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#1 【DAO立ち上げのゼロからイチ】 〜ヒトの集合体がDAOになっていく過程

はじめまして!PM DAOで、DAOの組織設計をビジネス面でサポートしているKenBizです。

PM DAOの活動開始から約半年が経ちましたが、某Z社の社長もDAO立ち上げを発表するなど、引き続き「DAO」という言葉は世間でも注目されていますね。
そこで、この連載記事ではPM DAOでの約半年に学んだ、DAOとしての最初期の活動の特徴やメリット、課題について、実体験から見えてきたことを中心に紹介したいと思います。

PM DAOは既にブロックチェーンやスマートコントラクトに基づいて軌道に乗ったDAOではなく、ヒトの集合体がDAOになっていく過程にあると思っています。
完成されたDAOがどのように運営されているかを説明した記事は比較的よく見かけますが、ゼロからDAOを立ち上げる瞬間に組織で何が起きるかを紹介するものはまだ少ないように思いますので、この記事がDAO立ち上げのゼロからイチの間に興味がある方の目に留まってくれれば嬉しいです!

【DAO立ち上げのゼロからイチ】は以下の内容で連載しています。

各回のタイトルを見てもらうと少しイメージがつくかもしれませんが、スマートコントラクトの在り方論などシステマティックな仕組み上の話というよりは、ヒトが集まってDAOで活動するとどんなことが起きるか?という、より手触り感のある話を書ければと思っています。

<PM DAOってどんなDAO?>

次回以降の本題に入る前に、簡単にPM DAOの紹介をさせて下さい。
と言っても、PM DAOの活動内容の詳細を宣伝したいわけではなく、DAOについての記事を書くにあたり、「どんな人が何をしているDAOなのか?」ということを皆さんの頭の片隅に置いておいて貰うことが目的ですので、紹介の内容もその趣旨に合わせて絞ってみます。
※もし詳細知りたい人がいたら↓リンクからどうぞ!
https://pmdao.notion.site/pmdao/PM-DAO-3f65917000ce4a7eab7a0ad8d9a16fa0

PM DAOとは何が目的のDAOなのか?

このHPでは「プロダクトマネジメントの知識、情報、経験を開放し、あらゆる人々が”プロダクトマネジメント”にアクセスすることを支援するDAOコミュニティ」と紹介しています。
ただし、後にも書きますが、PMではなくDAOそのものに関心がある人も多く参加しており、PM関連のアクティビティを全員が実施しているわけでも、実施しなければならないわけでもありません。
(私自身もPM未経験です!)

そもそもDAOなのか?

イントロでも記載しましたが、PM DAOはまだ厳密なスマートコントラクトに基づいて自律分散的に動く組織にはなっていません
Deworkやトークン・NFTによるタスク・報酬管理やロール別の活動など、DAO的に物事を進めるためのエッセンスは徐々に揃ってきていますが、Founderが中心になって物事を進めている部分や、手動・人力でのタスクレビューなど、旧来型の組織運営手法が残っている側面もあります。
今後、よりDAOと呼ぶにふさわしい組織へと変わっていく予定ですが、現状に至るまでの議論や考え方、将来の姿などについては#2以降で触れたいと思います。

どんな人が参加しているのか?

大きくはPMに関心がある人、DAOに関心がある人の2種類に分かれるかと思いますが、比率としては(意外かもしれませんが)DAOに関心があって参加した方々の方が多いのではないかという感覚です。
なので、バックグラウンドもかなり多様で、PMに携わっている人はもちろん、(IT関係ではない)事業会社やコンサル、金融畑の人もいれば、学生の方も在籍していますし、年齢層もかなりばらつきがあるように思います。

メンバーは何をしているのか?

Discordに参加しているメンバーはこの記事の執筆時点で243名ですが、多くの方は「読む専」的な人たちで、アクティブなメンバーは常時10名くらいが一部入れ替わり立ち替わりしながら活動しているイメージです。
メンバーには個人の関心に応じてロールが付与されることになっており、主に以下のロールがあります。
(他にもいくつかあるのですが、主なものだけ)

  • PM Contributor

    • →PM DAOのためのサービスや学習コンテンツの制作などをリード

  • DAO Contributor

    • →DAOとして運営するための組織の設計やツールの導入をリード

  • Community Manager

    • →PM DAOのコミュニティの活性化や交流を深める活動をリード

Discord内の 「#coaching-壁打ちメンタリング」チャネル。困り事やレビューしてもらいたいことをポストすると、そのスキルを持った人が手伝ってくれる。その対価としてPM DAOのトークンを報酬として支払うことも可能

メンバーは自身のロールに応じて、DAOのためになると思うことや、要請のあったことをタスクとして実施します。

実際に運用しているDeworkのタスクボード。担当者、スキル、内容、完了時のトークン報酬を定義

タスクと報酬はDeworkで管理されており、メンバー内で可視化されていますが、情報共有という意味では、現在は週1回Weekly Meetupを開催しており、そこでも各人のタスク進捗を共有したり、一定期間の活動の振り返りを実施したりしています。

以上が、現状のPM DAOのざっくりとした運営状況です。
これをベースに、どのような考え方でこのような運営方針になったのか?何がうまくいっていて、何か課題になっているのか?今後どのような方向で進んでいくのか?などの点を、次回以降テーマごとにご紹介したいと思います。

【DAO立ち上げのゼロからイチ】は以下の内容で連載しています。

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