アジャイルのお勉強①
最近、仕事でアジャイルについて考えることが多くなりました。
私は、ソフトウェア会社に所属していますが、ウォーターフォールでの開発がほとんどの会社です。しかし、昨年辺りから幹部の方からアジャイル適用の圧力がかかるようになってきました。
私自身は、システム開発の部署に所属しているわけではなく、システム開発プロジェクトをサポートするPMOのような部署に所属しているため、社内の基準作りや研修の検討なども行っています。
そこで、先日アジャイルの基礎研修を受ける機会がありました。
せっかくなので、そこで学んだ内容とネットや書籍で調べてわかったことも、このnoteに残していこうと思います。
そしていずれ、下記の書籍の続編として、アジャイル入門書をKindleで出版できたらいいなと思いますので、是非お付き合い頂き、何か感想や皆さんの経験などをご意見頂けますと幸いです。
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まずは、『アジャイルとは』というところから入っていきたいと思います。
アジャイルは、小さな開発サイクルを何度も繰り返していくITシステム開発の概念です。概念であるため、抽象的で分かりにくい部分も多いです。
また、具体的な手順やプロセスといったものが定義されているわけではありません。
2001年に当時ソフトウェア開発手法分野で活躍していた17名の専門家によってまとめられた文書が「アジャイルソフトウェア開発宣言」で、アジャイルを採用して開発する人たちが持つ価値観がまとめられています。
その価値観が以下の4点です。
① プロセスやツールよりも個人と対話を
②包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
③契約交渉よりも顧客との協調を
④計画に従うことよりも変化への対応を
出典:アジャイルソフトウェア開発宣言
近年のビジネス環境の変化の早さに対応するために、このような考えになっているんですね。
このアジャイルソフトウェア宣言の背後には、12の原則があります。
アジャイルを理解するには、まずこのアジャイルソフトウェア宣言の背景や原則を理解しておくことが極めて重要です。
1.顧客満足を最優先し、 価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。
2.要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。 変化を味方につけることによって、お客様の競争力を引き上げます。
3.動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月という できるだけ短い時間間隔でリリースします。
4.ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して 日々一緒に働かなければなりません。
5.意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。 環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。
6.情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法は フェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。
7.動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。
8.アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。 一定のペースを継続的に維持できるようにしなければなりません。
9.技術的卓越性と優れた設計に対する 不断の注意が機敏さを高めます。
10.シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。
11.最良のアーキテクチャ・要求・設計は、 自己組織的なチームから生み出されます。
12.チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、 それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。
ビジネスの世界では、昔からお客様第一などと言われていますが、ITの世界では顧客と開発者側が対立関係にあるケースが多いのが現状かと思います。
顧客の価値実現のために、ITのプロとして貢献することを、このアジャイルソフトウェア宣言から改めて考えさせられますね。
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アジャイルには、対話(コミュニケーション)が重要です。是非、こちらもご参考に!
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