33歳の私の、人生のテーマ
ここ数年「誕生月はその一年の自分を棚卸しをする月」としていて、一人旅に行って考え事をしてみたり、長い文章を好きに書いてみたりして、自分の現在地を確認している。
33歳という一年もコンディションにアップダウンはあったが、昨年と変わらず私なりに毎日自分自身と着実に向き合い、試行錯誤した結果として、ダウンした以上の収穫があり、内面や仕事面でもいくつか手ごたえのあった年となった。
特に、30代に入ってから新たにコツコツ積み重ねてきた自分の理想の働き方を本格的に叶えられたことには達成感を感じられている。いつも何かを犠牲にしてがむしゃらに働いていたあの頃の自分にとっては「叶うはずがない、私には贅沢な夢」のようにずっと感じられていた。
けれど、自分の人生、自分でハンドリングしているのだから、毎日手に届く小さな小さなことから確実に変化させ、自分の手でつくり続けようという信念があれば、いつの間にか大きな変化となり、漠然としていた夢が実際に手を動かすことで少しずつ具体化された結果として叶うってことなんだな、と実感が持てた。
その話はこの辺にして、つい先日「自分言語化ノート」という本に出会い、棚卸し活動のベースとして活用してみる機会があった。
学生時代から自分の目標やビジョンに向かう為に定期的に日記を書いたり、未来像を書き出したり、半分趣味の活動といった形で自己分析を重ねているのだが、これまでずっとフリーフォーマットでやってきた。
が、今回型に沿って進めることで「なるほどな、その切り口で考えたことはなかった!」と思える新たな分析手法に出会え、その作業の中で直感的に浮かんだ自分の言葉の中にはいくつか新たな発見があった。
そのワークの中に、「人生のテーマ」を3つ書き出し、自分なりにその意味を補足するというものがあったので、これについて今日は書いてみたい。
自立
33歳時点での私の人生のテーマ、1つ目は「自立」である。
私にとっての「自立」とは、経済的に自立し最低限の自分のやりたいことは自分の力で叶えることはもちろん、精神や生き方が自分ベースであること。
今年とても強く思ったことは、もっともっと自分の感覚と価値観を信じて人生を作れたら、オリジナルであれたら楽しいだろうな、ということ。
その思いはきっと20代は周りからの期待役割を勝手に演じて他人の為に尽くしすぎていたという振り返りと、それを経てここからは自分を大切にしようという決意、まだ優等生的なキャラから脱せない自分への違和感(それもまた本当の自分のひとつでもあるが)、その呪縛から解き放たれつつある今の方が明らかに価値を発揮できる確信みたいなものから来ていて、
今でも、例えば会社のような大勢の中で生活しているととりあえず足並みを揃えておきたくなる瞬間があるが、そういうのを意識的になくしていきたい。(もちろん常識の範囲内で)
最近自然とそう考えている理由として、私の人生の中でおそらくは今が一番多くのものが揃っている状態だろうな、と感じていることが大きい。お金・時間・バイタリティー・つながり・健康、そしてそこそこの知識と経験。
これまではそのうちのいくつかを捨てる選択しかできなかったところを、冒頭の働き方の変化によってどれも捨てなくて良くなったのであれば、そのタイミングでフル活用して本当に自分をベースにして今までで一番自由な感覚で生きてみたい!と思っている。
クリエイティブ
人生のテーマ、2つ目は「クリエイティブ」。
とにかくまずはやってみる。生み出してみる。
やる前から頭で考えすぎず、小さくチャレンジしてから、走りながら考える。
やってみないと分からないことの方が多いと知っているから。
自分が興味を持ったことであれば、結果はどうであれ、必ず得られるものがあり、次の大きな変化へ繋がっていくと知っているから。一時のマイナス以上のプラスが中長期的にはもたらされるから。
産みの苦しみと言うように、生み出す時はそれなりにしんどいが、その後必ず違う景色が見えてくることも知っているから。
今年は夏バテから身体の不調が続いてしまい、それと格闘する日々が長かったので、鍼治療や酵素浴に通い始めたり、興味のままに自然療法のスクールに通ってハーブとアロマを学んでみた。
東洋医学や植物の体系的な知識が一気についただけでなく、物事の捉え方自体が変化するような体験となり、見える世界が少し変わった。それは身体の不調へのアプローチを超えていた。今では楽しみながら自分の生活に定着させることができ、不調があっても少しだけ楽しめるようになった。周りの人の不調への寄り添い方も学ぶことができた。
「転んでもタダでは起きない」
私の長所って何?と母に聞くと必ずこう返ってくるのだが、せっかく転んだのなら学びに変換して何か生み出してやろうという貪欲なクリエイティブ精神によるものだと思う。
それがいつも私の立ち上がる為の活力である。
フラット
人生のテーマ、3つ目は「フラット」。
まずは他人に対して、なるべく多様性を理解し、相手それぞれを個別のものとして理解しようとすること。
先入観で判断したり、斜めから見ようとしないこと。
また、冷静で落ち着いていて、周囲や環境に対して広い心を持っていること。
そして、それと同じぐらい自分に対してもフラットでいること。
素直で、素朴で、正直でいること。良いところも悪いところも、一番の理解者として受け入れてあげること。
自分のスタイルを尊重し、流されたり慌てたりしないこと。だからこそ他人のことも同じ重さで尊重し、大切にできる。
これらが私のベースの価値観を言い表した言葉であることが、ワークによって見えてきた。今全てを体現できている訳ではない。ただ、こういう指針があれば心が揺らぎそうになった時の支えになる。そして、おばあちゃんになった時に私ってこういう人間だったなと自分で思えたら、嬉しい。
日々必死に生きていると大変なことも多いのだが、100年の人生の単位で俯瞰してからこの年代をクローズアップしていくと、大人と子供のちょうど間のように思え、自分の生活に対する絶妙なコントロール感とまだ冴えている感覚を待ち合わせているこの時期は、とても貴重で楽しい時代なのだなと捉えることもできた。
人生のテーマは、またライフステージが変われば変化していくかもしれないので、それも楽しみにしたい。
ゆるりと棚卸しでき、人生の指針や楽しさを再確認できるこのお題。みなさんも、人生のテーマ、ぜひ考えてみて下さい。
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