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ニューヨーク、一人旅 #1

リフレッシュ休暇のススメという記事でご紹介したような経緯で、11月のある日、一人でニューヨークに降り立った。とりあえず宿だけ予約、あとは気の向くまま、刺激されるままに、生きていれば何をしても良い、無計画な5日間。

いつどこに居るかで何に遭遇するかも違う。そこで遭遇した出来事から次やることを決めてみるのだから、ガイドブックをなぞるような旅とは違う、自分だけの旅。本当にどんな時間になるかが分からなくて、わくわくした。

とは言っても念願のニューヨーク。上の通り、どうしてもやりたいことはトランジット中に書き出しておきました。笑 ガイドブックもちゃっかり3つ買って。笑


---------------DAY1---------------

その日歩いたエリアと、ざっくりスケジュール。

お洋服はこんな感じ。

――朝9時、0度のニューヨーク

朝のJFK空港のタクシー乗り場で思った。このピリッと顔の痛い感じは、スキー場に着いた時のやつだ。

気温0度。黒いダウンコートにムートンブーツ、フェイクファーがついたフードをかぶり、ベンティーサイズぐらいの大きなスタバのカップを持って無表情で足早に歩いている人を窓越しに数えながら(同じ装いの人があまりに多くて!)、マンハッタンまで。とにかく寒そう。なんでニットの帽子かぶらないんだろう?と思って、ニューヨークはいつもこんなに寒いのかと運転手に尋ねてみたら、ちょうどその日から一気に冷え込んだようで、この寒さは"unusual"なんだそう。だからみんなフードでしのいでるのか。



――全てがちょうどいいホテル、”Pod Times Square”

そうして到着した最初のホテル。初日はとりあえずぐっすり眠れたらOKでしょ!ぐらいの軽い気持ちで予約したのに、一泊しかしなかったのが悔やまれるほど総合点の高いホテルだった。

タイムズスクエアの西側、42丁目に面するという立地にはじまり、お部屋は白タイルに赤の挿し色で統一されたすっきりデザイン、モザイク柄の壁で館内もおしゃれ、窓からはニューヨークのど真ん中にいる気分に浸れそうな旅の最初にぴったりの眺め、清潔、無駄な手間とサービス無し。=最高。

そして何より私が絶賛したいのは、お部屋がコンパクトなのに収納や充電スペースが旅人のニーズをよくよく考えられて作られているところ。予約時はそこまで考えが及ばなかったけど、長時間フライトに時差ボケのダブルパンチ状態での到着(しかも朝)で、半端なく疲れている。そんな状態だったから、スッキリ過ごせる工夫がされているコンパクトなお部屋はこの上なく快適で救われた。

充電の電源がたくさん、しかも絶妙な場所に。充電中のデバイスを立てかける台まで備え付けてある。コートをかけられるフックも3つ。木製フレームのベッドの下にはスーツケースを収納できるようになっている。ありそうで実はなかなかない、ちょっと賢いお部屋。ラグジュアリーホテルは歴史がある分、利便性に欠けるところがあったりするけれど、ここは現代人のニーズをしっかり満たしてくれるホテル、という感じ。もちろん値段もお手頃。

大きな看板も分かりやすいね。



――”You look beautiful!” 事件

荷物を置いて、いよいよニューヨークの街を歩いてみようと踏み出し、ホテル前の横断歩道の信号待ちをしていたら、突然。"You look beautiful!" それだけ私に言い放って横断歩道を颯爽と渡っていたサングラスのお姉さん。

そう、ニューヨークって1人でいると、なぜかすごく話しかけられる。学生時代に来た時も一人で自転車にまたがって車道で信号待ちしてたら「その自転車どこで借りたの?いいね!」と車に乗ってるお兄さんが褒めてくれた。みんな優しい。わざわざ関わらなくても損しないようなこの先二度と会うこともない外国人の私にお茶目な一声を投げかけたり、お節介したり、ちょっと人生を語ってみたり。ニューヨークの地を歩いてから30秒でそんなことがあって、ここはなんてhappyな場所なのだろうかと思った。

もしかしてこの大きなリボンの帽子のこと、褒めてくれたのかな?だとしたら、時差ボケに負けずおしゃれしてて良かった。




――やっぱり、Times Square

横断歩道を渡って東に進めば、タイムズスクエアは目と鼻の先。車道まで張り出してきそうな大きくてド派手な看板が増えてきたら、中心地に到着する頃。

世界の中心があるとしたら、やっぱりここはその1つだと思った。いろとりどりの大きな広告がくるくるころころ変わり続けて止まることがない。どんな会社がどんなメッセージを出してるのかな、なんて考えているとずっと見ていられそう。寒くて凍るかと思ったけど。

夜の姿はまたお楽しみに取っておこうと、目的地もなくまた歩きます。


つづく











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