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ビジネス・日常で使える「たたき台」の類語10選とその違い
「たたき台」の類語とその違い
「たたき台」は、議論や検討を進めるための仮の案や試作の意味で使われます。その類語には微妙なニュアンスの違いがあります。以下、それぞれの意味と違いを解説します。
1. フォーマルな表現(公的・正式な文書やビジネスの場で使われる)
素案
▶ 基本的な構想をまとめた案。まだ完成していないが、大枠が決まっている状態。
例:「新規事業の素案を作成する」
草案
▶ まだ詳細が詰められていない初期段階の案。素案よりもさらに大まかで、修正が前提。
例:「法案の草案を作成中」
試案
▶ 試しに考えた案。まだ採用するかどうか決まっていないもの。
例:「新しいプロジェクトの試案を提案する」
原案
▶ 正式な案になる前の基本案。ほぼ完成形に近く、修正が加えられる可能性はあるが、大枠は固まっている。
例:「社内規則の原案を決定する」
初案
▶ 最初に考えられた案。後に修正や改良が加えられる前提。
例:「企画の初案を提出する」
骨子
▶ 案の中でも特に重要な部分・要点。詳細は未定でも、核となる考え方が示されている。
例:「政策の骨子をまとめる」
2. カジュアルな表現(日常会話やカジュアルな場面で使われる)
下書き
▶ 正式なものを作る前のラフな書き出し。文章などによく使われる。
例:「ブログの下書きを書いておく」
ラフ案
▶ 詳細が決まっていない、ざっくりとした案。デザインや企画の場面でよく使う。
例:「イベントのラフ案を作る」
仮の案
▶ 一時的に作られた案。今後変更される可能性が高い。
例:「仮の案なので、自由に意見をください」
試作品
▶ 完成前に試しに作られたもの(モノに対して使う)。
例:「新しいスマホの試作品を公開する」
3. ビジネス向けの表現(企業・プロジェクトの場面で使われる)
プロトタイプ(Prototype)
▶ 試作段階のモデルやシステム。製品開発やデザインに多い。
例:「新アプリのプロトタイプをテストする」
ドラフト(Draft)
▶ 正式決定前の下書きや原案。文書や企画で使われる。
例:「契約書のドラフトを作る」
コンセプト案(Concept案)
▶ 方向性を示した案。具体的な内容ではなく、考え方やテーマを表す。
例:「新商品のコンセプト案を練る」
フレームワーク(Framework)
▶ 全体の枠組みや構造を示すもの。戦略や思考の土台。
例:「マーケティング戦略のフレームワークを作成する」
違いをまとめると?
ビジネス文書なら → 「素案」「草案」「原案」
試作段階なら → 「試案」「プロトタイプ」「試作品」
企画やデザインなら → 「ラフ案」「コンセプト案」「フレームワーク」
文書の下書きなら → 「ドラフト」「下書き」
用途によって使い分けると、より適切な表現になります!