スパチュラナイフのメンテナンスについて
2022年に販売を始めたスパチュラナイフ。
おかげさまで、いろんな方にお買い求めいただいております。
バターナイフとしてジャムやスプレッドを塗り広げたり、
お味噌汁を作るときにお味噌を掬ったり、
餃子の餡を包んだり、
マドラーとして使ったり。
シンプルなデザインですが、いろんな使い方ができるのがスパチュラナイフのいいところです。
3種類のバリエーションがあり、
ナラ
ウォールナット
桜
の中からお選びいただけます。
塗料はガラス塗料を使っており、とても撥水性が高いです。
色の濃い食品でも色移りなどを心配せずにお使いいただけます。
ヌテラのようなチョコレートを掬っても大丈夫です。
そんなスパチュラナイフですが、
我が家でも発売から半年以上毎日使っております。
トーストしたパンをはじめとするいろんな食品との擦れや毎日の洗浄を繰り返していると、さすがに白っぽく毛羽立ってきました。
それに伴い、撥水性も段々と落ちてきました。
この毛羽立ち問題というのは「木」という素材を使っている以上、塗料の種類や塗装前の木の仕上げ方(鉋で仕上げかサンドペーパーで仕上げるか)で解決するのはなかなか難しいと思っています。
特にハードに使われるカトラリー系は。
うちでもいろんな方法を試してみてはいますが、
100%の解決方法というのはまだ見つかっていません。
使っている人からしたら、この白っぽく毛羽立ってきてしまう状態をどう思うでしょう。
ある人は経年劣化とネガティブに捉えると思います。
ある人はそれだけ使い込んで「育てた」「いい味になった」「エイジング」だとポジティブに捉えるかもしれません。
どちらもその通りだと思います。
解釈に正解はないし、どちらも正しいと思います。
ネガティブに捉える人は、もしかしたらすぐに買い替えるかもしれません。
ポジティブに捉える人は、そのままの状態でまだまだ長く使ってくれるかもしれません。
僕はネガティブに捉える人にも、「もう少し長く使おう」と思ってもらえるようにメンテナンスの対応をしようと思います。
メンテナンス対応内容
対象:スパチュラナイフをご購入してくださった方
内容:希望の方に年1回の研磨、塗装(塗料はガラス塗料)
料金:無料(往復の送料だけご負担していただきます)
申し込み方法:オンラインストアにてカートに入れて決済後、送り先住所をメールにてご案内します。そちらにご自身で発送していただきお申込み完了です。↓
https://plylist.stores.jp/items/63e5a65e34e01711eeec48c7
我が家で半年使用したスパチュラナイフの使用後とメンテナンス後の写真です。
新品の時と変わらぬ姿に戻ります。
ただ、「送料はかかるんでしょ」とか「発送するのがめんどくさい」と思われる方もいらっしゃると思います。
また、最近ではDIYされる方も多いですし、「研磨と塗装くらいなら自分でもできる」という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、ご自身でできるメンテナンスの方法をまとめました。
ご自身でできるメンテナンス方法
ここまででメンテナンス完了としてもオッケーですが、
また何回か使っているうちに毛羽立ちは発生してしまいます。
このあと塗装までするとさらに色艶も戻り、新品同様になります。
ご自身で塗装する場合、使用するオイルはホームセンターなどで買えるOSMOなどがオススメです。
WATCOは安いですが、乾きが遅いので個人的にはあまり好きではありません。
亜麻仁油や蜜蝋なんかでもオッケーです。
ただ、このメンテナンスのためだけにオイルを買うというのはオススメしません。
高いですし、かなり大量に余らせると思います。
DIYをされている方や他にも用途がある方はいいですけど。
サンドペーパーは1枚数十円で売っていますが、オイルは数千円します。
ということで、オイルまで買うのをためらう方は、おつまみなどであるミックスナッツのクルミを取り出して、キッチンペーパーなどで潰してその油を塗ることをオススメします。
オリーブオイルなどの食用油は「不乾性油」といって乾きません。
クルミの油やアマニ油は「乾性油」といって乾く油です。
なのでオリーブオイルなどは塗らず、クルミの油などを塗ってください。
ここまで書いておいてなんですが、
この乾性油も所詮油ですから塗膜自体はとても薄いものです。
スパチュラナイフを使っているうちに、また白っぽく毛羽立ってきます。
この毛羽立ちが発生するまでの期間が
無塗装→オイル塗料→ガラス塗料
の順で長持ちすると考えてください。
半年に一回程度メンテナンスするか、
めんどくさければメンテナンスせずに白っぽいまま使い続けるか。
この辺は個人の性格によって変わると思います。
ちなみに僕はこう見えてめんどくさがりです。
革財布とか作ってるくせにほぼメンテナンスとかはしません。
木の製品も同様です。
メンテナンスすることが絶対正義ではありません。
一方で、革の製品のメンテナンスや靴磨きが大好きという方もいます。
洗濯が大好きで、もはや趣味という方もいれば大嫌いな方もいる。
それと同様だと思います。
ということで長くなりましたが、うちの商品に限らず、ご自身の性格に照らし合わせて道具との良い付き合い方の手助けになればいいなと思います。
よろしければサポートしていただけるととてもうれしいです。製作活動に必要な道具に充てさせていただきます。