

ほんとイヤだと思うけれど、
今度躊躇している自分に気づいたら、

うわ、またビビってる私。
体調悪いと思い込んで
とりあえずやってみろ

と、自分に言ってみるという
背中を押す方法を見つけられたことは
収穫だと思うことにしよう。





いいなと思ったら応援しよう!