#106 60代のリノベ、間取り変更しないで暮らしを変えることは出来るのか?
リノベーションをに対する思考、予算、内容を整理してみたら
物価高騰が続く中、新築は難しいということからリノベーションを考える方が増えているといいますが
整理をしていくと、いくつかの層に分けられます
①これからマイホームを持ちたいと検討中の若い世代
②子育てを終えて、住まいを見直したいというセカンドライフ世代
③お一人様だけど住まいに拘りたい人(世代を問わない)
こんな風に分けられるように思います。
貴方はどこに入ると思いますか?
私は②と③両方の思いを持っています
①の方は、新築か中古住宅をリノベかの選択で選んだと思われるので、ローンを組んで30年はたっぷり暮らしたい、
子育てもしたいという層だと思うので、必要なら資金を掛けても後悔の無いマイホームを作りたいと願うでしょう
②の層は、ライフステージが子育てや仕事中心といったところから変化していくので、それに合わせた住まいへの変化
そして、老朽化対策(メンテナンス)の2本立てで考えるのではないかと思います
今後の暮らしは、シニア世代に向かっていくので安心や安全、老後の暮らし(資金)も視野に入れての計画
ということになると思います
③の方達は、私もそうなのでよくわかりますが、一人で暮らす不安を住まいの快適さや安心感で補う気持ちや
住空間を思い切り活かしたい、例えば、仕事も趣味も癒しや健康や色々な要素を詰め込んで暮らしたいといった
思いが強く持っているということです
同じリノベということであっても目的や思いが違うので資金のかけ方、内容、全てが変わって来ますよね
リフォームとリノベーションの意味合いの違いは?
住宅の主要な構造部分だけを残して
全てを新しくする「新築そっくりさん」的なリフォームのことを最近ではリノベーションと言うようになったのですが、この10年ちょっとの間にかなり
一般に浸透したと思います
このリノベーションという言葉がまだ無かった時代は、フルリフォームといったり、大規模改修と言ったりしていたと思いますが、これだけリノベーションという言葉が一般的に使われるようになると、リフォームは部分的な改修とか原状回復という意味合いで使われ、プラスα性能は効率や快適、好みのテイストといった現状よりも更に暮らし易くなるということが含まれるリフォームを
リノベーションという感じで捉えられていると感じます
例えば、キッチンの交換はリフォームだけど、キッチンリノベという言い方にすることで+αを感じる、求めるという事です
リノベって夢がある、素敵な暮らし、理想の暮らしといった憧れを感じる空間が手に入るってイメージなのかな?
スケルトンにするなら新築並みの計画が可能?
マンションならスケルトンにすることで
ほぼ新築並みにリノベーションが可能だと思います。
間取りには制限はなく、水回りの移動も物件によっては可能のケースも増えていると思います
一戸建てにしても木造なら相当な変更も可能です。他の構造はなかなか大変かな?
ここまで出来れば、新築にこだわらずともリノベーションでもいいのかもしれないと感じますよね
更に、マンションや建売なら買う前に決まってしまっていた設備、間取りも自由にカスタマイズ出来て、満足度も高い!
ですから、若い世代の方が新築の代わりに中古を購入してリノベーションするという選択は悪くないと私は思っています
これからはますます増えていくことでしょう
予算的にはメリットはありますが、建物自体は築古という現実からは全て解放されないということがデメリットではあると思います
つまり、スケルトンリノベーション=新築並みではありますが、=新築ではないということです
それだけは理解をしておく方が良いと思います
セカンドライフ世代の持ち家のリフォームを考える時は
どこまでやるのかは結構難しい問題
この世代は、一部の比較的経済的に余裕がある方を除くとスケルトンからのリノベーションと言うのは予算的にかなり
難しいということが言えるのではないか?と思います
1000万円では全然足りない・・・、というのが現実
どこまで家に投資出来るのか?これはそれぞれ違い、
したくても出来ないとか出来てもやらないというケースも
あると思います
これだけ物価が高騰すると考えていた予算では希望の内容が叶えられないとか、将来の不安から予算をおさえたいという希望も今後益々増えていくこと
でしょう
今後、スケルトンにして新築並みにする必要性に関して
この世代は躊躇せざるを得ないのではないか?と私は感じます
色々な工夫を凝らして、減額する、予算に合わせるという必要性が高くなっていくということです
リノベーションなんて贅沢だと言って諦めてしまうと別の不具合や命の危険もある、生活だって理想的とは言えず我慢の連続という選択は辛いし、
精神的にも良くないと思う、何より節約になってない!というのが
データー的にもわかってきています
住まいはトータルコストなので光熱費や医療費で消えるコストで
節約がなかったことになってしまう可能性も考える必要があります
具体的な予算に関しては、支払い可能な住居費×住む予定年数が目安になりますから、あまり削りすぎて必要なメンテナンスが出来ないとか健康に被害が及ぶなどはそもそもがぶれてしまっていると思います、
そこはご注意を!
間取りを変更しない選択は結構な予算節約に繋がる
今日のテーマ、間取りを変更しなくても暮らしを変えることは出来るのか?という事に関しては、工夫次第で出来るというのが私の答えです
間取りを変更して大空間にしたい!設備のポジションも変更したい!
という希望は多く、私も何度もプランや工事を経験してきました
そのことによって、大きな変化、満足を得られる、
理想に近づき、暮らしの質が上がるということは言えます
でも、間取りを変更するということでかなり予算が膨らむのも事実
間取りを変更しないで、動線や収納を工夫してみるという選択肢は
60代からのリフォーム、リノベーションには特に必要な考え方
なのではないかと私は思っています
何故なら、間取りを変更しないということは、かなりリフォームやリノベーションの費用を抑えることに繋がるからです
間取りそのものの変更よりも収納を工夫して動線をよくすることは
出来るはずですし、モノを減らして管理しやすくすることで
楽に暮らせるというのはリノベとは直接関係ないと思います
工夫した上でここは手を入れたいとか、リフォームするべきと
判断するのがこの年代のこれからには必要です
それが出来ないのにリノベーションで理想の暮らしが手に入るは
少々お門違いということになるのではないでしょうか?
もし、この先20年暮らすということであれば、その20年を安心して安全に暮らせることが最優先、大空間や設備の移動は諦めるというのも選択です
セカンドライフでは、工夫したり視点を変えてマイホームをもう一度見直し、身の丈にあった
リフォーム、リノベーションでバランスよく暮らそう
子育てや仕事も一段落してやれやれと思っても更に30年どうやって生きていくのか?
このテーマを考える時が住まいをリフォーム、リノベーションするタイミングであるとすると間取りや設備にだけ予算を投資しようという事にはならないと思います
計画はシンプルに暮らしの彩は時間を掛けて色々と工夫すればいいのではないか?
それが楽しみになればそれはそれで
素敵ではないか?
30代、40代のように時間に追われることも少ない
50代、60代以降の人生では、効率や時短などより無駄だと思うことに時間を費やすのもまた楽し位の日々を
送ってもいいのではないだろうか?
DIYや模様替えをコツコツするのもいい、
グリーンや花を育てるのもいい、
高級なキッチンではなくても時間を掛ければ美味しいごはんは作れるはず
夜や照明を落として癒し空間を作ってみてもいい、年なのであまり夜更かしせずに早めに寝るのが一番
そんな暮らしになって行くのではないか?とイメージ出来る
60代、住まいはシンプルにコンパクトにが基本でよい
だから、リノベーションは無理しない、でも楽しめる家がよい
そんな余裕な気持ちで考えるのがいいのではないかと感じる今日この頃の私です
では、今日はここまで