「父滅の刃」|こころの父と対峙し続ける
※ネタバレあり
「父親殺し」
本書では、この言葉が数多くのキーワードとなり、さまざまなアニメ・映画のなかの【父と息子の関係性】をメインに心理分析。
著者・精神科医 樺沢紫苑が、独特な観点から現代人の生きにくさの根底を、紐解く。
父親不在にして、育ったわたしにとって、とても興味深い内容。まだ、読了してないものの、ページ数も終盤へと差し掛かってきた。
「そもそも、物理的に父が不在だったら?」「自分が娘の場合は?」
その場合でも、本書を読むと必ず見えてくるものがある。
わたしは父のことを、父親っぽくない父親だと小さいころから思っていた。曖昧な父親像。おそらく、世間からみたら「Bad Father」なのかもしれない。
父は、働き者である。めちゃくちゃ働いた。
こどもとも、遊んでくれる。
ただ、母との関係は最悪だった。
それは、こどもから見てもわかった。
わたしは、親の離婚後、その反面教師からか
こどものころ、「一生、結婚しないでママを幸せにする!」
と、母によく言った。
正直、この頃から、世の中そんなに生きやすいとは、思っていなかった。
こうやって、母の欲求を満たすことで、ゴールまでがんばれる。
どうやら、この頃から、自分のためにだとかではなく、だれかからの承認欲求により、がんばれることが多くなっていた。
最近は、ようやく自分軸が定まってだいぶ生きやすい。
「父滅の刃」を、読み進めていくなかで
父と自分とを、照らし合わせていた。
こころの父と対峙し続けた。
もっと、強く生きたいと生命がみなぎった。
ひさしぶりに、「生きることに貪欲になりたい」 と思った。
「Bad Father」な、おやじだけど、たった一人の「Only One」
自分もいつかは、「Good Daughter」 になる。
定期的に対峙し続けることが、生きるヒントとなるのかもしれないと感じる。
お読みいただき、ありがとうございました🌸
むぎあじ。