手形貸付はいくらまで借りれますか?
こんにちは。
元銀行員の「岩瀬 好史|財務コンサルタント」です。
現在は起業して、資金調達支援・リスケ交渉支援・事業計画策定支援・伴走支援(財務コンサルティング)などを行っています。
この記事では手形貸付についてお話ししていますので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
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手形貸付はいくらまで借りれますか?
手形貸付の基本的な考え方
皆さんが一般的にイメージする融資は証書貸付と言われるもので、契約書(証書)にサインして毎月一定額を返済していきます。
それに対して手形貸付は、契約書の代わりに約束手形を使って融資を受けて、返済期日に一括で返済します。
どんな企業が手形貸付を利用しているかというと、建設業などでよく利用されます。
このようなケースだと最大でも2000万円までしか借りれません。
なぜかというとそれ以上お金が必要ないからです。
また、Aさんが1000万円までは自己資金で払うなら、最大でも1000万円までしか借りれません。
理由は同じで、それ以上はお金が必要ないからです。
では、どうして一括で返済するのかというと、Bさんから建築代金3000万円を受け取るまでは返済するお金がないからです。
また、一括返済ではなく毎月返済にできないのかと言われるとできません。
なぜかというとBさんから受け取った建築代金以外のお金で返済できる見込みがないからです。
通常の証書貸付では企業の業績を見て融資の審査を行うのに対して、手形貸付は案件(取引)を見て融資の審査を行うという違いがあります。
手形貸付はいくらまで借りれるのか?
答えとしては、「必要な金額だけ」「必要な期間だけ」借りれます。
上記のケースで言えば、「最大でも2000万円まで」「最長でも建築代金が入金されるまで」ということになります。
逆に、どうしても2000万円必要なのに、1500万円までしか借りれないことはめったにありません。
なぜかと言うと、2000万円借りれなければBさんからの依頼を受注できないからです(受注すると資金繰りがショートするため)。
手形貸付は使い方さえ間違えなければ、銀行にとってもリスクの低い貸しやすい融資のため、ぜひうまく活用していきたいところです。
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