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2023マレーシア親子留学視察旅行記(4日目)

どうも、タジです。
昨年の夏休みに私と海ちゃん(当時小2)の2人で行ったマレーシア視察旅行の4日目をまとめます。
この記事がマレーシア留学を検討しているご家族の参考になれば幸いです。


今日も今日とて

7月26日(水)
7:00

すっかり習慣となった、ZUSコーヒーでの朝食。

が、開店時間になって中に定員さんもいるのに「CLOSE」のまま。
これがいわゆるマレーシアタイムというものか…。
と思い、オープンになるまで気長に外で待っていました。

「まだ開かないのー?」と、ぐずる海ちゃん。
「日本と同じように考えないの!」とたしなめるも、さすがに開く様子がないのでドアのノックして店員さんに声をかけたところ、単に看板を変え忘れていただけでした!

フード4点と1ドリンクでRM29.7(約891円)

Prince of Wales Island International School

この日は最後の視察先であるPrince of Wales Island International School、通称POWIISに行ってきました。

もともとは2011年にセカンダリー(日本の小6~高校)キャンパスがバリックパラウ地区という島の南西にある辺境に誕生。
その後、2019年にタンジュンブンガ地区にNursery(3歳)から通えるプライマリーキャンパスが開校されました。
私たちが訪れたのは、そのプライマリーキャンパスの方です。

8:36

コンドミニアムを出発。POWIISは大通りからさらに奥に入ったところにあるため、バスではなくGrabを使いました。

8:47
POWIIS到着(GrabでRM9=約270円)。
セキュリティにはちゃんと名前が伝わっていて、海ちゃんにお菓子までくれました。やさしい!

お菓子をもらってご機嫌な海ちゃん
エントランスで待機
学校は休暇中で教室内は片付いていました
アートルーム
こんなことまでさせてくれました
家庭科室的なところ。課外活動はクッキングが人気だそうです
ミュージックルーム
体育館の天井はStonyhurstの方が高いな
キャンティーンはあるけど学食はないんだって!
グラウンドとプール

ポイント解説
※私の聞き取りが間違っている可能性もあるので、参考程度にしてください。

  • きれい(開校4年目)

  • 安い(比較した3校の中で最安)

  • アクティビティが豊富(一部有料)

  • 学食がない(お弁当かデリバリー)

  • セカンダリーに進学する際に校舎が離れる

プライマリーに特化した校舎なのでカワイイ雰囲気でスタッフ含め好印象の学校でしたが、最大の難点はやはりセカンダリーで校舎が離れてしまうことでしょう。
やはりそのタイミングで転校する生徒がかなり多いそうです。
学校はその対策として、Y7(セカンダリー1年目)の授業をプライマリーキャンパスで受けられるようにしたそうで、今後はY8、Y9と校舎を移ることなく受けられるカリキュラムを拡張していきたいと話していました(2024年時点でY8まで受けられます)。

2023年調査時点

また、学費が安い魅力もセカンダリーになると一気に跳ね上がるので、その点も考慮しなければなりませんし、寮に入れるとなると寮費かかります。

ちなみに学費を調べるに当たってはこちらのサイトを活用しました。

9:41
POWIIS視察終了。

教訓 雰囲気などの直観も大事だけど、何年いるのかという将来計画も非常に大事(経済的にも)

公的書類を受け取りにペナン領事館へ

POWIISを後にし、2日前に申請した英文の婚姻証明書(Marriage certificate)と出生届(Birth certificate)の認証を受けたものを受け取りに、在ペナン日本国総領事館へ向かいました(GrabでRM19=約570円)。

10:11
在ペナン領事館到着。

ちゃんと3営業日で準備ができていて安心しました。翌日にはペナンを立つので。

1通あたりRM40*4通でRM160(約4,800円)を支払って書類をゲットしました。

こんなやつ

ちなみに4通というのは、子供が2人いるため。
婚姻証明書は内容が一緒なので2通いらないのでは?と思って学校に確認したのですが、当日までに回答が得られなかったので、念のため2通用意しました。

そしてこの視察のタイミングで書類を手に入れたのは正解でした。なぜなら、その後のビザ申請に必須な現地医療保険の加入に英語の出生証明書が必要だったからです。

私はこのタイミングで入手していたことで、入学時の渡馬前にすべての書類がそろいオンラインで医療保険に加入し、渡馬後スムーズにビザの取得ができました。
ここでもたつくとガーディアンビザの発給前に短期滞在ビザ(3ヵ月)のリミットがきて、一度出国しなければならない(通称ビザラン)という事態が発生します。
ちなみに私(妻の分)は入国から1ヵ月で保護者ビザまで取得できました。

10:25
在ペナン領事館出発。

コスパ最強のレジャー施設「ESCAPE」

時間がもったいなかったのでお昼はカップラーメンで済ませ(2つでRM6.05=約181円)、ペナン滞在最大のお楽しみだったESCAPEに行ってきました。
ちなみに部屋でカップラーメンを食べていたら、オーナーがインスタントみそ汁を出してくれて、めちゃくちゃおいしかったです。

12:05
コンドミニアムを出発。
少しでも早く遊びたかったのでGrabで行きました(RM20=約600円)。

12:39
ESCAPE到着。

ESCAPEはペナン北西の山奥にあるアドベンチャー&ウォーターパークで、一日中遊べる最大のレジャー施設です。

遊ぶぞー!

チケットは事前にkkdayで購入。2人で7,788円でしたが、内容を考えるとかなり安いと感じました。

ちなみにweb上で事前に利用者の顔を登録するのですが、そうすることで顔認証で自動ゲートが開きます。これは便利!
おかげで、ついたらすぐ入館して着替えて遊べるので、めちゃくちゃストレスフリーでした。

ゲートを通過したら目の前にロッカーがあります。
ロッカーは出し入れ自由でRM10(約300円)。クレジットカードで支払えるので便利です。

ここでワンポイントアドバイス。ロッカーは一番手前が開いていたとしても、できるだけ人が使っていない奥の方を使いましょう。
その理由はあとで説明します。

ロッカーに荷物を預けて小さな橋を渡ると、左手にアドベンチャープレイ、右手にプールプレイが見えてきます。
おススメの順路はアドベンチャープレイで遊びつくしてからのプール。
なぜなら、アドベンチャープレイのアトラクションは水着が濡れているとNGのものがあったり、かなり汗をかくので後半プールで汗を流した方がいいからです。
ただしウォータースライダーがメインなら、空いている午前中にプールプレイに行くのもありでしょう。

ヤシの木を登って鐘を鳴らすやつ。アドベンチャープレイの入り口付近でハーネスをもらうのを忘れずに
12mの高さからワイヤーで降りてくるやつ。この写真を撮ったあとスマホで動画を撮ろうとしたらもう降りてきてた。少しは躊躇してよ
子どもはみんな大好きトランポリン
ワイヤーに命綱をひっかけてジャングルを渡り歩くやつ。途中身長が足りず届かないところがあり、お姉さんに手伝ってもらってた
ギネス認定の世界一長いウォータースライダー。スタート地点へは浮き輪を持ってリフトで上がります

後半はカメラをしまい、ウォータースライダーで遊びまくりましたが、平日だからかほとんど並ぶことなく十分満喫できました。

盗難事件発生

18時の閉園時間まで遊び、シャワーを浴びて帰ろうとしたときのことです。
ロッカーに大量の人が殺到したため、ゆっくり荷物を整理していると迷惑だと思ったので扉を開けたまま近くのベンチに座っている海ちゃんに着替えを渡したり濡れた水着をしぼったりしていました。

再びロッカーの荷物を取りに行ったところ、

(あれ?スマートウォッチがない!)

(…やられた!)

遊んでいて外れたら困ると思って外していたスマートウォッチ。
プールバッグにも入れずそのまま置いていたのが悪かったのです。
扉が開いていたから、さっ!っと誰かが取っていったのでしょう。
常に近くにいましたが、警戒心が足りていませんでした…。

奥(裏側)のロッカーを使っていたら人も少なかったし、もう少し余裕をもって着替えができていたのかも。
次来るときは、空いていても手前のロッカーは使わないようにしようと決心しました。

ちなみにこのとき、今回のペナン滞在で初めて日本語が聞こえてきました。
それもお母さんの怒鳴り声。
うわー、恥ずかしいからやめてくれーと思いました。

この旅一番の思い出は、知らないおじちゃんの背中

事件は続きます。
帰りはバトゥフェリンギによる予定で、ESCAPE前のバス停でバスを待っていました。

しかし、いつもならGoogleマップに連動しているバスが表示通り来るのに、なぜかこのときは途中までは来て決まって同じ箇所で消えるのです。
そしてしばらく待っても一向にバスは来ません。

マップで示すとこの辺りでバスが消える
拡大するとなんかロータリーっぽくなってる

あれだけロッカーは混雑していたのに、バス停で待っているのは私たちの他にもう1組だけ。
(もうここにはバスは来ないんじゃないか?)
と不安になりGrabを呼ぼうとしましたが、まったく反応がない…。
そういえばGrabは辺鄙なところでは中々つかまらないという話を聞いたことがあります。

そうこうしているうちにESCAPEのスタッフも退勤時間。
気にかけて何度も声をかけてくれたセキュリティのおじちゃんも、とうとうバイクに乗って帰ってしまいました。

マレーシアの夜は明るいので感覚がくるいますが、時間はもう19時。
どうしよう、このままじゃ帰れない…。

そう思って海ちゃんを説得し、とりあえずバスが来てるっぽいロータリーまで歩いて言ってみることにしました。
ESCAPEからは歩いて約14分だから行けないことはない!

そうして海ちゃんととぼとぼと歩道を歩きはじめたところ、セキュリティのおじちゃんがもう1人連れて私たちのところにバイクで戻ってきました。
事情を説明したところ、おじちゃん、親指で自分の背中を指して一言。

「Get on!」

すみません、すこし話を盛っています

なんと私と海ちゃんをロータリーまでバイクで乗せてくれると言うのです!
かっけーーー!

捨てる神(スマートウォッチ泥棒)あれば拾う神あり。

途方に暮れていたのでお言葉に甘え、ノーヘルでそれぞれバイクの後ろにまたがりました。
海ちゃん、彼氏よりも先にマレーシアで知らないおじちゃんのバイクの後ろに乗ることになるとは。人生分かりませんね。

しかし、ひさしぶり乗ったバイクの風の心地よさと、異国の知らない人のやさしさにハッピーな気持ちでいたのもつかの間、なんと今さら向こう側からバスがやってきたのです!

(えー、むしろもう来なくていいよー!楽しかったのに!)
と思いましたが、バスが来たのにおじちゃん達に送ってもらう理由はないため、ESCAPEから1つ進んだ先のバス停で降ろしてもらい、おじちゃん達と別れました。

あのとき後ろから腕を回したときに感じたおじちゃんのぷにぷにした体が、今でも忘れられません。
この旅一番の思い出です。

教訓 知らない人のバイクに乗せてもらうのは危険なので推奨しません

さて、おじちゃんと別れてすぐにESCAPEでUターンしてきたバスが戻ってきたので、乗車しました。すると中には大勢の乗客が。

どうやら私たちともう1組以外にも、ESCAPEの施設の方でバスを待っている人たちがまだまだいたようです。ちゃんとバスが来るのを知っていたんですね。

そしてなぜか運賃はいらないと言われました。
(遅れてきたからサービス?)と思いきや、ちがいます。
ロータリーまで来ると、全員となりに停まっているバスに乗り換えるよう言われ、そこからはちゃんと運賃を払いました。
おそらくですが、EACAPE-ロータリー区間のバスは無料のシャトルバスだったのです。Googleマップ上でバスがロータリーで消えたのはそこが通常バスの終点だったからですね。

ただ、ESCAPEまでの行き方を調べたとき、バスは一本でESCAPEまで行けた気がします。
もしかすると遅い時間帯になると終点ポイントが変わるのかもしれませんね。
これは最後まで謎のままでしたが、ESCAPEに行かれる方は閉園時間に対応するバスが出ていますので安心してください。

〆の日本食

19:20
バトゥフェリンギ到着。
ペナン滞在の〆に、日本食レストラン行ってきました。

19時過ぎてるのにまだ明るい
だんだんいい感じになってきた
色々食べてRM167.05(約5,000円)

私はお酒を飲みませんが、色々食べたら結構な額いきましたね。
でも天ぷらも焼き鮭もカツカレーも、どれもこれも日本クオリティの味で大満足でした。

「おいしい日本食が近くで食べられる」
多少金額が高くても、これは慣れない海外生活を送るうえで非常に大きな心の支えになります。
昔カナダに行ったとき、全然日本食がおいしくなかったので…。

20:23
Grabでコンドミニアムへ(RM13=約390円)。

教訓 ペナンの飯はうまい

おわりに

あっという間のペナン滞在でした。
翌日からクアラルンプールとシンガポールを観光してきましたが、どちらも大都会で人も多く、落ち着かなかったです。もちろんそれはそれで楽しかったですけど、住むことを考えたら個人的にはペナンがちょうど良いと思いました。

まとめると、ペナンは私が期待していたとおり素晴らしい場所でした。

  • 適度に都会

  • 海がある

  • 英語力がなくても何とかなる

  • 人がやさしい

  • 食事がおいしい

  • コスパが良い

  • 多様性がある

  • 活気がある

かくして、2024年8月。
子どもたちは視察したうちの1校に無事入学し、初日から楽しく通っています。
学校もそうですが、ペナンライフそのものを満喫しているので、この選択は今のところ間違いではありませんでした。

もちろん向き不向きはあって、子どもが「学校に行きたくない」って言って困っている親の話もよく耳にします。
あくまで子どもが楽しんでなんぼだと思いますので、子どもの意見を無視して親が一方的に決める留学はおすすめしません。

去年まで日本人が3人しかいなかった娘の学年が今年には16人と急増し、長くペナンに住んでいる方も、ここまで日本人が多い年はないと言っていたので、マレーシア留学が明らかにブームなんだなと感じます。
ペナンは本当によいところです。
ただ、ネット情報をうのみにせず、ご自分の目で見て足を動かし、できるかぎり現地の生の情報に触れましょう。そこで子どもを見て「なんか違うな」と思ったら、引き下がることも重要です。

私のこれまでの記事が、そんな視察の際の参考になれば幸いです。
それでは。


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タジ
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