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親子あるあるシリーズ(Case①)~思い通りにしたい母【算命学/子育て親育ちVol.2】

ふと目についた体験キャンプのチラシ。
「うわ~、これ楽しそう ♪ 」

陽子さんはとても活動的なお母さんです。
家に帰ると、早速、長女の純ちゃんに聞きました。

「ねぇ、このキャンプに行ってみない?」
「う~~~ん。。」(あまり気乗りしない様子)
「これ絶対面白いよ!みんなで木の家を作るんだって!きっと楽しいよ。お友達もできるし!」(陽子さんからは、行って欲しいオーラがいっぱいです)
「・・・・じゃ、行く」

そして、当日。純ちゃんはキャンプに出かけました。
ところが、2日目の夜。陽子さんにキャンプの運営の人から、純ちゃんが帰りたいと泣いているという連絡が。

もう1日様子をみることになりましたが、家づくりが進まなくて他の子にも迷惑がかかるということで、結局連れて帰ることになりました。

迎えに行く途中、陽子さんは腹が立って仕方ありません。そして、純ちゃんを引き取ってからも、その気持ちは収まりません。

「あなたが自分で行くって言ったんでしょ?」
「他の人に迷惑かけて。お金ももったいないし」
「本当に、意気地なしなんだから」

その時純ちゃんが目に涙をためていいました。
「雨がザーザー降って、怖かったもん。真っ暗で寒いし、虫もいたし、眠れなかったし」

そこで陽子さんは、はっと気付きました。
純ちゃんは、今までテントで寝た経験は一度もなく、暗いところや虫が嫌いだったことに。
自分が楽しいと思ったことは、我が子も楽しいはずという思い込みを押し付けていたことに。
そして、それを嫌だと言えない、言わさない、無意識の誘導をしていたことに。   

実はこのお話は私の経験談が元です(笑)

これは一例ですが、例えば、お稽古事をやめたいと言い出した子供とも、同じような展開がありますね。

「自分で行きたいって言ったんでしょう?」
「ほんとは行きたくなかったもん」
「じゃ、なぜその時に言わないの」
「だって、お母さんが行ってほしいと思ってたから」(←心の声)

無理強いしたつもりはないのに、なぜこういうことになってしまったんでしょう。

そこには、親と子の主従関係にも似た力関係があることは前提として、親から受ける影響力の強さ、加えて親と子それぞれが無意識のうちに作動する心や行動の違いにあります。

今回のお母さんのタイプとしては、子育てに一生懸命で、子供との一体感を感じていたいという人が多いのではないでしょうか。

星で言えば、子供を表す調舒星、母性本能の強い玉堂星、人の世話をすることが好きな禄存星、きちんとした母親でありたいと思う司禄星、あたりでしょうか。

特に南に調舒星がある人は、子供が精神的に身近で気になる場所にあるので、子供に囚われることは多いでしょう。

その上、自分の思い通りにしたい という仕掛け(支合)があると、その思いを外せないので、自分が望む結果でないと我慢できません。

これは、宿命図の12支に、子丑、寅亥、卯戌、辰酉、申巳、午未の組み合わせがある人です(日・月・年の組み合わせによって違いはありますが)

たとえば、「AとBどっちがいい?」と聞いて子供に選ばせておきながら、自分が思っていたものと違う選択をすると、「お母さんはこっちのほうがいいと思うけど」「あなたはこっちが好きだよね?」「それでいいの?」と、念を押したりします。

けれど、ソフトな言葉の裏には、「こうしてほしい」という誘導や押し付け「あなたを認めていませんよ」というニュアンスが内在していますね。
と、偉そうに書いていながら、私はまさしくこのタイプでした(苦笑)

そして、その結果、子供は母に本心を伝えることを諦めるのです。
さて、ではそうなる子供のタイプは。
次回に続きます。 


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