【演劇ワークショップ】稽古場日誌⑥
【演劇ワークショップ】play room第3期
稽古場日誌
「役者とは、演技とは」
第6回 キャラクターシート
本日もリモートでの稽古。本日は2班に別れての稽古。
今日はキャラクターシートを使ってキャラクターを掘り下げると言う稽古。
名前や、あだ名から始まり、声や話し方、生活様式、難しいところでは遺伝的特徴や国・民族・人種の背景など様々な項目がある。約3ページに渡って。
それらを想像して、もしくは脚本に書かれているコトから引用して、このキャラクターはこんな人ではないか、と言うのを作る。
私はコレが正直苦手だ。もちろん項目に対して想像したり、考えたりはするのだが、それを言語化する能力が私には足りない。
話したりは出来るし、それで伝えられるコトは出来るが、キャラクターシートを使ってのキャラクター考察はそうでは無い。しっかりと言葉にしる、可視化するコトが重要でそこで改めてキャラクターと向き合っていくコトだと思う。
それと、今回は古典の作品を使っているので、歴史にも疎いので時代背景的に何があったかは今となっては調べるのは簡単だが、不勉強ゆえそれに対しての想像力が欠けている。何度かキャラクターシートを使っての稽古をする劇団さんもありやったコトはあるのだが、大概先ずは浅いと言われ続けてきた。
私的に歴史的背景やその人の人間模様等あまり重視サポートせず、稽古場での稽古のやり取りからインスパイアされたものでキャラクターを作ってきたのもあり、いわゆる「深掘り」をせずに(いや、しない訳では無いが、キャラクターシートを使ってまでやらないと言うだけでやりますがw)その場その場のインスピレーションが大事だと思っていたのと、やっぱり自分が演じるのだからと、自分に寄せて(コレも言語化が難しい。寄せてる訳ではないのだが、自己流?)演じるコトで個性が出るとも思っていたので、と諸々言い訳を書き連ねてはきたが要はホントに苦手なのです。
脚本を読み、項目を埋めていくが、やはりどうしても単略的な言葉しか出てこない。まるで小学生の感想文のよう。
しかし、私的には結構頑張って(と言う時点で役者としてどうなのか、的なツッコミは無しで。)項目を埋めてみた。
そしてワークショップへ。
先ずは2組に分けて、自分が演じるキャラクターのコトは何でも知っているので何でも答えられるから質問してください。と言うセッションをする。あくまでそのキャラクターで答えるのではなく、第三者的な立場で色んな質問に答えると言うもの。
それこそ質問は何でもいい。だが、いざ質問しようとすると、脚本を知っているせいか、単純な質問でいいはずなのにいろいろなコトが頭を過り質問がポンポンと出せない。質問する方も難しい。考えすぎか。
色んな質問に対して彼は、彼女はとして答えていくが、コレは面白いなと思った。第三者的な立場で答えるコトで余計な感情が挟まれないし、的確に答えられる。
そして考えてない質問が来た時に咄嗟に出した答えに対してしっくりきたり違和感を感じたりするコトも出来る。それをキャラクター作りに活かせるコトも出来る。
こうゆうコトはワークショップならではだと思う。現場や稽古場ではほぼやらないコト。
物凄く新鮮で発見も多かった。
次もグループに分かれて、項目の最後「この役の人物の中で最も重要な体験または出来事を5つ記述する」
所を皆で話し合う。
結果から言うと、皆想像力豊かで何歳に何があったとかの記載の仕方や、劇中にはまったく書かれてもいないし関係ないコトを重要な体験に書かれていて、ホントに皆良く考えて想像しているのだなーと関心すると共に、私の項目を発表するのに戸惑った。なんて稚拙なんだろうと。
恥ずかしくて発表したくないほどだったが、それでは進まないので発表する。
その後皆でセッションするのだが、私の場合はやはり浅かったせいで、もう少し具体的な出来事があった方がいいとの指摘を貰った。確かにその通り。あとその前後を想像しさできるような事象もあっても良かったかな、とか、全体的なコトから更に絞ってキャラクターを見てみると、違った見え方がするかもしれないと思い、苦手だからこそ、いろいろ考えるコトや気付きが多かった。
あっという間のワークショップだった。
最後に1人づつ感想を述べて終わるのだが、私は苦手だとはっきり言ったが、今回を機に苦手を克服したいとしっかり思えたのは収穫だった。
豪に入れば郷に従え
またキャラクターシートをコピーして脚本を読んで今一度取り組んで見ようと思う。
今回のセッションでワークショップで見えた課題やキャラクターへの思いも新たに浮かんだので
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