
2024.09.25〈アンチ・ブランドマーケティング!?記憶や愛着から「すてき」を逆算する経営〉
こんにちは。
プラスディーアンドシー合同会社(+d&c)の
PR担当、コーディです。
経営に近い皆さまに
お役に立てばという視点で、
今、このタイミングでお伝えしたい
FACTBOOKのトピックをお届けしています。
>> ファクトブックについて
再確認したい方は、ぜひこちらもご覧ください。
さて、
昨今のテレビドラマ業界では、リアルタイムの視聴率よりも配信の再生数が主流となり、作品数が大幅に増え、ジャンルも多岐に渡っています。
そんな中、テレビ東京さんでは
10月からの深夜帯で、
「ウイングマン」の実写ドラマがスタート。
何十年かぶりに、
ウイングマンという単語を口にしました(*^_^*)
ホント、世代柄懐かしいです!
ということで、今週は
幼少期からの体験や
色褪せることのない記憶と
あらたな展開を掛けあわせて
話題となっているサービスを
FACTBOOK的視点から
3つほどご紹介したいと思います。
それでは今週も行ってみましょう!
①愛着の記憶
日本初のハンバーガーチェーンで注目を集める物販事業
1つ目は
1971年、マクドナルドよりも早く1号店を出店した、日本初のハンバーガーチェーン、
株式会社ドムドムフードサービスさんの
「ドムドムハンバーガー」の物販事業。
キャラクターである「どむぞうくん」は
世代によっては、幼い頃の記憶を呼び覚ますスイッチともなり、リブランドしてもあえてVIは大きく変えていません。
新・旧、多くのファンから愛されており、
グッズの売れ行きは好調。
上記リンクのitmediaさんの記事によると
売上げ全体の7%
が、この、どむぞうくん関連の
物販によるものだそうです。
たしかに、見た目もかわいくて
触ってみたくなりますね!
また、29店舗という他社に比べて
小規模である柔軟性を活かして、
9月7日には、どむぞうくんで埋め尽くされた
店舗をオープン。
ファンブックも出版され、
独自路線を行く最古参のハンバーガーチェーンのアイコンとなっていますが、
ユニークな商品ラインナップに加えて
ターゲットを絞りきった濃いSNS発信にも注目です。
②味覚の記憶
昔懐かしいラムネが
ここ一番での覚醒アイテムに
2つ目は
森永製菓株式会社さんより発売されている
「大粒ラムネ」シリーズ。
なかでも「目覚めの強炭酸 エナジードリンク」やシリーズ唯一の機能性表示食品である
「大粒ラムネ SUPER」は、
受験やビジネスシーンでの活用により、
リフレッシュ感のみならず、集中力を高める、
疲労軽減など、「効果」の部分から
新しいカテゴリーを創出しています。
上記リンクの記事にもあるように、
中学生のオンライン座談会で上がった
「勉強に集中できるお菓子が欲しい」
という声から商品化が実現。
ちなみに、私の小中高時代は、
勉強の時にお菓子を食べるのは
御法度だったような気がしますが(^_^;)
プロセスの「効率」や
その「効果」に重きが置かれる、
世の現状に則した商品といえるかもしれませんね。
③信頼の記憶
のど専門の医薬品メーカーによる世界初のゼリー状オブラート
3つ目は
150年を越える長い歴史と高い知名度を
誇っている株式会社龍角散さんの
「らくらく服薬ゼリーシリーズ」。
国内屈指の「のど」専門の医薬品メーカーが
薬を飲む際の苦痛や不便さを解消するために、
患者に寄り添った製品を作りたいという思いから開発を始めたのが、「服薬ゼリー」です。
特に高齢者や子供、嚥下障害のある人々にとって、錠剤やカプセルを飲むことは非常に困難であり、薬の味や大きさがストレスとなっていることに着目。
開発過程では、薬がゼリーと混ざることで
効果が変わらないように成分の安定性を保つこと、さまざまな薬の形状に対応できること、
そして飲み込みやすさと薬の味を覆い隠すゼリーの食感や味に関する多くの試行錯誤が行われました。
最終的に、ゼリーの柔らかさと薬を包み込む商品開発力とまた、患者の生活の質を向上させる社会貢献性に、多くの患者や医療機関から支持される製品に。
死亡事例もある
誤嚥やゼリーというテーマに対して、
新商品を開発し、評価を得られた背景として
これまで龍角散さんが長年紡いで来られた
品質と専門性への信頼の記憶がベースにあったことは想像に難くありません。
PR・FACTBOOKの視点から
ここまで
3つの事例を紹介しましたが、
共通しているのは
懐かしさや過去の体験に、
プラスαの要素を掛けあわせて
しっかりと「ファンづくり」につながる
設計をされていることではないでしょうか。
ちなみに
株式会社ネオマーケティングさんの
ファンに関するアンケート調査によりますと
ファンとなった企業・ブランドを
知ったきっかけとなった情報を
発信(SNS等)していたのは誰ですか?
という問いに対して、
41%の人が「一般の人」による発信を見て知った
と回答しています。
マーケティングやブランディングそのものが
目的になってしまったり、
奇をてらって一過性の話題を提供するものではなく
喜んでもらうこと
楽しんでもらうこと
安心して利用してもらうこと
を、実直につきつめた結果が
ファンの裾野を拡げることにつながっていて、
さらに、今の時代は、
ファン自身が誰かに話したくなる、伝えたくなることをゴールに据えて、そこから逆算してPRする仕掛けや仕組みを設計できるとよいですね。
また、商品やサービスに対して
・愛着を持つこと
・ながく愛用すること
は、お互いを大切に想ったり、
応援する気持ちや記憶を積み重ねることでもあり
まさに今の社会にこそ、
大切なことではないかと思いました。
長く愛される続ける企業が増えたら
人も社会ももっとやさしくなれる!
PRの力で
そうなっていったらすてきですね。
今日のお話が皆さまの
お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
>>
+d&cのお仕事内容やFACTBOOKは
こちらからご覧いただけます。