完璧主義者がTOEICを受けに行ったお話
こんにちは、アフリカと子どもが大好きな19歳のハセガワトアです。
先日、重い腰を上げてTOEICを受けに行きました。
私は、高校大学ともに外国語系のコースに進学しましたが、TOEICを受けるのは今回が初めてでした。
なぜ今まで受けてこなかったのか、そして今回なぜ受けることにしたのかを中心に今回はお話しします。
完璧主義問題
TOEICを今まで受けられなかった理由、それは完璧主義すぎたからでした。
これだけだと意味不明だと思うので、詳しく説明していきます。
これまでにもお話ししたことがあるように、私は勉強だけは裏切らないと信じてこれまで勉強だけは頑張ってきました。
特に英語は、自分が好きな教科ということもありどの教科よりも力を入れて勉強していました。
勉強に関してだけは、努力してこれまで自分の望む進路には進んでこれました。
しかし、一つ何回受けても合格できなかったものがあります。
それは英検準一級です。
高校生の時に、三回受けて全部落ちました。
でも英語の検定っていくつか種類があって、自分に合う検定を選ぶのも大切な戦略です。
大学入試には間に合わなかったので、その時は英検しか受けていませんでしたが、三回同じ試験で落ちた私は、自分のプライドを保つために英検は自分に合っていないと言い聞かせていました。
そこで視野に入れたのがTOEICでした。
どうせいつか受けることになるはずの試験です。
試しに予想スコアでも出してみるか、そう思い十分程度問題を解いて予想スコアを出してみました。
すると、あらビックリ、当時受験終わりの全盛期だった私は自分の想像より高い予想スコアを出してしまいました。
この予想スコアが私をTOEICから遠ざけていったのです。
受験が終わり、私は英語の勉強をあまりしなくなりました。
そもそも勉強をあまりしなくなりました。
しばらくしてから、今TOEIC受けたら絶対予想スコアを下回る、そう思い焦り始めました。
完璧主義、0か100かで生きてきた私に、予想スコアを下回るなんて耐えられません。
ましてや自分が得意としてきた英語で。
大切に育て上げてきた自信を失いたくない、現実を知りたくない、やだやだできないことがみんなにばれちゃう、そう思いました。
そして私はひらめきました。
勉強しまくって完璧な状態になるまで、TOEICを受けなければいいんだ!!
そしたら全盛期の予想スコアだけを胸にプライドを守り抜くことができる、そう思いました。
そしてプライドだけは一丁前なまま、英語力はどんどん落ちていき、全盛期から一年以上が経ちました。
TOEICを受けることにしたきっかけ
完璧主義ゆえにTOEICを受けられなかった私ですが、気が変わったのはこんなことがきっかけでした。
ある人に、
あなたは完璧にこなしたいがために一歩を踏み出せていない、失敗してもいいからやってみることに意味がある
突然そんな言葉をかけられました。
この言葉で私は一瞬にして気が変わりました。
単純で人の言葉にはすぐ影響される私なので、今回も人の言葉をきっかけにすぐにTOEICに申し込みました。
そうだ、別に完璧じゃなくていいんだ、受けるなら自分に出せる最高得点を出そうと気を張らなくていいんだ、そう思えたらこれまでの重い腰がすぐにあがりました。
そしてTOEICの試験に申し込んだと同時に、私は自分とある約束をしました。
今回は受けることが目的、いいスコアを出そうとして120%の自分を求めないこと、そしていいスコアが取れなかった自分を受け止めること。
最初からこう決めておくことで、私は安心して試験を受けられました。
試験当日ですら、ひたすら受けに来るだけで偉いと自分を褒め続けました。
これまでの私
これまでは受ける試験すべてに全力投球してきました。
目標相応の努力をしなければいけない、そんな気持ちに押しつぶされ、私は心と体を壊しました。
きっと私は、求めた結果を得られないことよりも、求める結果を得るための努力をできないことが許せなくてあそこまで頑張っていたんだと思います。
でもいつしか、その考えが自分を追い込んでいき、試験そのものを受けない選択をするようになりました。
100点をとれないなら0点でいい、この考えが誕生したのです。
中学、高校と私は定期テストのたびに自分にあることを課していました。
それは課題のワークを最低三周、できれば五周はすることです。
ワークを初めて五周したとき、成績はグンと上がりました。
それからというもの、ずっとそれをこなしてきました。
しかし高校に入り、内容も難しくなるし課題も多くなるしで、徐々に三周こなすことが大変になっていきました。
三周したらテストで必ずいい点が取れるとわかっているのに、それをこなせない自分が許せなくて、どんどんテストが怖くなってきました。
全教科の課題を三周以上こなすには土日はもちろん、放課後も毎日何時間も勉強しないといけなかったからです。
全部親や先生に言われたからではありません、自分で決めたことだからこそ、自分との約束を守れないのが怖かったのです。
でも自分に課したことを全部やり切り、全力で勉強してきたと思っても、試験当日は、これだけ勉強したのにいい点が取れなかったらどうしようとずっと不安でした。
完璧主義な私は、努力の過程だけでなく結果にも完璧を求めていたからです。
最近の私
こんな完璧主義で心も体を壊した私は、最近変わり始めました。
自分との約束をたくさん破り始めたのです。
英語もスワヒリ語もダイエットも、早起きもランニングも、明日から頑張ろうと思うだけで、たくさん自分との約束を破りました。
アフリカでゆっくりとした時間を生きている人たちを見てから、自分への許容範囲が大きくなったことがきっかけでした。
正直こんな怠惰な生活がいいものなのかは分かりません。
でも今私は最低限のことだけをこなす生活に幸せを感じています。
完璧主義ではなくなり始めて、私は一つのことを学びました。
目標を達成できないことが必ずしも不幸とは限らない、ということです。
元々、私はTOEICでいいスコアを取れなければ恥ずかしい、ダサい、今までの努力がすべてなくなる、そんな風に考えていました。
でもそんなことなかったです。
先日のTOEICの結果、私は目標を達成できませんでしたし、去年の予想スコアより100点くらい下回りました。
でも恥ずかしくもないし、今までの英語学習が無駄だったとも思いません。
TOEICでいいスコアをとれないということは、私にとってそこまで大きな不幸ではなかったです。
この気持ちはきっとTOEICを受けなかったら分からなかったことです。
だから私は最初に自分とした最低限の約束だけでも守れてよかったと思っています。
これからの私にとっての最低限の目標は、バイトでもなんでも自分でお金を稼ぎ続けることです。
本当は大学卒業とか、就職とか、起業とか、そういう大きな目標を掲げたいところですが、そうすると苦しいので、とにかく今は自分でお金を少しでも稼ぐということで生きていることを感じられたらなと思います。
いつか大学卒業とかが自分にとっての最低限の目標になってたらいいなと思います。
TOEICの話からどんどん飛躍していきましたが、とにかく今回私はTOEICを通して大きな一歩を踏み出せた、というお話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の投稿も読んでいただけたら嬉しいです