【連載企画vol.3★withコロナ時代のプラスカラー】「仕事も出産も。」やりたいことを何も諦めたくない私が選択した道
みなさま、こんにちは!
東京・代官山で広報支援業務を展開するプラスカラーで代表をしています佐久間映里です。
前回の弊社取締役・斉藤のバトンを引き継いで、今回はプラスカラー設立にかけた想いについて語る回です。
「仕事」と「出産」はトレードオフ?プラスカラー設立の想い
株式会社プラスカラーは、私が29歳のときに設立した会社です。
大学卒業後は大手求人広告会社に入社。
25歳で人生最大のイベントである結婚をしたタイミングも重なりライフスタイルを見直そうと転職を考えることに。
毎日仕事で深夜帰宅だった生活から、新婚っぽいスタイルを求めて以前より緩やかに働こうと思って転職したはずなのに、当時六本木ヒルズにあったITベンチャーに入社した私は転職前と変わらない(むしろそれ以上?笑)でバリバリ働いていました。
営業職として入社しましたが、希望叶って人事・広報と幅広く活動。
バリバリと仕事をこなす傍ら読者モデルなどの活動も行っていたため、周囲からはいわゆる”キラキラ女子”と思われていたと思います。
しかし、「どうやらこのままだと、自分が思い描くキャリアを積み重ねるのは難しそう・・・」と感じ始めたのは、出産を考えたタイミング。
残念ながら、どんなに働いていても結婚して子どもができると、成長できるポジションを得るのが難しいこの社会。
あれから十数年、少しは状況は変わったのでしょうか。
少なくとも私が20代のときは、まだまだ家庭を持っている女性が責任ある仕事をしているケースは少ないように見受けられました。
「仕事か家庭か」の二者択一ではなく、「仕事も家庭も」を実現するにはどうしたらいいのだろう?と考えるようになったのです。
そこで導き出した結論は
“環境は、待っていても与えられない。環境は自分で作るしかない”
ということ。
ロールモデルがいないなら、私自身がそのロールモデルになろう。
そして、「働きたいけど働けない人の労働機会を増やす」ことをミッションにしたプラスカラーが誕生しました。
**働くなら社員が一番は本当か?
プラスカラーで管理職・正社員ゼロのワケ**
会社を設立して7年。今年プラスカラーは8期目を迎えます。
ようやく会社の基盤が整い始めた、と感じるようになりました。
現在、プラスカラーは管理職・正社員ゼロの組織。一緒に働いてくれているメンバーは全員業務委託としての契約です。
しかし以前は正社員を前提で雇用していたこともあります。
しかし、その前提こそが働く側の社員にとっても企業にとっても終身雇用制度が崩壊した日本においては良くない仕組みだと気づいたのです。
プラスカラーは社会課題を解決するための会社でありたい。
起業当初、私が当時一番課題に感じていたのは「女性の労働」についてでした。
育児をする女性には時間的制限があるから"責任ある仕事を任せられない。"こうした一般的に無理だと思われている世の中のレッテルを覆したく、「子育て中の女性でも成果は出せる」と考えて、子連れ出社を認めていました。
しかし、社員を雇用して「月給」制を続けながら子連れ出社を認めるのには、無理があることに気づいたのです。
時間に対して報酬が支払われている場合、その時間報酬に見合う成果が必要です。
子連れであろうがなかろうがこの成果が果たされていることが理想の状態です。
会社にとっても、働き手にとっても持続可能な関係性とは何か?
数年経営してみてたどり着いた答えは、働いた時間に対して報酬を払うことではなく、成果型を取り入れることでした。そして、全社員を業務委託に切り替えたのです。
フリーランスでも成長できる場を作りたい!
業務委託に切り替えるというと、労働力を安く買い叩くとか、人件費の調整弁というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、私の考えは違います。
私の考えるプラスカラーの役割とは、フリーランスやこれからフリーランスを目指す人が成長できる機会づくり&実績づくりができる「箱」のような組織です。
リモートワークが進んだ近年、人材市場ではフリーランスとして活動するも増えてきました。
ところが、そこで求められているのはすでに出来上がった「プロ人材」。
つまり、これまでの経験からできることに対してお金を支払う・いただくという発想なのですね。
そのためフリーランスが自分の時間を切り売りするだけでなく、成長も実感しながら働くのはとても難しいことだと言われています。
一方、プラスカラーの立ち位置はさながら「フリーランス養成所」。
今当社が力を入れて取り組んでいることの1つが、インターン生の受け入れです。インターンに来る学生さんが経験しているのは、「リアルなビジネス体験」です。
学生さんたち自身でやりたいことを企画してもらい、自分で実行してもらうというスタイルです。
これまでは、新卒で入った会社に教育してもらいながら、自分の適性や興味関心を探っていくのが一般的でした。
しかし、それでは遅いと私は思います。そもそも、仕事をするのは学校を卒業してからだなんて、誰が決めたのでしょう?
人は年齢が上がれば上がるだけ、これまで積み上げてきたものを捨てられなくなるものです。ある程度の年齢になるとそこそこの給料をもらえるようになっています。やりたいことが別にあってもリスクを犯してまで、新世界に飛び込んでみようと決心できる人は少ないでしょう。
だからこそ、学生のときから長期でビジネス体験をして、社会に通用するレベルのスキルを増やしたり、関心の方向性を確認したりしておくことが大切ではないかと考えています。
一生プラスカラーにいて欲しいとも思いませんし、実績や自身がついたら、次のステージに進んでいただいてOKです。そこでご縁が切れてしまうようなら、私たちにも問題があったと考えます。
ただし、プラスカラーが提供できるのはあくまで「実績を積めるチャンス。」”やってみたい”がない人にとっては、厳しい環境と言えるかもしれません。
「生きにくいなら、戦え」なぜこんな会社を作ってしまったのか。
それは代表の私がキャリア教育に関心があるからです。
プラスカラーが目指すのは「どこでも活躍できる人材」を輩出するためのプラットフォームになること。
どこでも活躍できる人材とはどのような人かというと、それは正解がない場所で、道無き道を自分で作っていける人のことだと思います。
たまに、「やりたいことができていていいね」とか「それはサクエリさんだからできることですよね?」と言われることがあります。
でも、もし今の状態に不自由を感じているのなら、それを変えるために戦うべきです。
戦うのがしんどいなら、それは自分でその状態を選んでいるということ。
実はそれほど、困っていないということなのかもしれません。
このような私の考えには、受け入れられる人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
けれど、少しでもおもしろいと感じていただけるなら、ぜひプラスカラーを使っていただければと思います。
「あなたは何をしたいですか?」
この問に答えられる刺激的な人と一緒にいられることが私の喜びであり、成長につながると信じています。
次回は弊社にジョインしたメンバーの声を紹介します。
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