イラストに、神を細部へ宿す方法 | ポッ鳥の内製絵描きマインド
有名な格言「神は細部へ宿る」。
イラストへ、神を細部に宿すことは永遠のテーマの一つといえるでしょう。
色々な方法があり模索の日々かと思いますが、神を細部へ宿すには、おおよそ決まった段階があります。
神って細部へどうやって宿るの
細かくこだわりを持って描きさえすれば、細部へ宿るものではありません。
絵に神を宿すにはどうすれば良いのか、まずはしっかりと認識する必要があります。
「神は細部へ宿る」の格言を実現させるには
ことが必要です。
下記でこの3つの点をもう少し細かくかみ砕いてみます。
①特定の知識を極限まで高める
最初はイラストの中でも得意表現の知識を蓄えることからはじめてみましょう。
どこまでが極限か、判断がなかなか難しいですよね。
判断のひとつとして、自分の中で「今のところこれが自分の中で一番頑張ってる!」といえるくらいには知識を溜め込むと結果に反映されやすくなります。
構図、動き、質感、色味等、自分のこだわりたい部分に着目し、自分のイラストを描く作業以外にも時間を割いて、知識の蓄積を図りましょう。
②誰にも気づかれない
指導の立場に立った際、これを意外に思われる方が多かったです。
神が細部へ宿った知識は、まず初見でほとんど誰にも見破ってもらえません。
そのため、神が宿った部分は基本、ほとんど誰にも褒められないと考えられます。
「なんだか脳裏に焼き付く」「圧巻だ」「なんだか印象的だ!」
等々。
神が宿った状態で上手くいっている際の最上級の誉め言葉です。
「●●の△△のところ、すごい細かいね!綺麗!」
等、見てすぐに具体的に言われた場合、神を宿すのに何らかの失敗をしている可能性が高いです。
③表現して効果が出ている
イラストのどの部分も知識を豊富に詰め込めば、良いイラストになるというわけではありません。
難しい塩梅になりますが、「どの工夫も知識に基づいて表現されており、相乗的に効果を発揮していると見た人が感じられる」ことが、神が細部へ宿った状態で、最も素晴らしく効果を上げている状態といえます。
個別の知識が単独で光るだけでは悪目立ちしかねません。
お互いに輝かせ合うことができるように、知識量を増やす際には注意を払いましょう!
間違いなく参考になる作品はこれ
素晴らしい作品がネットで流れ続ける昨今。
それでもブレない、不動の参考作品。
それは美術史上歴史に残る絵画です。
様々なギミッグを施し、絵画に命を吹き込み、今なお研究され続けるほどの気づかれない技術。
現代のイラストのテイストとはもちろん異なっていますが、きちんと見ると学ぶべきところは本当に多いです。
題材選び、構図、筆運び、配置等々。
神を細部に宿す技巧において、これ以上に間違いのない作品は無いでしょう。
まとめ
神は細部に宿るという格言をモットーにしている方は多いです。
それだけ魅力に溢れた課題だと言えますよね。
ポッ鳥自身も研究と試行錯誤の日々です。
ただ、突き詰める方向性が定まれば、より効果的にアプローチを行えることと思います。
この記事が、皆さまのイラストの技術向上に、少しでも貢献できますように!