死ぬほど笑みがこぼれて

最近なんだか、頭が忙しい。そんなに忙しいのか

と、聞かれてもそうでもない。

引っ越してから、一か月弱

実母との同居生活が始まり、ストレスがないわけでもない。

新しい家での、生活様式や日々のルーティンも定まらなく

なんか、疲れちゃって。

それだけど、やはりミエさんに会いたくて

ミエさんに会いに行く

ミエさんに、「無事引っ越ししました」ラインしようか、どうか

迷っていた

というより、やはり、新しい地に来てから

時の流れが早すぎて

ぜんぜん、送れてなかった

先日、ミエさん家近くまで用事があった

そのとき、ミエさんに会いに行こうと決め込んだ

スーパーで、マウントレニア６個買う

家族のと、わたしのぶん。

ミエさん、以外男性だから甘くない方が吉か？

脂肪と糖分が毛嫌いされる

ご時世に、ノンシュガーとエスプレッソ多めの

このメンツに決定

相変わらずのアポなし訪問

相変わらず、アポなし訪問（笑）

いるかどうか、あげてくれるかもわかわない。

ミエさんのインターフォン前に立つと

横開きのとびら玄関がわずかにみえる

久しぶりで、緊張とうれしさが交じりながら

インターフォンを押した

玄関から出てきた、ミエさんはだいぶ白髪が増えていた

「きぃちゃんは？？」

うちの愛犬、きぃちゃんこと「きぬごし」が

来ていないことに、悲しい顔をしながら

上げてもらい、マウントレーニアを差し出す

ミエさんの話は、尽きず

わたしも、その調子でしゃべり続けた

夫のはなし、犬の病気のこと、家のはなし

久しぶりに来たミエさん家は、懐かしく落ち着く。

引っ越す前は、多いときで週３で来ていた。

今は、まだご近所さんがいないし、

周辺環境、住居環境、

いろんなものに馴染めていない

楽しい時間もあっという間

恒例の時間と、死ぬほど喜び

玄関までいき、帰る支度をしていると

お決まりのトマトをたくさんくれた

もう、かなり食べてしまったので減りました（笑）

あと、

ミエさんが「これ、気に入るか分からないけど」

引っ越し祝いに、お花を用意していてくれたのだ

まさかのことに、感極まった

引っ越しのためにお祝いを用意してくれていた

その事実を知り、その気持ちが

とても、嬉しくて

引っ越してからの孤独とか、つらさとか

全部、吹っ飛んで行って

ミエさんが

「引っ越しの日も天気よかったわよね」「何度も、ラインしようと思っていたんだけど年甲斐もなく、なにやってんのかと思ってやめちゃったわ」

わたしも、何度もラインしようと思っていた

ミエさんが、わたしのためにお花を用意してくれるなんて

思っても見なくて

死ぬほど嬉しかった

帰り道、かごの付いてないチャリに

両手いっぱいになりながら

帰路、ずっと、ニヤニヤとした笑みが止まらず

目頭が熱くなった

その、うれしさの持続力は果てしなく

人間のあたたかさを噛み締めて

夕日が沈んだ道を走り抜けた

最後まで、お読みいただき　ありがとうございました🌸

むぎあじ。