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ビジネス・日常で使える「たたき台」の類語10選とその違い

「たたき台」の類語とその違い

「たたき台」は、議論や検討を進めるための仮の案試作の意味で使われます。その類語には微妙なニュアンスの違いがあります。以下、それぞれの意味と違いを解説します。


1. フォーマルな表現(公的・正式な文書やビジネスの場で使われる)

素案

基本的な構想をまとめた案。まだ完成していないが、大枠が決まっている状態。
例:「新規事業の素案を作成する」

草案

まだ詳細が詰められていない初期段階の案。素案よりもさらに大まかで、修正が前提。
例:「法案の草案を作成中」

試案

試しに考えた案。まだ採用するかどうか決まっていないもの。
例:「新しいプロジェクトの試案を提案する」

原案

正式な案になる前の基本案。ほぼ完成形に近く、修正が加えられる可能性はあるが、大枠は固まっている。
例:「社内規則の原案を決定する」

初案

最初に考えられた案。後に修正や改良が加えられる前提。
例:「企画の初案を提出する」

骨子

案の中でも特に重要な部分・要点。詳細は未定でも、核となる考え方が示されている。
例:「政策の骨子をまとめる」


2. カジュアルな表現(日常会話やカジュアルな場面で使われる)

下書き

正式なものを作る前のラフな書き出し。文章などによく使われる。
例:「ブログの下書きを書いておく」

ラフ案

詳細が決まっていない、ざっくりとした案。デザインや企画の場面でよく使う。
例:「イベントのラフ案を作る」

仮の案

一時的に作られた案。今後変更される可能性が高い。
例:「仮の案なので、自由に意見をください」

試作品

完成前に試しに作られたもの(モノに対して使う)。
例:「新しいスマホの試作品を公開する」


3. ビジネス向けの表現(企業・プロジェクトの場面で使われる)

プロトタイプ(Prototype)

試作段階のモデルやシステム。製品開発やデザインに多い。
例:「新アプリのプロトタイプをテストする」

ドラフト(Draft)

正式決定前の下書きや原案。文書や企画で使われる。
例:「契約書のドラフトを作る」

コンセプト案(Concept案)

方向性を示した案。具体的な内容ではなく、考え方やテーマを表す。
例:「新商品のコンセプト案を練る」

フレームワーク(Framework)

全体の枠組みや構造を示すもの。戦略や思考の土台。
例:「マーケティング戦略のフレームワークを作成する」


違いをまとめると?

  • ビジネス文書なら「素案」「草案」「原案」

  • 試作段階なら「試案」「プロトタイプ」「試作品」

  • 企画やデザインなら「ラフ案」「コンセプト案」「フレームワーク」

  • 文書の下書きなら「ドラフト」「下書き」

用途によって使い分けると、より適切な表現になります!

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