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こどものワーキングメモリーの弱さのサインって?

買い物に来たけど、何を買おうか忘れてしまった…。

隣の部屋に物を取りに行ったけど、何を取りに来たか忘れてしまった…。

こんな経験をされたことのある方も多いのではないでしょうか?

これは、「一時的に情報を覚えておくこと」がうまくいかなかった
例といえます。


「頭の中で、一時的に情報を覚えておくはたらき」のことをワーキングメモリと言います。


普段の生活や、勉強や仕事をするときにも、このワーキングメモリは大切な役割を担っています。


そのため、ワーキングメモリが弱い場合、様々な困りごとが出てくることがあります。

まずは、大人が子どものワーキングメモリーの弱さを示すサインに気づいてあげることが大切です。


日常生活や、勉強の様子の中で、ワーキングメモリの弱さを示す子どもの振る舞いには、次のような例があります。


●発表の挙手をしても、当てられて立ち上がってから、自分が何を言おうとしたか忘れてしまう


●話ししているうちに話が脱線し、もともと何を話していたかを忘れてしまう


●黒板の文字ノートに移すときに、何度も視線を上げ下げしないと進まない


●いくつか同時に指示を出すと、そのうち1つしか覚えていない


などがあります。

もちろん、こうした様子が見られた場合でも、すべてのケースにおいてワーキングメモリが弱い、とうわけではありません。


というのも、ワーキングメモリは、その時の気分や状態によって左右される部分もあるからです。

大人でも、考えごとがあり気持ちが落ち着かないときなどは、忘れ物やうっかりが多くなったりすると思います。


ですが、こうした様子の背景には、その子のワーキングメモリの弱さや、アンバランスさが関わっている場合もあるのです。


ワーキングメモリの弱さや特徴は、心理検査から詳しく特徴をつかむことができます。

ですが、子どもの普段の生活や、勉強の様子から気づくことができることもあります。


うっかりが多い、
人の話を聞いていないように見える
板書が遅い、、


単なる「やる気の問題」と判断する前に、「ワーキングメモリの特徴が関わっているのかもしれない、まずは大人が見守り、そのサインに気づいてあげることが大切です。


参考文献 「教室の中のワーキングメモリ 弱さのある子に配慮した支援」河村 暁 


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