No.11【3DCGデザイナーの年収(3年編)後編】
どうも!3DCGデザイナーの松林です。
今回は前回からの続きで
【3DCGデザイナーの年収(3年編)】
について、評価と昇給の仕組みについて
深堀していきます。
さっそくいきましょう!
◾️評価と昇給の仕組みについて
会社の中で年収を上げるには
“上長の評価”を得る事が必要です。
が、この“評価”というのがいまいち分からないという方もいると思います。
この評価にはある仕組みがあります。
ただこれは会社によって異なるので僕の知る範囲での話になります。
働いている方は分かると思いますが
年に最低でも1回の上長との面談があります。
大体期が変わる4月辺りから面談が始まり
このタイミングで昇給額が提示されます。
ではその“昇給額”はどのようにして決まるのか。
これには“昇給テーブル”というのを用いるのが一般的です。
評価を表す記号として
「S」「A」「B」「C」「D」
を用いる事が多いと思います。
そして下記があくまでも一例ですが、それぞれの評価に対しての
月給の昇給額になります。
S...10000円 売り上げに大きく貢献した
A...5000円 期待を大きく上回った
B...3000円 期待通りの成果を上げた
C...1000円 期待をやや下回った
D...0円 期待を大幅に下回った
ここで1つポイントがあります。
まぁ夢も希望も無い話ですが
基本Sを取る人はいません。Sはあって無いようなものです。
いや、本当に売り上げを2倍にしたとか会社が潤ったらあるかもしれませんが
1番頑張ったからといってSになるという事はほぼありません。
常に上を目指すという目標値として定めているという事でしょう。
ではAの評価を得るにはどうすればよいか?
1番シンプルで分かりやすいのは
“スケジュールを前倒して終わらせる”
ですね。
さて、ではこの評価はいったい誰が決めるのか?
一般企業であれば部内の“上長”と“人事部”です。
部内であれば、まず部長がマネージャーやリーダー陣に各々の部下の“働きぶり”をリサーチします。
そしてその総評を持って一先ずは評価を出します。
そしてその結果を人事部に伝え最終的な評価が決まる訳ですが
ここで一つ疑問が生まれます。
“なぜ現場を見ていない人事部が最終的な決定権を持っているのか”
これは僕自身の考えなのであくまで予想ですが
人事部での評価は個人への評価では無く
“会社の売り上げからバランスを取って再評価をしているから”
だと思います。
どういう事かと言いますと、例えば部内の人数が30人だとして
A...5人
B...15人
C...7人
D...3人
これがまず部内で決定した割合だとします。
そして人事部はこの結果を元に
“売り上げに対して人件費が上がっていないか”
“会社の利益が保たれているか”
をチェックしていると思います。
上記の結果、会社の利益が下がるようであれば
Aは2人、Bは10人にするように調整をする
という事を行っているのではないかなーと思ってます。
上記はあくまで予想ではありますが
“現場を見ずに評価をする方法”
はこれしかないんじゃないかと思います。
つまり、年収が思っているより上がらない理由は
“会社の売り上げが伸びていないから”
これに尽きます。
給料が上がらない事に対して
“自分はこんなに頑張っているのに全然評価をしてくれない!”
“給料は上げないくせに、変な事業に出資して全然還元してくれない!”
“上の連中だけが甘い汁を吸っている!”
という事を言っている人を多く見かけます。
まぁ僕自身も言っていた事ですが・・・(笑)
ですが、実際は会社としてみなさんに払える給料というのは無限ではなく有限です。
その給料というのはみなさんの働いた分の売り上げと利益から成り立っています。
では会社の売り上げを伸ばすにはどうすればいいか?
CG業界に関して言うと以下の手段が考えられます。
“単価の高い仕事を受注する”
“各個人の作業スピードを上げる事で年間でこなす仕事量を増やす”
“単価の安い海外に発注する”
“オリジナル作品でヒットを飛ばす”
こんなところだと思います。
そして多くの企業が行っているのは
“単価の安い海外に発注する”
です。
これが1番会社の“利益”に繋がります。
つまり良い評価を得て給料を増やすには
“外注管理をする”
これが会社としても最もやって欲しい業務になる訳ですね。
“出世するには外注管理が必要”
と言われる所以はこれです。
なので、会社の中で出世していきたいのであれば
“外注管理ができるスキルを身につける”
外注管理よりも自分の腕を磨いて年収を上げるには
“自身のスキルを磨いて大手に行く、もしくはフリーランスになる”
が良いかと思います!
ですが、現状の会社が好きで特に不満も無いという方であれば
無理をせずに目の前の仕事を楽しむのがベストだと思います!
今回は以上になります。
いかがでしたか?
現状年収に悩んでいる方
これからCG業界を目指す方にとっての
一つの目安になると幸いです。
次回は・・・
最も転職するタイミングの多い“20代後半”辺りの年収や働き方について書いていこうと思います。
次回もお楽しみに!
(スキやフォローいつもありがとうございます!)