キッチンリフォームで解決出来たこと、出来なかったこと


先日完工したキッチンのリフォーム
について、振り返りをしておきたいと
思います。

改修前のキッチンの様子

元々のキッチンのスペースは、
とても中途半端で動線が考えられて
いなかったと思う。

キッチンの前の空間は、
入口からダイニングへの通路、
勝手口への通路にあたるため
モノを設置すると必ず邪魔になる。

そこで食器棚もダイニングテーブルも
キッチンからかなり離れたところに設置されていた

上の図面は、最初に現場に行った
時のメモから手書きで起こした平面図
キッチンはL=2100位しかないので
シンクの左半分が食器洗い機で占領され
コンロとの間の作業スペースは30センチ
程しかなく、洗った食器を収納するのに
食器棚までの距離がとても遠かった・・・
しかも、勝手口前には大きな冷蔵庫が
置かれてしまって出入りは出来ない。

改修前のキッチンの様子
勝手口の前に冷蔵庫

このキッチンのプランニングはかなり
難しかった。すべての寸法が狭すぎたり
広すぎたりして上手くレイアウトが取れない・・・

問題点の洗い出し

1.キッチンの作業スペースが狭い
2.食器棚が遠すぎる
3.勝手口が塞がれている
4.家電がバラバラに置かれている。
5.仮置きのスペースがない。

これらを解決するべく、
プランを考えることになりました。

プランがスッキリまとまらずに苦戦!

プラン1
プラン2

勝手口は全く使っていないことと
外階段が急すぎて危ないので
塞いでしまうことに決まりました。

そこで、キッチンのレイアウトは
大き目のI型プランが一番良いかと
思われましたが、このスペースに
全てを収めることが出来ない。

全てというのは、
キッチン、冷蔵庫、家電収納、食器棚
最低、必要なモノが収まらないと
使いにくいのです。

でも、このスペースとなると
全てを満足されるのは無理でした。

そこで考えたのは、食器棚までの間に
仮置きや作業スペースを兼ねた
カウンターを設置して普段使う食器を
収納してもらうことでした。
食器洗い機からの動線も振り返って
入れるだけという楽々

普段使わないものは、一旦仮置きして
食器棚に運ぶという設定です。

冷蔵庫とキッチンの位置関係や
キッチン前の作業スペースを90㎝という
一番使いやすい距離に設定
冷蔵庫の裏に中途半端なスペースが
残るので、書類などを置ける様に
色々と考えまくったのがプラン1と2です。

プラン3
プラン4 L型は?

カウンターの長さを90センチか120センチか?
家電をどこに収納するのが使い勝手がいいのか?
色々と考えてもあまりスッキリする案に
まとまりませんでした。

勝手口をあきらめることで
キッチン本体の作業スペースや収納は
問題ないのですが、冷蔵庫や家電、食器棚との
動線に無理があるところが解決出来ないのです。

結局プラン2でまとまりかけたのですが・・・

家族から待ったがかかる・・・!

打合せは奥様とのみ進めていて
家族は参加されませんでした。

興味があまりないというか
奥様にお任せというスタイルで
おられたので、それでいいのかと
思っていたのです。

私は奥様がほとんどキッチンに立たれ
家族はそれほどキッチンを使わない。
という情報を鵜呑みにしていました。

ところが、一日のうち朝だけは
家族がそれぞれにキッチンにやってきて
好きに朝食を取ったり、お弁当の準備を
するということがわかったのです。

冷蔵庫が奥に入ると朝の忙しい時間に
家族が冷蔵庫のあたりでぶつかる!!
そういったクレームがついたのです。

打合せを始めてから2か月ほど
経ってからの話でした。

最初から家族が参加していてくれたら・・・
いや、私がもっと家族の意見を
まとめてくれるようにお願いしていたら
こんなに時間を無駄にしなくて
良かったのかもしれないと後悔

でも、これがリフォームのヒアリング
というものかもしれませんね。

ということで、最終プランです。


最終プラン

冷蔵庫は、入口の正面に設置し
すぐ横のカウンターでお弁当を用意したり
コーヒーを入れたり出来る。

家電は大きなキッチンなので
シンクをセンターに寄せて左側の
カウンターの上にも置けるようにする。
レンジ台はゴミスペースを兼ねる。

普段使いの食器はカウンターに収納
冷蔵庫に食材を取りに行くのに
カウンターを挟むというワンステップが
必要ですが、カウンターに仮置き出来る
というメリットを活かしてもらう
ことにして、このプランにまとまりました。

キッチンた大きいので、左端をフリースペース
としたのも良かったと好評でした。

キッチンを取り付けしています。
キッチンリフォーム完成

このリフォームで解決できたこと、出来なかったこと

1.キッチンの作業スペースが狭い
2.食器棚が遠すぎる
3.勝手口が塞がれている
4.家電がバラバラに置かれている。
5.仮置きのスペースがない。

この5つの問題点の中で、
1.4.5については、素直に解決
3.は塞ぐという手を使って解決。
でも2.の食器棚についてはカウンターを
設置するという設定で一応解決という
ことになりました。

新築の設計時に動線計画が
配慮されていないと今回のように
住みながら一部分をリフォームする
といったことでは解決できない問題も
あるということになります。

もちろん、もう少しリフォームの
範囲を広げてキッチンも大きく移設
するようなプランになれば話は変わります。
その場合は、予算も大きく変わります。

リフォームの可能性やお家の
メンテナンスの時期、予算、計画などで
問題の解決範囲も変わります。

参考になれば嬉しいです。




いいなと思ったら応援しよう!