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サーバサイドGTMって何?従来のGTMとの違いやメリットは?
こんにちは。Webディレクターの伊藤です。
「サーバーサイドGTM」の登場(2020年6月)からまもなく4年。
この期間で、GTMの利用が一層普及してきました。
改めてサーバーサイドGTMとは何か、
従来のクライアントサイドGTMとの違いやメリットについて見ていきましょう。
GTMってそもそも何?
Webサイトやアプリでのデータ収集やトラッキング、マーケティング活動において不可欠な要素の一つに「タグ」があります。
Google Tag Manager(GTM)は、そのタグを一元管理し、マーケティングやデータ分析のためのデータ収集、トラッキングを効率的に行うための便利なツールです。
クライアントサイドGTMとは?
クライアントサイドGTMは、ユーザーのブラウザ内で動作し、イベントの処理とデータの送信を行います。サーバサイドGTMの登場以前はGTMといえばこちらのことを指しました。特徴としては、
サイトのヘッダーやフッターにスクリプトを追加するだけで設定できる。
ユーザーのアクションやPVなどのデータをリアルタイムで収集できる。
Web広告やキャンペーンとユーザーの行動との関連づけが容易にできる。
などが挙げられます。
サーバサイドGTMとは?
サーバサイドGTMは、ウェブサーバ上で動作し、サーバ側でイベントの処理とデータの送信を行います。特徴としては、
ユーザーデータの処理がサーバサイドで行われるため、
セキュリティリスクが低く、プライバシーにも配慮できる。クライアントサイドの負荷を軽減し、ページの読み込み速度を向上。
SEOやUXの改善にもつながる。サーバサイドでデータ処理をすることで、
トラッキング(収集)されるデータの整合性が高まる。
が挙げられます。
それぞれどんなサイトに有効?
では、どちらがどのようなサイトに適しているのかを見ていきましょう。
クライアントサイドGTMが有効なのはどんなサイト?
トラフィックが少なく、セキュリティリスクが低い小規模なサイト
例)個人ブログ、小規模・ローカルなビジネス・非営利団体のサイト
リアルタイムデータの追跡が必要なサイト
例)ソーシャルネットワーキングサイト、ライブストリーミングサイト
広告やマーケティングの追跡が中心のサイト
例)ECサイト、アフィリエイトサイト、オンライン予約サイト
サーバーサイドGTMが有効なのはどんなサイト?
個人情報を扱うなど、高いセキュリティ性能が必要なサイト
例)ECサイト、金融機関のサイト
ページ読み込み速度の向上が必要なサイト
例)ニュース/ブログサイト、地図やナビゲーションサイト
動的コンテンツが多いなど大規模なトラフィックの処理が必要なサイト
例)動画共有サイト、動画配信サービス、クラウドストレージサービス
ページ遷移時等のデータ整合性が重要なサイト
例)ネットバンキングサイト、ECサイト、オンライン予約サイト
このように、自社のサイトの性質に合わせてクライアントサイドとサーバサイドのGTMを使い分けることが重要です。
まとめ
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サーバーサイドGTMとクライアントサイドGTM、それぞれの違いや有効なシーンについてご紹介してきました。
GTMをはじめとするタグマネージャーは、今や企業のマーケティングには欠かせないものです。自社のサイトの性質や目的に合わせて適切なGTMを選択し、より良いサイトづくり、マーケティングに繋げることが大切ですね。
この記事を通じて、それぞれのGTMの特徴や適用例を理解し、自社のウェブプロパティに最適なGTM戦略を構築する手助けとなれば幸いです。
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[今回の記事担当] ディレクター 伊藤
2024年入社。総合広告代理店出身のWEBディレクターです。
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