劇団きのこ牛乳『鬼跡-キセキ-』稽古場日誌⑪
劇団きのこ牛乳 第13本目公演
『鬼跡-キセキ-』稽古場日誌
「You can't ruin a stew」
11皿目 流れを共に
初めての長丁場の稽古。
シーン数は多くはないが、だからこそ1つ1つを丁寧に作らないと、流れが見えてこない。
ラストも作られて、作品が出来上がって、からこその流れ。
時間をかけて稽古できるのは演出も大事だろうし、役者的にもありがたい。
じっくりと流れを確認する演出。
しっかりと流れを演ずる役者。
当たり前の光景。
当たり前の稽古。
だが、皆が集中して稽古していく中で、演出が付けられていく中で、流れを感じ、流れを掴み、流れを捉え、流れを見据え、流れを作る。
仕草の、気持ちの、言葉の、「流れ」
しっかりと時間をかけて、作品の「流れ」を稽古していく。
稽古していけば色々あるが、しっかりと稽古できる時間があれば、自ずと作品は作品になりたがる。
そして必ず作品になる。
やることを皆がやれば、必ず作品は日の目を見る。それが無ければ作品は浮かばれないし、作品に失礼だ。
我々は作品を上演するのだ。その為の稽古、その為の時間。
