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中心星から観る子育てアドバイス~はじめに~【算命学/子育て親育ち】
まさ子さんは、何事にも積極的でだれとでもすぐに仲良くなれる社交的な人。思ったことはすぐ実行する行動派です。男の子が二人いますが、わんぱくでもいいから強い子になってほしいと願っています。
長男はとても活発で特に心配していないのですが、次男は、何をするにもおっとりしていておとなしく、いつもぼ~~~っとしています。
まさ子さんは、ハキハキしない次男のことがもどかしく、時にはいらいらしてしまうこともあります。
そこで、もっとしっかりした子になってほしいと、二人を近所の少年拳法の教室に通わせることにしました。
さて、その後の展開はどうなったと思いますか?
実はこの話は私の体験談なんですが(笑)結局、次男は長く続けることなく辞めてしまいました。一対一の戦いでは負けてばかりで、いつも泣いていましたね。
男の子だから、強い子になってほしい、との私の思いは間違ってはいなかったでしょう。
けれど、強引に、本人の気質を無視して、子どもを自分の望む姿に矯正しようとすることは百害あって一利なし。
と偉そうに言っている私も、気づいたのは、随分と後になってからです。
次男は司禄星を2つ持っています。司禄星というのは、家庭的で平和な生活を好む温和な星です。
実際博愛主義な子で、友達とけんかすることはあまりなく、お母さん仲間からは、「癒しの〇〇ちゃん」と呼ばれていました。
それが、相手を殴ったり蹴ったりする勝負の世界なんて、向いているはずもなかったんですね。
でもその後次男は、体操教室にいくようになり、ひとりでもくもくと練習し、徐々に上のクラスに上がっていきました。
地道にひとりでこつこつ努力する、まさしく司禄星です。
そして、進級試験に落ちてもあきらめないで頑張ることで、「強さ」を身につけたのかもしれません。
中心星は貫索星ですから、より良い方向へ稼働したかと思います。
そして現在、あんなにぼや~~っとしていた次男は、ある会社の統括管理の仕事をバリバリこなしています。
子供の頃のようにふんわりと優しく、少々のことで怒らない気質は変わってはいませんが、ぶれない自分の芯がしっかりとありますね。
小さい頃、友達の家でかくれんぼの途中に押入れで寝てしまい、大騒ぎになった子とは思えないです(笑)
私が強い子になってほしい、と望んだ「強さ」はいったいなんだんだろう。
と、今となってはわからないけれど、次男が自分を信じる強さを、自身で育てたことは確かです。
親はつい我が子に、理想の子どもを求めてしまいがち。
お友達が多く、ハキハキと自分の意見を言い、親の言うことをよく聞き etc。
けれど、子どもに一番必要なのは、ありのままを認めてもらうことでしょう。
そして、それを活かす環境を得ることで、さまざまなことに挑戦する気持ちが生まれ、安心感となり支えとなって、結果強さや自信がついてくるものではないでしょうか。
次回からは、算命学からわかる子供の気質を、十大主星を通して子育てのアドバイスとともに書いていきます。