【マッチレポート】チェルシーvsバーンリー@スタンフォード・ブリッジ
1月31日(日)の日本時間21:00に行われた試合の振り返りをしていきます。
スタッツ
(引用:プレミアリーグ公式HP)
(引用:プレミアリーグ公式HP)
結果は、2-0でホームチームの勝利。支配率、ボールタッチ数、パス本数を見ると数字の面でもアウエイチームを圧倒した内容での勝利となりました。
トゥヘル体制の初勝利
前節のウルブズ戦(0-0)から2戦目にして、トゥヘル監督の嬉しいプレミアリーグ初勝利となりました。
前節同様にボールを保持し、試合の主導権を終始握っていた内容での勝利にトゥヘル監督も「勢いと自信を与えてくれる重要な勝利」とコメント。
監督が目指すサッカーがチームに落とし込まれてきていると実感していたのではないでしょうか。
キープレーヤーが決めたゴール
(ファーストゴールはチームキャプテン)
この試合で得点を記録したのは、主将のアスピリクエタとマルコス・アロンソ。
どちらも、フランク・ランパード前監督からは出場機会をあまり与えられていなかった選手の得点。
新体制でのファーストゴールがキャプテンの一撃ともあり、新体制での改革が現したようなゴールでした。
アロンソは約4ヶ月ぶりの実戦復帰。試合感の鈍さを全く感じさせない働きで、上下を激しく行き来しながら90分間責務を全うしていました。
(4ヶ月ぶりの実戦でゴールを記録したアロンソ)
特に、攻撃面ではタイミング良く相手のボックス内に侵入しながら2点目を奪取。持ち前の攻撃センスを存分に発揮した活躍でした。
もともと、攻撃的サイドバッグとしてコンテ監督時代から左のウイングバッグで結果を残してきただけに、この活躍はトゥヘル監督の采配通りだっといえます。
スタッツには現れなかった前半の課題
スタッツを見ると申し分のない出来に思えるかもしれないですが、前半はボランチと最終ラインでボールを回す機会が多く中々チャンスを作ることができていませんでした。
バーンリーは、コバチッチとジョルジーニョの2人の前にMF4人のラインをコンパクトに並べ、ボールを縦に入れさせない陣形を作っていました。
(前線の起点として苦労したエイブラハム)
エイブラハムが引き出そうとDFとMFの間のスペースに降りてきても緩急のない動きから、相手DFのタルコウスキにことごとく潰されていました。
FWに中々ボールが収まらない中、エイブラハムが前半だけで退いたのにはやはり引いた相手に対しての打開策としては物足りなかったのだと思います。
前線のシステムを変更した後半
ハーフタイムには前述したように、エイブラハムが退きプリシッチを投入。ヴェルナーとの2トップを形成し、背後のトップ下にマウントを配置する陣形を取っています。
(システム変更によりMFとFWの中継地点が構築された。)
後半は、前半の課題であった相手MFとDFの間でボールを受ける役割をマウントが担うことに。このポジションでマウントはテンポ良くボールを散らしたり、ターンをして前を向くなどして攻撃のリズムを活性化させています。
特に、マウントがこのスペースで前を向けた時には、ヴェルナーとプリシッチが最終ラインを突破する動きを見せていたので、このスピードある2選手の動きはかなり脅威になっていました。
残り時間が10分程でマウントはハヴァーツと交代となりましたが、ハヴァーツもこのポジションはレヴァークーゼン時代から得意としており、攻撃の質が落ちたようには感じられませんでした。
ヴェルナー復活の鍵は後半の内容に
(この試合でもノーゴルだったが、そろそろ復調か。。。)
ゴールから遠ざかり、何かと批判の多いヴェルナーですが試合を見る限りゴールへの意欲を失っているわけではありませんでした。
そして今回の試合の後半では、復活の兆しが見えたかに思われます。
爆速で相手の最終ラインを突破することが得意なヴェルナーをこれまでは左ウイングのポジションで起用していました。しかし、この試合の後半では2トップの一角に。さらに、マウントが前を向いた時には素早いスルーパスを出すことができるので、よりゴールに直結するポジションでヴェルナーの特徴を活かすことができていたと思います。
この発見はこの試合で一番の大きな収穫だったのではないでしょうか。
また、マウントと代わって入ったハヴァーツも短い時間ではありましたが、プレーの内容は合格点だったと思います。
この夏に新戦力として加入したドイツ人2人に復活の活路が見えたことは見ていて期待ができるものでした。
次節はスパーズ戦。新生チェルシーの今後を占う試合に。
(スパーズとの大一番。トップ4争いで負けられない一戦に。)
次節の相手は、スペシャルワンことモウリーニョが率いるスパーズとのアウエイ戦。【2月4日(木)日本時間05:00キックオフ】
スパーズは今節、アウエイでブライトンに敗れました。(1-0)ケインが欠場していたので、チェルシー戦に間に合うのかは不明です。
試合は、ポゼンションを高めるチェルシーに対して高速カウンターで仕留めてくるスパーズという構成になると思いますが、これまでの2戦と明らかに試合の強度が上がる一戦でトゥヘル監督が目指すサッカーができるのか、注目していきたいと思います。