感情本位から目的本位への転換を
(プロマネ亭コラム#19)
あらゆる仕事において、人の好き嫌いを基準にしてしまうとものごとはうまく行きません。仕事は、人の好き嫌いなどという感情本位で行うものではなく、その仕事は何のために行うのかという目的本位で進めなければならないという認識を強く持つ必要があります。誰にとっても人の好き嫌いはありますが、仕事やメンバーの教育において、そのような感情的あるいは情緒的な態度では目的を達成することは不可能でしょう。仕事の仲間は、顧客の期待に応えるべく、好き嫌いという感情を乗り越えて、全員の思考と行動を集中して目的を達成する集団であり、決して仲良しクラブなどではありません。
人の好き嫌いで仕事を行ってきたことが、今までに自分にどのような不都合な結果をもたらしてきたのかを考えてみれば、このような姿勢は自分に益をもたらすよりも大きな害をもたらしているということが分かります。人の好き嫌いで仕事をやろうとする姿勢の原因は、自分の中の過度の自己中心性や精神的な幼弱性にあり、まずこれらを克服することから始めたいと思います。