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日本で活躍する?海外に飛び出してみる?

私は単なるラッキーと周囲のサポートに恵まれた結果、これまでに日本を含め4カ国で就労経験を積むことが出来ており、現在もなお故郷へ思いを馳せつつマルタにしがみついている。
そんな私に、光栄にも仕事に関する記事を書いて欲しいというお声がけをいただいたため、正直自身の成長を実感することのない数年間ではあったが、これまでの就労経験を振り返りつつ、この経験で得た気づきをこの記事でまとめてみる。
※あくまで私個人の意見になるので、「ああこの人はそう思うんだなあ」レベルに軽く受け止めていただければ幸いです。

マルタにもバスのラッシュアワーはあるので、これで出勤したい

日本で活躍する?海外に飛び出してみる?

これまで私は、国外問わず日本人と一緒に働く機会があったが、国籍が同じとはいえ、その性質は大いに異なる印象を受けた。拠点を変えたから性質も変わったのか、元々の性質が海外により順応するタイプだったのかは人によるとは思うが、具体的にどんな違いを感じたか、個人的な見解を述べていきたいと思う。

御社の潤滑油になりたい日本人と、チームのガソリンになりたい日本人

実は今年の夏にこっそり一時帰国してました。この時のエピソードもnoteのネタになるかなあ…

日本で就職活動経験のある方は、一度は潤滑油希望者を見かけたことが無かっただろうか。恐らくは会社組織内において、物事を円滑に進めるために人間関係も含め細やかな調整、気配りができるという自己PRなのであろう。衝突を最小限に抑え、言葉も気持ちも常にオブラートに包んでくれる日本人特有の性質で、私も含めこのタイプに好感を持つ日本人は多い。実際こういうタイプがチームに1人でもいるだけでずいぶん助かるもんね。
一方海外で働く日本人は、このタイプはそう多くない印象を受ける。どちらかというと「自分がこのチームを盛り上げていくぞ!」と使命感に燃える生命力の強いタイプをしばしば見かけることがあった。これはあくまで推測だが、国境も時間も越えた、自身が完全に外様、よそ者であるが故に、否が応でも自身を奮い立たせる必要があり、結果エネルギーに満ち溢れた日本人を見かける機会が多いのかもしれない。もちろん潤滑油タイプに近い日本人も全く見かけないわけではないが、そういった方もやはり同様にエネルギーに満ち溢れていて、ただ表に出していないだけというタイプだったりする。
冷静に考えたら、並外れた行動力と生命力が備わっていなければ、そもそも海外就労を決断し日本から飛び出すということもしないよなあ…

現状維持を願う日本人と、寄り道をしながら着実に成長を願う日本人

寄り道ばかりでまるで成長しない癖に、現状維持を願う日本人とは私のことです

これは勤め先や環境によるので一概には言えないが、少なくとも私が日本で勤めていた会社は、出世よりもなるべく残業せず、追加でタスクを課されることもなく、無事に退社し安穏な日々を積み重ねていくことを願う人が多かった。私もその一人であったし、これからも願い続けるであろう。
一方海外で働く日本人は、いわゆる上昇志向の強い野心家タイプが目立つ印象を受けた。永住者の方ともお仕事をしたことが何度かあるが、こういった方々もいわゆる野心家タイプだからこそ異国の地で深く根を下ろす決断ができたのかなと尊敬の眼差しで密かに見ていたり。
また、高みを目指して転職に踏み切る同僚も多く、その行動力には感服である。「穏やかな日常を願い現状維持を好む人間が、なんで海外就労を続けているんだよ」と言われそうだが。

安定をとる日本人と、冒険をとる日本人

前述と内容が被りそうだが、日本で働いている日本人は、綿密にライフプランを立て、長期的に未来を見据え、持続的に安定した生活が送れるよう日々努力している印象が強い。
海外で働く日本人ももちろんそんな考えをもって切磋琢磨しているとは思うが、同様に「いずれはこの国を去るから、今のうちにたくさん経験を積んでおこう」という考えが根底に見えたりもする。やや変則的ながらも最終的に安定した暮らしが手に入ることを望んでいる、と言うべきだろうか。

いつまでも同じバスに乗れるか、乗り換えを繰り返す人生を歩むか

さて、ありがたいことに海外就労に関するちょっとした質問もいただいたため、せっかくなのでこっそり答えていきたいと思う。

海外で働くにあたり、一度日本を経由して良かったか?

イギリスで働き始めて間もない頃。この頃はクビになる夢を見るレベルにしんどかった。

要するに日本で一度就労経験を積んだことがプラスになったかという質問になるが、一度日本で働くことで、今後どんな人生を歩もうと自身にとって実りのある経験になるのではと考えられる。もちろん心身に障りが出るほどの劣悪な労働環境下に身を落とすべきではないと思うが。
私個人の経験にはなるが、日本で働いていた際には、事前に研修を受けてから、メールの書き方や言葉遣いといったビジネスマナーに触れる機会を与えていただけたり、何年か務めて経験値を着実に獲得していたため、派遣とはいえ一時帰国中にすぐ仕事にありつくこともできたので、嫌な思いもしたがあの日々はちゃんと肥やしになってくれたんだなあと心から言える。

学生時代にもし最初から海外勤務が選択肢にあった場合、どのような選択をとるか?

そんな行き先のバスがあったとて、当時の私が果たして飛び乗るだろうか

正直これに関しては縁とタイミングによるとは思うが、労働環境がすこぶる良好であれば、ひょっとしたら海外勤務も選択していたかもしれない。
早い段階で海外勤務を経験し、ある程度経験を積んだら日本の部署に異動するなり日本で再就職をするというコースは正直魅力的に感じるので…

この記事がどなたかの要望にお応えできていることを心から願っています。

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