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ニューヨーク、一人旅 #2

――NY、食のバイブル

「ニューヨーク おいしいものだけ!」という、タイトル名以上に?センスの良い本をこの旅の食のバイブルにした。いわゆるガイドブックみたいに情報量が多いのではなく、作者の方のセンスでセレクトされたお店が100ちょっと取り上げられている。コアな感じのお店だけでもなく、マグノリアベーカリーのような有名店もちゃんと選ばれているのが、私としては信頼できると思った。笑 流行り物でも、良い物は良いのです。


そこで頻出していたのが、中東料理。あれ?最近別の雑誌でも”ニューヨークで中東料理に夢中”みたいなタイトルの記事を見たような?とリンクして、興味がむくむく…



――中東料理に魅せられる

日本で中東料理と言えば、暗くてアラビアンな内装のモロッコ料理屋さん?ケバブ?のイメージだったけど、ニューヨークの中東料理はちょっとモダンでおしゃれ。

“友達と遊ぶ=おうちごはん作って食べる”になりつつあるほど料理をすることも食べることも好きな私は、フードカルチャーに興味がある。ニューヨークのカルチャーは日本より進んだイノベーター的な価値観が反映されているだろうから、今ニューヨークにはどういう価値観があって、何がトレンドなのかを自分で見に行きたいと思っていた。その答えが中東料理で正しかったのかは分からないけど、この旅で3回もMiddle Easternを食べることになる。



――メゼが好きになる ilili(イリリ) / レバノン料理

ニューヨーク一食目は、ililiというレバノン料理でランチ。メゼという、いわゆる前菜の小皿をいくつか頼んでメインを頼むという流れなのだけれど、ここで忘れていた一人旅の難点に気づく。ピタパンも付いてくるから、メゼ3皿で限界。メインには辿り着けない…

メゼには冷製と温製がある。ひよこ豆のペーストのフムス、焼きナスのペーストのババガヌーシュを冷製から選び、想像通りの美味しい味。

そして、お店に訪れた人はみんな頼むという、グリルした芽キャベツにいちじくのジャム、ぶどう、くるみがたっぷりのっかった温製を。この温かいのがニューヨークで食べて一番印象的だった料理。初日すごい。

芽キャベツといちじく…ぶどうなのに温かい…説明が難しいけど、ものすごく美味しくてこの量なのに一瞬で食べちゃった。今家で再現してみたい料理圧倒的No. 1。

何が良いって、空間がおしゃれ。お昼でもこの雰囲気。ちょっとロマンチックな感じかな?

3皿だけで、完全菜食なランチ。隣のおじさま2人が頼んだお皿をちらちら見ながら、ビジネストークを盗み聞きしながら、平日仕事の合間のランチがこんなモダンなお店か〜いいなあと思いながら。

ニューヨークに来た!感がしたかというとそうでもないけど、ジャンクフードで始まらないアメリカ旅もよい。

🍽ilili 📍236 5th Ave, New York
https://www.ililinyc.com




――幸せのドーナツ DOUGH / ドーナツ

ちょっとヘルシーランチだったので、近くのドーナツ屋さんまでお散歩してみよう。ここもバイブルに載っていた。

ニューヨークといえば、ベーグルかチーズケーキで、ドーナツのイメージはそんなになかったけれど、ドーナツ屋さん、結構多い。そっか、ドーナツプラントってニューヨークかあ。

レモンポピーシード。レモンの甘酸っぱいアイシングが爽やか。伝わるかな?この大きさ!

めちゃめちゃ大きくて分厚いけど、ふわっふわで、なんか思わず布団を思い出すぐらいのふわふわ。笑 そんなに重たくない。みんな店内の席でペロッと食べて出て行く。

私の前に並んでいた男女2人は、今オフィスから出てきました!みたいな雰囲気で、6人分のドーナツとラテをto goで注文していた。会社の仲間に買って帰るのかなあ。注文してる人とお店の人が楽しそうにお喋りしてると思ったら、後ろに並んでる人も一緒に盛り上がり始めて、みんなで笑っている。イートイン用の長机に座って少し遠いところからそんな光景をぼけっと見つめ、ドーナツを頬張りながら、やっぱりここはhappyな街!そんな場所を旅先に選んだ自分ツイてる!というわくわくと、まだあのテンションにはついていけないなという淡い悔しさみたいな気持ちを噛み締めていたのをよく覚えている。

🍽Dough 📍14 W 19th St, New York

つづく


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