事業計画にストーリーはありますか?
こんにちは。
元銀行員の岩瀬 好史|財務コンサルタントです。
現在は独立して、「クライアントの名刺を貰い、経理・財務担当者として、銀行対応を含むお金(数字)の管理を引き受けるサービス」を中心に、中小企業の経営を財務面から伴走支援しています。
財務コンサルタントをしていると、事業計画書を目にすることも多いのですが、以下のように感じることがよくあります。
このことを率直に相手に伝えてみると、事業計画書を作った経営者自身も同じように感じていることが多いです。
事業計画書の作り方についてすべて説明していると長文になってしまうため、今回は「事業計画書を作るときによくある失敗」についてお話ししたいと思います。
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優先順位が曖昧
計画を作ろうとして現状分析を行っていくと、やりたいこと、やらないといけないことが沢山見つかるはずです。
それらをすべて同時に行うことは難しいため、通常は優先順位を決めて取り組んでいきますが、「優先順位が高いかどうか」ではなく「取り組みやすいかどうか」で決まることが多いです。
また、優先順位をはっきりと決めず、やりたいこと、やらないといけないことのリストが並んだだけになっていることもあります。
目標が曖昧
いつまでに(期限)、どうしたいのか(金額や状態など)、といった目標が明確になっていないことが多いです。
「前期よりも売上を5%上げたい」という目標と、「3年後に売上を2倍にしたい」という目標では、目標を達成するために必要なことが変わってくるはずです。
最終的な目標設定は経営者にしかできないため、負担はあるかと思いますが、はっきりと決めておきたいところです。
根拠が曖昧
「なぜそれをやるのか」という根拠がはっきりしないことが多いです。
根拠がないと周りにしっかりと説明できないため、社内の協力を得ることが難しいですし、何かうまく行かないことがあると本当にこのままで良いのか不安になります。
また、途中で計画を修正することもありますが、「やる理由」がはっきりしないと「修正する理由」も曖昧になるため、よく分からないまま修正を繰り返すことになりかねません。
まとめ
計画を作ること自体はそれほど難しくありませんが、中身の濃い計画を作るのは簡単ではありません。
ただ、「今はこういう状況で、いつまでにこういう状況になりたいから、これからこういうことをやって行く」とストーリーを持って話せるようになると、社内が一丸となって目標の達成に向けて進んでいけるようになります。
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