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【140字小説】筆跡

彼女は「またね」と笑って駅のホームに消えた。

電車の窓越しに見た笑顔が最後だった。

数年後、偶然訪れた古本屋で見つけた本のページに「大切な人がいた」と走り書きがあった。

見覚えのある綺麗な文字。僕はその人と何度も手紙のやり取りをした。

忘れることはない。

筆跡は、あの日の彼女のものだった。

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ぽー@ドルオタのぼやき
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