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親子あるあるシリーズ(Case②)~切り替えの早い母と臨機応変に対応できない子【算命学/子育て親育ちVol.4】
ある日曜日。優子さんは、雄太くんを連れて買いものに出かけました。
そして、「いい子にしていたら、帰りに本屋さんに行こうね」という約束をしました。
さて、買い物が終わって店を出ようとすると、学生時代のお友達とばったり。時間が経つのも忘れて、おしゃべりに花が咲きます。
「あら、もうこんな時間。早く帰らないと!」
すると、雄太くんが恐る恐るいいました。
「本屋さんに寄らないの?」
「今日は遅くなったから、本屋さんは今度ね」
「だって、いい子にしてたら本屋さんに行くって言ったよ」
「時間がないでしょ。今度連れて行ってあげるから」
でも雄太くんは行きたいと駄々をこねました。
「もう、我儘なんだから。行かないったら行かないの!お母さんは、あなたと違って忙しいんだから」
お母さんは怒って、どんどんと先を歩いて行きます。
けれど、雄太くんは、納得できません。その上、いい子にしていたのに、お母さんに怒られて、悲しくなりました。
まず、この話には、算命学の星云々以前に問題があります。
自分の非をすり替えて、都合良く流すということですね。
こういうケースは、” 親は威厳を持つべき、子供に舐められてはいけない ” と、「親」という立場をことさら重視する人に少なくないのではないでしょうか。
私なんかは、子供の頼みごとを忘れて指摘されると、「忘れちゃった。ごめんね」と言えばいいものを、「それなら、あなたが買ってくればいいでしょ。お母さんも忙しいんだから」と、すり替えて逆ギレしたことも多く、「売り切れとった」と嘘をついたこともあります(爆)
優子さんも、立ち話で時間がなくなったのを棚に上げて、結果、雄太くんを我儘な子としてすり替えて処理してしまいました。
こういうことを繰り返していると、「お母さんは嘘ばっかりついてずるい、自分勝手だ」ということになってしまいます。
親でも、約束を破ったことは悪いし、謝ることイコール、親の威厳をなくしたり、子供に負けた、ということではないのですから、そんな時は素直に認めて謝ることは必要ですね。
ただ、媚びたり、機嫌を取るために謝るのとは違うので、この点は間違えないように。
さて、今回のように言いだしたら聞かない、しつこくてイライラさせるというお子さんの場合、お母さんは切り替えが早いタイプが多く、これはお互いの思考と行動のパターンの違いによる影響が強いかと思います。
次回は算命学的に、説明していきましょう。
しかし、体験談的に書いていると、自分がいかに身勝手な母だった(←過去形。笑)かを痛感します。
気づいて、変える。
そうすれば、すこしずつでも「変わる」です。