「なんで?」という怖いセリフ
子どもの顔に緊張感が走る言葉
ここ数年、ワンコベで気になっていたことがあります。
それは、解答を出した後で「なんでそうなったのか?」を説明してもらうために
と尋ねると、子どもたちの顔に緊張感が走るのです。
最初は「説明が苦手なのかな」と思いました。
でもセリフを替えると、「えー、無理ー!」と、先ほどの緊張感は見られません。
だったら、「なんで?」と聞くと、子どもたちはピーンと気を張るのはなぜでしょうか。
その答えは、ショッピングモールで聞こえてきた親子の会話の中に見つけました。
理由を尋ねる疑問詞「なんで?」が、叱られる言葉になっている
このケースの「なんで」は、「なんで?(説明してみて)」と質問したわけではありません。
「なんで」と質問する形式をとってはいますが、「するなって言ったでしょ!」と叱っているだけです。
だから、子どもたちにとって「なんで」は、叱られる会話の接頭語なのです。
その影響が、ワンコベにも見られます。たとえば、
生徒が答えを書きました。
・・・台無しです(苦笑)
生徒には「正解かどうかわからない」少し不安な状態で、自分の考えを説明して欲しいのに、先に「正解だ」と言ってあげないと安心して説明してくれないのです。
これを2度、3度と繰り返すと、次第に慣れてきますが・・・
ちょっと困っています。