劇団きのこ牛乳『鬼跡-キセキ-』稽古場日誌③ 梅﨑信一「夜の一人芝居」 2019年6月7日 12:41 劇団きのこ牛乳 第13本目公演『鬼跡-キセキ-』稽古場日誌「You can't ruin a stew」3皿目 始動と指導 台本もほぼ出来上がり、最後のやり取りも見えている。作品が作品になるために、動き出した。演出家根間健太郎氏。基本声が小さい訳では無い。か細いのだ。それは、気弱な女の子のような。だが、そのか細い声には、しっかりとした「芯」がある。それは芯と言う名の「意思」だ。作家として、演出家としての芯と意思。そこがあるから、見えているイメージや想い、感情を具体的に示せる。言葉で、動きで、絵的感覚で、必要なモノを使い動きを付けていく。だが、演出家の性、感情の演出も少しだが付けられる。私的には全くのノープランではないが、自分の役は少し探り探り。とは言えある程度のプランは提示しているが、今の所大まかに提示しているだけ。セリフもあるので、覚えるコトにも力を注がなければ。多分、今までより少し早めに覚えていかなければ。文章から形に起こされる瞬間が好きだ。コレは役者しか見れない特権だ。文面から立体になるコトで作品が立ち上がる。どのような形になるのか、どのように進むのか。それこそ演出家の芯と意思の結果だ。もちろん、まだ序盤も序盤だが、序盤に個性が出ると私は思っている。ある演出家は3~4日シアターゲームやメソッドを中心として台本には触れない。ある演出家は先に全ての動きを付けてから演出に入る。ある演出家は、読み合わせに重点を置き、読み合わせで細かな演出やすり合わせをしていく。ある演出家は、必ず基礎体力向上と発声練習を熟さないと稽古しない。どれも正解も不正解もない。それが、演出家の筋なのだ。根間健太郎氏は、思いの丈を全て伝えてくれる。全てをさらけ出して、演出してくれる。こちらの不安も察してくれて、一言添えてくれる気遣いもある。この人も、背中を預けられる人だ。私的に、背中を預けられる人でなければ演出家ではない。信頼関係は観劇した時に出来ていた。荒削りだったが、しっかり心に響いた作品を作っていたのが分かっていたから。今日から俺からも作り上げていかなければ。そして、みんなも動き出した。当たり前だが、普段の顔とセリフの顔は違う。特に、主催千草さんの生き生きした顔は主催劇団でしか見れないのではないか。会話で始まり、会話が弾み、歪み、滞り、会話に様々な感情が乗り、物語のラストはどんな会話になっているんだろう。稽古最終日の会話を思い忍ばせ、今を作る。今の会話を作る。そのスタートの日。劇団きのこ牛乳 第13本目公演『鬼跡-キセキ-』@東中野RAFT【日程】2019年7月25日(木)~28日(日)25日(木)19:0026日(金)14:00/18:3027日(土)14:00/18:3028日(日)15:00全席自由チケット料金:2500円(前売り/当日共)チケットは6月8日(土)12:00より発売開始【作・演出】根間健太郎(演劇集団Rubbish)【キャスト】千草(劇団きのこ牛乳)梅崎信一加藤優季こまつざきさちこ知久貴大(劇団AIR)シゲキマナミケンタウロス骨(劇団ジェット花子)お問い合わせ 劇団きのこ牛乳kinoko.milk@gmail.com ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #稽古場日誌 #稽古場だより #劇団きのこ牛乳 #鬼跡