見出し画像

手形貸付はいくらまで借りれますか?

こんにちは。
元銀行員の「岩瀬 好史|財務コンサルタント」です。

現在は起業して、資金調達支援・リスケ交渉支援・事業計画策定支援・伴走支援(財務コンサルティング)などを行っています。

この記事では手形貸付についてお話ししていますので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。

*資金調達や事業計画などでお悩みの方はぜひご相談ください。
*無料相談のお申込みはお問い合わせフォームからお願いします。


手形貸付はいくらまで借りれますか?


手形貸付の基本的な考え方

皆さんが一般的にイメージする融資は証書貸付と言われるもので、契約書(証書)にサインして毎月一定額を返済していきます。

それに対して手形貸付は、契約書の代わりに約束手形を使って融資を受けて、返済期日に一括で返済します。

どんな企業が手形貸付を利用しているかというと、建設業などでよく利用されます。

建設業を行っているA社が、会社員のBさんから3000万円で新築住宅の建築を請け負った。

住宅が完成するのは4ヵ月後で、A社はBさんから住宅が完成した後に建築代金3000万円を受け取る。

そうすると、住宅が完成するまでの間に発生する材料費や人件費などの2000万円をどうやって工面するのかということが問題になります。

A社がたくさんお金を持っているなら問題ありませんが、そうでなければ材料費や人件費などが払えません。

そんなときに、銀行から手形貸付で2000万円融資を受けて、材料費や人件費などの支払いに充てます。

いつ手形貸付を返済するかというと、Bさんから建築代金3000万円を受け取ったタイミングです。

このようなケースだと最大でも2000万円までしか借りれません。
なぜかというとそれ以上お金が必要ないからです。

また、Aさんが1000万円までは自己資金で払うなら、最大でも1000万円までしか借りれません。
理由は同じで、それ以上はお金が必要ないからです。

では、どうして一括で返済するのかというと、Bさんから建築代金3000万円を受け取るまでは返済するお金がないからです。

また、一括返済ではなく毎月返済にできないのかと言われるとできません。
なぜかというとBさんから受け取った建築代金以外のお金で返済できる見込みがないからです。

通常の証書貸付では企業の業績を見て融資の審査を行うのに対して、手形貸付は案件(取引)を見て融資の審査を行うという違いがあります。

手形貸付はいくらまで借りれるのか?

答えとしては、「必要な金額だけ」「必要な期間だけ」借りれます。

上記のケースで言えば、「最大でも2000万円まで」「最長でも建築代金が入金されるまで」ということになります。

逆に、どうしても2000万円必要なのに、1500万円までしか借りれないことはめったにありません。
なぜかと言うと、2000万円借りれなければBさんからの依頼を受注できないからです(受注すると資金繰りがショートするため)。

手形貸付は使い方さえ間違えなければ、銀行にとってもリスクの低い貸しやすい融資のため、ぜひうまく活用していきたいところです。

お気軽にご相談ください


無料相談

無料で個別相談を行っていますので、資金調達や事業計画などでお悩みの方はぜひご相談ください。

*相談希望日、企業名、役職、氏名、業種、相談内容などを添えていただけると助かります。
*お急ぎの場合は夜間や休日にもご相談いただけます。

業務提携

税理士、社労士、建設業、不動産業、保険業、高額な商品やサービスを扱っている企業の方などから、取引先の資金調達や事業計画などについてもご相談いただけます。

いいなと思ったら応援しよう!