メモ欄より、
自分のスマホのメモ欄を見返したら、
人を傷つけない 言葉を選べないなら話すな
言い訳するな 自分のことを可哀想と思うな
求められている自分でいろ
正直になるな 自分を作れ
弱音を吐くな 言い訳をするな
常に機嫌よく振る舞え
迷惑をかけるな
と書いてあった。
多分ネガティブになった時に書いたものだ。
突然発作的にネガティブになることがある。
自分はそれなりに過去のトラウマを克服したと思っている。うつ病も自律神経失調症も、いちばん酷い時に比べたら相当良くなった。診察も形式化し、処方される薬も減った。
でも、健康な人、健常な人に比べたら、途方もない差がある。いつもはヘラヘラと無視できているが、時々どうしても自分は普通では無いことを痛感させられて、無価値感に苛まれてしまう。
雨の日は気持ち悪いし気分が荒れる。晴れたと思ったら暑さで食欲が出ずふらつく。天気は努力で操れるものでは無い。自律神経も、どうにもできないからこそ自律神経なんて名前なんだ。仕方ないと思いたいが、不甲斐なさが募って、なんでいちいち具合悪くなってつらくなってしまうんだ、と自責する。
ネガティブの発作が来ると、何も出来なくなってしまう。胃のあたりに鉛のような負のエネルギーがずっしりと溜まり、思考や行動を蝕む。親しい人、大事な人のことを蔑ろにするようなことしか思いつかなくなる。こんなの私じゃない。落ち着いている時、こんなに酷いことを思ったりしない。なのに、不満とか、存在否定とか、そういうことばかり頭の中、腹の中、胃の中、身体中に湧き出してくる。
他者の否定は自己の肯定の渇望から起因しているような気がしている。こんなダメな私でも許してくれ、受け入れてくれ、評価してくれ、と思うから、あいつだってダメじゃないか、私が許されないならあいつのことも許さないべきじゃないか、という方向に変形しているのだろう。
自分を正当化したい。自分は立派にやれている、おかしい所なんてないと証明したい。そんな気持ちが芽生えること自体が、上手くいっていないことを裏付けている。本当に良い生き方ができていると思えていたら、正当化する必要すらないのだから。
頭の中にこうしたノイズがあると、本当にやるべきことがなかなか出来ない。負の連鎖だ。自分の機嫌は自分で取らなきゃ。人に甘えていいと思うと、つい、八つ当たりしてしまう。不必要に人に迷惑をかけてしまう。正直で良い、素直になった良い、と言ってくれる人ほど、そうしてはいけないような気がする。私のネガティブは苛烈だ。ネガティブは伝播する。人の言うことは揺れる。人がずっと優しくしてくれるとは限らない。自分を剥き出しにしてはいけない。
人に優しくしてもらうために、人に受け入れられる自分を作る。心の余裕がないから、人を責めたくなる。でも本当は、そんなことしたいわけじゃない。俯瞰する。冷静になる。したくない無理はしない。
いつか普通になるんだ。
吐き出したら、頑張れる気がするから。