十二大従星のキャラクターのお話【算命学】
算命学では、生年月日から8つの星を割り出し、
その人の命式図を作成して、性格やさまざまな特徴を観ます。
これは京本大我さんの命式図です。
甲戌の年 乙亥の月 癸亥の日 生まれで、そこから右側にある人体星図を導き出します。
8つの星のうち3つは、十二大従星です(水色)
人がこの世に生まれる前からあの世に行くまでを十二の時代に分類して、
その時代から読み取れる現実のエネルギーとその意味を表したものです。
人体星図は、場所によって意味が違います。
まずは、十二大従星の持つ特徴を説明します(かなり長文です)
あくまでもこれはその時代のキャラクターで、病人の星があるから病気になる という意味ではありません。
算命学の命式図は、無料で探せるので、一度自分の命式図を見て、照らし合わせてみてくださいね。
天報(てんぽう)・・・胎児の時代
天報星は、「胎児の状態」ですから、
自我が強いということはなく、また時間的な観念も薄いです。
胎内にいる状態を考えると、移動はいつも母親と一緒で、自分の意志や思いと、行動は別になっている状態です。
ですから、気持ちの変転変化が激しく、ころころ変わるので、お天気やさんと呼ばれることもあるようです。
この時代は、親(特に母親)からいろんなことを吸収するので、何でも器用にできてしまい、別名、多芸多才の星とも言われます。
ただ、いいかえれば一つのことに絞ることができにくく、器用貧乏になりがちなので気をつけて下さい。
ひとつのことに的を絞れば、その力は見事に活かされます。
この星は、幼少期に親の影響を受けやすいので、親の在り方・生き方がポイントになりますね。
天報星が2つ出ている時は、変転変化が激しくなり、どちらかというと運気のアップダウンを繰り返す傾向にあります。
天印(てんいん)・・・赤子の時代
天印星は、「赤子の状態」
生まれたばかりで、自分では何もできない状態です。
けれど、赤ちゃんは、みんなから可愛がられ、人を引きつける力を持ち、また周りにいろんな影響を与えます。
そして、この星をもつ人は、何をしても、なんとなく許される徳があるんですね。
無邪気で天真爛漫な言動は、周りにいる人たちを惹きつけ、支えられる、無力の強運 をもっています。
ですから、この星は、受け身でいることが何よりの武器です。
また、この星は、親すらはっきりわからないのに誰からも好かれるということから、「養子運」とも呼ばれます。
養子にでたり、また結婚によって養子的立場になって、他の家系に入る場合もあります。
長男なら、長男の役目を果たさずに養子になったり、次男なら、長男的役割を果たすということもあります。
天印星が2つある場合は、かわいらしさが増しますが、女性の場合は子供運が薄いともいわれ、また、自分が赤ちゃん的なので子育ては苦手な傾向があります。
長男には、天印星がありますが、確かにどこか憎めない、かわいらしさがあり、
「なんかわからんけど、何かをしてあげたくなる」
と、祖母や叔母などから、よく小遣いをもらっていました(笑)
さすがに赤ちゃんの星だけあって、母性本能をくすぐるんでしょうね。
天貴(てんき)・・・幼児の時代
天貴星は、「幼児の状態」
赤ちゃんから少し成長し、「自分が。。」という意識が出てきます。
純粋無垢な幼い少年少女のような感性を持ち、自意識が強く、プライドが高いのですが、すこし子供っぽいというか、幼稚な面があります。
正直で人を疑うということも少なく、本音と建て前を使い分けることもできず、中途半端も嫌いです。
この幼児の時代というのは、何にでも好奇心を示し、良いことも悪いことも全て吸収・習得します。
ですから、この星を持つ人は、知識欲が旺盛で、学者や研究者に向くと言われます。
また、学んだものを人に教えたり伝えたりする能力もあります。
子供のように正直で純真な心の持ち主ですが、現実性にはちょっと乏しい面もあり、駆け引きや商売はあまり上手くありませんね。
また、責任感や家系に対する思いも強く、「長男長女の星」とも言われ、親の面倒をみるようになったりなど長男長女的な役割をするようになります。
なかなかセンスがよく、おしゃれな人が多いです。
。。。。と、いいながら、実は私はこの「天貴星」を持っています。
好奇心は人一倍強く、新しもの好きです。
そして、子供っぽい部分がおお在りです。
そして、離婚して、現在実家で母の介護をしています。
この星が2つある場合は、人から助けられることが多く、また、生家に束縛されないという特徴があり、男性では養子にいくケースなどもあります。
天恍(てんこう)・・・少年少女の時代
天恍星は、 「少年少女の状態」
その世界は、子供と大人の谷間にあって揺れ動く時代です。
反発・反抗心と、甘えのはざまで常に迷いと葛藤があり、迷える子羊のように精神的不安定さを持っています。
本質はとても孤独で寂しがり屋なのですが、それを決して表面には出さず、逆に強がりを言ったり、明るく振舞ったりします。
そのため、派手な世界にあこがれたりするので、「芸能界の星」といわれることもあります。
また、夢やロマンを追い求めて、生地生家を飛び出していくので、「離郷運」とも言われます。
けれど、内にある孤独との葛藤がこの星を磨くのですね。
どこか危なっかしくて、生意気な少年の星ですが、精神的な苦労はあっても、何か目的があれば逞しく生きていける人となります。
若い時は大人っぽく見え、年をとると若く見えます。
また、この星をもっている人は、ある独特の色気があり、異性にモテます。
実は、次男には、この星があります。
独特の雰囲気を持っている子で、すぐに背伸びをして強がりをいいます。
宿命どおり、早くに家を出ていますが、危なっかしくて、何かとハラハラさせられますね。
で、兄弟の中では、一番モテます(笑)
この星を2つもつ人は、異性関係が派手になるか、真面目すぎるか
のどちらかで、孤独性も強くなり傾向がありますね。
天南(てんなん)・・・青年の時代
天南星は、「青年の状態」
現実社会のまっただ中にある、青春の時代です。
自分の力を信じて一直線に進む冒険者のように、やる気満々で無鉄砲なエネルギーを持っています。
が、その思い入れが強すぎるため、一本気で強引 なところがあり、失敗や挫折が少なくありません。
他人との協調は下手で、不器用なため、目上からの引きたてや目下からの協力は得られません。
むしろ、反発をくらえば、持ち前の反骨精神や批判精神が働き、反逆者となってしまう危険性を持っています。
この星は、後戻りすることができず、前進あるのみですから、平和で安定した状態では、うまく活かせません。
しかし、組織などの動乱期や混迷の時には、持ち前のバイタリティーと負けん気、猛烈な行動力で、非常に見事な役割を果たします。
とにかくこの星は、「青二才」ですから、精神錬磨が何より必要です。
この星が2つある場合は、批判精神がますます旺盛となります。
天禄(てんろく)・・・壮年の時代
天禄星は、「壮年の状態」
壮年期の落ち着いた、堅実で安定を求める世界となります。
夢やロマンと現実をしっかりと区別し、現実主義なので、保守的で用心深く、そのため観察力が鋭くなります。
自分の力量をわきまえているため、できそうにないことは決して手をださないので、事なかれ主義で利己的にみられることがあります。
けれど、世間の常識や、上下関係は特に大切にするので、組織集団においては、良き補佐役となります。
また、安全確実を第一にするところから、医学や薬学の分野でも、その才能が発揮できます。
ただ、現実主義で、物質的豊かさを優先するとことがあるので、人間的な面白みが欠け、味気ない人になりがちです。
この星に、精神的な豊かさが加わると、素晴らしいですね。
幼少期にこの星がある人は、用心深くて冷静で、どちらかというとおじんくさい(笑)子供らしさの欠ける子供となります。
けれど、親や周りの大人を鋭く観察しているので、良い親子関係を築くには、親がしっかりしていないといけません。
この星が2つ出ている人は、より穏やかで慎重になります。
天将(てんしょう)・・・頭領の時代
天将星は、「頭領の状態」
人の一生の中で、最高のエネルギーを有する世界となります。
自信に満ち、わがままで、強引なところがあり、安定とはかけ離れた、一発勝負的な生き方を求めます。
自分の心には正直で、自分を慕ってくる人には協力を惜しまず、大変義理人情に厚く、涙もろい人ところもあります。
また、統率力もあり、組織の長 としての、素質を持っています。
ただ、トップであるがために、孤独であり、寂しがりやで子供のような無邪気な面もあります。
この星は、パワーが大変強いために、平均的な生き方では、完全に燃焼することはできません。
この星を活かすには、精神力を鍛え、精神を練磨し、現実世界で逞しく、不言実行していくことが重要なのです。
逆に、この星を持つ人が、過保護に育てられると、プライドばかり高くて、現実には役にたたず、そのくせ不満を他人のせいにする人になってしまいます。
つまり、子供の頃の環境、若い時の生き方で、その後の人生が天と地ほど違ってくるのですね。
本当の意味での、プライドと誇りを身につけ、長としての人格を備え、スケールの大きい人になるかどうかは、本人の生き方にかかってくるといえます。
この星を2つ持つ人は、あまりにもエネルギーが強すぎて、現実の一般社会では燃焼しきることは難しく、むしろ宗教や精神世界で活躍できる人となります。
私には、幼少期にこの星があるのですが、今思い出せば、小学校から短大あたりまで、かなり生意気で強烈なキャラの女の子でしたね。
大人になっても、やはり血の気は多いです。
長男・次男とも、この星を持っています。
長男が高校の時に言った言葉。「人生はバクチだ!」
ぜひ、良いほうへ燃焼してほしいものです(笑)
天堂(てんどう)・・・老人の時代
天堂星は、「老人の状態」
人生の頂点から少し退いた老成された世界です。
現実的な行動力は落ち、肉体や精神の衰えからくる、老人のようなエネルギーを所有するので、引っ込み思案の性格となります。
けれど、内面は自制心が強く、出処進退をわきまえていて、、自分が表に出るよりは、1歩下がって応援していくような立場をとります。
また、全体的観点から物事を見るので、とてもバランス感覚がいいですね。
受け身型の人生ですから、悟りやあきらめをもっており、名誉や地位にとらわれることもありません。
周囲への配慮も行き届いているので、誰からも好かれます。
ただ、この星は集団生活での在り方が大切です。
集団生活でうまく活かせれば、自制心を持った名脇役となりますが、教養などの積み重ねがないと、自己中心的なわがままな人になってしまいます。
この星が2つでている場合は、用心
深さが倍加し面白みに欠けますが、安全確実な生き方となります。
天胡(てんこ)・・・病人の時代
天胡星は、「病人の状態」
肉体は病んでいるけれど、心は年をとっていない世界です。
ですから、現実的な行動力は弱くなりますが、その分、感性が鋭く、直感力のある人となります。
また、日々のちょっとした変化を感じて、未来を予見するような能力もあります。
肉体は現実世界にありながら、心は夢の中をさまようので、美意識が強く芸術性も高いので、クリエイティブな仕事に向きますね。
常識を超えた発想ができ、アイデアマンでもありますが、思うことと現実のギャップが多く、アイデア倒れに終わることもあります。
また、現実の利害関係などを好まない為に、精神世界へと向かいやすいです。
ロマンチストで、何事も完全を目指すところがあり、どちらかというと、孤独の中で安住するタイプです。
理想主義者なので、努力家ですが、自分で自分の体をいじめるほどのがんばりをすることもあるので、
ストレスには注意しましょう。
この星が2つある場合は、ムードに酔いやすい人になります。
天極(てんきょく)・・・死人の時代
天極星は、「死人の状態」
死の世界、つまり精神(霊魂)があの世へ旅立つ世界です。
肉体はすでにないのですから、精神は現実的な制約がなく、開放された自由な状態です。
そのため、この星を持つ人の発想は、時間も空間もなく、上下・貴賎の差もありません。
ある意味、人と自分の区別もなく、何事にも損得を考えず、ありのままに受け入れていくので、「お人よし」です。
また「ポリシーが無い人」に見られ、悟りをひらいているようにもみえます。
「無」の世界の感性ですので、未来予知のような能力があり、霊感として捉えられることもあります。
教養の積み重ねをすると、宗教・哲学の世界や、学術・技術・芸術の世界で、指導者として活躍することができます。
この星が2つ出ている場合は、体が弱くなりやすいので、体調管理には気をつけましょう。
純粋な精神の持ち主ですから、宗教や精神世界に喜びを見出すでしょう。
私には、晩年期にこの星があります。
どんなことも受け入れる、「なんでもアリ」の私は、あきれられることも多いですね(笑)
私もそうなんですが、この星をもつ人は、「こうなるんじゃないか?」とふと思ったことは、その通りになることが、少なくありません。
天庫(てんくら)・・・入墓の時代
天庫星は、「入墓の状態」
肉体が大地に帰り、霊魂があの世(無限世界)へ帰る準備の状態です。
無限世界への出発点にあるので、方向を定めないと気が済まないという
心理が働きます。
そして方向が決まると、どんどん進み続けます。
そのため、大変凝り性な性格となり、ひとつの道を追求していく探究心が強いです。
古いものが好きですので、歴史学者や哲学者といった世界に向いています。
目的がみつかると、どんなことがあっても最後までやり遂げる粘り強さと忍耐力があり、努力家です。そして、頑固です。
ですから、方向転換は苦手な人となりますね。
また、他人には寛大ですが、自分には厳しく、人から押し付けられたことは拒絶します。
なんでも自分で選ばないと気が済まないのです。
正直者で一本気で純粋ですが、周りの人たちとは強調ができにくい苦しさを内在しているところがあります。
また、この星は、「墓守の星」と言われ、自分の家系や、相手先の家系のお墓を守っていくお役目があるといわれます。
長男長女的な役目を負うことから、奉仕的な性質を持っている人でもあります。
この星が2つ出ている場合は、人生の半ばに大きな変化が起こりやすく、
人生を2度生きるともいわれます。
天馳(てんそう)・・・あの世の時代
天馳星は、「あの世の状態」
霊魂が宇宙空間を飛び回っているような世界です。
つまり、過去も未来もなく、ただ「現在」あるのみです。
とても現実的な星で、無から有を生み出すエネルギーは強いです。
けれど、それは瞬間的なもので、それを持続させることはできません。
「火事場の馬鹿力」とも表現されますが、追い詰められた時の爆発力は凄いものがあります。
どんなに多忙であっても苦にならず、落ち着きのない人・気ぜわしい人にみられ、その行動も後先を考えないことも多く、周りから不評を買うこともあります。
けれど、本人の精神は安定していて、休息がなくても平気です。
また、何でも受け入れる寛大さもあるので、スケールの大きい人にみられることもあるようです。
ただ、周りとの歩調を合わせることが難しく、単独行動になりがちです。
そのため、変わった人、孤独な人とみられますが、本人は孤独と感じることはありません。
この星は、「無」の美しさが支配するので、どんな時もあまり苦労を感じないで、日々淡々と自分の役割に忠実に、一生懸命働く人ですね。
この星が2つある場合は、忙しさがより激しくなり、多方面にわたって動き回ります。
ただ、お金が稼げても健康を損ねたりする事があるので、注意が必要です。