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お金の流れはごまかせない

こんにちは。
元銀行員の「岩瀬 好史|融資コンサルタント」です。

現在は起業して、完全成果報酬型の資金調達支援やリスケ交渉支援、固定報酬型の計画策定支援や伴走支援などを行っています。

この記事では、「預金口座の取引履歴」についてお話ししています。

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決算書は何とかなるが・・・


決算書の販管費に役員報酬が600万円計上されている場合、社会保険料などを考慮しなければ毎月50万円の役員報酬が支払われているはずです。

ケース①(本来のお金の流れ)
1月20日  出金50万円  役員報酬
2月20日  出金50万円  役員報酬
途中省略
11月20日  出金50万円  役員報酬
12月20日  出金50万円  役員報酬

ケース②(たまにあるケース1)
1月20日  出金50万円  役員報酬
2月25日  出金50万円  役員報酬
4月2日  出金50万円  役員報酬
4月23日  出金50万円  役員報酬
5月26日  出金50万円  役員報酬
以下省略

ケース③(たまにあるケース2)
1月20日  出金50万円  役員報酬
5月20日  出金50万円  役員報酬
7月20日  出金50万円  役員報酬
8月20日  出金50万円  役員報酬
10月20日  出金50万円  役員報酬

どのケースも決算書の販管費には役員報酬600万円と計上されますが(ケース③は未払いの役員報酬を役員借入に振り替えることが多いです)、皆さんが銀行の担当者で、融資の審査をする立場だったらどう思うでしょうか?

ケース①は本来のお金の流れなので、少なくとも役員報酬の支払いについて問題になることはありません。

ケース②は多少遅れながらも役員報酬を全額支払っていますが、ケース①と比べると慎重に審査しないといけません。

ケース③はかなり問題があり、率直に言うと融資をしたくありません。

決済用口座の重要性


いくら融資の審査に精通しているベテランの銀行員でも、正直なところ決算書を見るだけでは分からないことも沢山あります。
それを補うためにヒアリングを行ったり、現地を見に行ったりします。

その中でも特に、預金口座の取引履歴は重要な判断材料になります。
日本政策金融公庫に融資を申込むときに、預金口座の取引履歴を提出するように言われるのはそのためです。

私が融資の相談を受けていて、決算書などを見る限りでは何とかなるかなと思っても、預金口座の取引履歴を見て、やっぱり難しそうだなと思うことも中にはあります。

融資の審査をする立場からだと、基本的には悪いところがないか探すように見るしかないわけですが、逆に言えばこの企業には積極的に融資をしたいなと思ってもらうこともできます。

決済用口座は基本的にはひとつで管理する企業が多いため、せっかくなら銀行から評価されるような取引履歴にし、そのことをきちんと評価してくれるように伝える努力が必要です。

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