人間のためのプレイス・メイキングー誰もが健康に過ごせるまちの仕組みに関する実践的研究

私たちは、まちの中に誰もが気軽に訪れることができ、他者とつながれる場所をつくることで、…

人間のためのプレイス・メイキングー誰もが健康に過ごせるまちの仕組みに関する実践的研究

私たちは、まちの中に誰もが気軽に訪れることができ、他者とつながれる場所をつくることで、人々が健康に過ごせるまちの仕組みについて、姫路市等をフィールドに実践的に研究していきます。 研究代表者:内平 隆之(兵庫県立大学環境人間学部)

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グラフィック(・アート)は人と人、人と街をつなぐ。

2024年9月4日執筆 はじめにこんにちは。兵庫県立大学環境人間学部の井関崇博と申します。社会学をベースに、メディアを活用したコミュニケーション・デザインについて研究しています。簡単に言うと、メディアをつかっていかに人と人をつなぐことができるかを探究しています。これまで研究室のメンバーとともに、ウェブサイトやYouTubeチャンネル、イベントといったメディアを用いたコミュニケーションを研究、実践してきました。 今回、紹介するのは街におけるグラフィック・アートの活用です。「

    • 私たち一人ひとりが生み出す、組織の副次的な包摂機能

      2024年9月4日公開 はじめに今回は組織の副次的機能である包摂機能について紹介したいと思います。難しそうな漢字がたくさん並んでいますが、少しお付き合いください。 「人間のためのプレイス・メイキング」研究では、まちの中に居心地の良い場所をつくることで、人々が孤立・孤独に陥らないようにするための仕組みについて研究しています。ここでいう場所というのは単なる限られた空間ということではなく、そこで何らかの営みや仕組みがあることによって人々がそこに集い、居心地の良さを感じるような場

      • 地域を救う「弱い紐帯」の強さ

        2024年9月4日公開 はじめに今回は「人と人とのつながり」に関する社会学の用語(概念)である「弱い紐帯(ちゅうたい)」「強い紐帯」「弱い紐帯の強さ」について紹介します。今から50年前、米国の社会学者が提唱したもので、日本でも社会学に限らず、経営学、組織論、人事といった分野でよく知られています。 私たちが進める「人間のためのプレイス・メイキング」研究では、まちの中に人が居心地のよい場所、人と人とが緩やかにつながれる場所をつくっていくことを目指していることから、この概念はとて

        • 孤立とは?孤独とは?その関係は?

          2024年6月6日公開 2024年9月6日更新 はじめに研究プロジェクト「人間のためのプレイス・メイキング」では、孤立・孤独を減らし、人々が健康で、それぞれが自分らしく、生きがいをもっていきることができる社会を目指しています。 では、その問題の出発点である「孤立」「孤独」とはどのようなものでしょうか。この定義から見ていきましょう。 孤立とはまず、「孤立」とは、個人を中心に置いたときに、その個人がもっている社会ネットワークが狭く、他者とのつながりが乏しい状態のことを指しま

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        • 人間のためのプレイス・メイキング【全記事】
          5本
        • 人間のためのプレイス・メイキング【ピックアップ記事】
          2本
        • 研究テーマ2:プレイス・メイキングの手法を開発する
          1本
        • 孤立・孤独・場所づくりに関する用語集
          3本
        • 研究テーマ1:人間の孤立・孤独と近隣社会環境の関係を探る
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          「人間のためのプレイス・メイキング―誰もが健康に過ごせるまちの仕組みに関する実践的研究」の研究計画」

          2024年2月8日公開 2024年9月4日更新 はじめに 「人間のためのプレイス・メイキング―誰もが健康に過ごせるまちの仕組みに関する実践的研究」は、兵庫県立大学を中心に、様々な大学の研究者が参加し、推進している共同研究プロジェクトです。この研究は、社会技術研究開発センター(RISTEX)の補助を受けて実施しています(申請タイトル「孤立・孤独予防に資する近隣社会環境の多様性の可視化による戦略的プレイスメイキング(研究代表者 兵庫県立大学 教授 内平隆之) この記事では本研

          「人間のためのプレイス・メイキング―誰もが健康に過ごせるまちの仕組みに関する実践的研究」の研究計画」