北京人おっさんと行くタイ珍道中 4
友人がお腹が空いたと言い出したのでカジノに戻ることにした。カジノならレストランもあるだろう。泥道カントリーロードをひたすら進み、カジノに到着。
未舗装の道を歩いてきたので友人のサンダルは泥で汚れており、これではカジノに入れないということでカジノの横の噴水で洗ってからカジノに向かった。カジノに向かうと、入り口でやけに東北訛りがキツい保安(ガードマン)のおっさんに「中国人吗?」と訊かれた。「不是,日本人啊」と答えると、领导(上の人)に確認すると言って3,4分待たされたのち、入っていいとのことで入場料を200バーツ払い、中へ入った。中国大陸式なのか、まず鼻に綿棒を突っ込まれて迅速抗原検査を受けたのちに、陰性で有れば中に入れるとのことだった。これも5分程度で終わり、無事にカジノの中にたどり着いた。メシは?と訊くと、今はやってないとのこと。メシ目当てで来たのに……。
とりあえずカジノの中を物色する。人はまばらで、中国人の姿は殆ど見当たらない。いるのはタイ人だけである。それもトータルで10人もいないくらいま。翡翠や虎の骨の酒など中国の成金が好みそうなお土産物屋が中にあるが、これでは商売にならないだろう。
カジノの遊び方がわからないので仕方なくスロットで遊ぶ。秒で200バーツが溶け、パチンコ打った方が絶対楽しいという結論に達したところで、タイ側でおっさんを待たせていることを鑑み、そろそろお暇することにした。ごめんな保安のおっちゃん、领导に確認してくれたのに200バーツしか金落とさなくて。そしてトゥクトゥクを捕まえ、出入国管理施設へと向かうことにした。