三栄町LIVE×劇団あしからず第3回本公演稽古場 後日譚
三栄町LIVE×劇団あしからず第3回本公演
『かならず生きていけるわ』
稽古場日誌
あしからずの足取り
後日譚
書こうと思ったコトがあった。
昨日の昨日まで、出だしは決まっていた。
でも。
今は違う。その出だしでは書けない。
考えが変わったわけでもなければ、
思いに変化があった訳では無い。
だが。
この出だしでは書けない。
それは気づいてしまったから。
「自由」であったはずなのに、
その「自由」を放棄して「不自由」にしたのは自分だったからだ。
言葉に縋り、言葉を頼り、言葉に縛られ、言葉を支えにしてしか、舞台に立てない自分にしたのは、あくまでも自分だ。
言葉では無いもの。
形では無いもの。
彼や彼女が言っていた言葉が「自由」だと気がついたから、昨日までの出だしが書けなかった。
一所懸命に駆け抜けた14日間18ステージ。
コレには嘘偽りはない。
だが。
正解が出せなかったのも事実だ。
昔同じような状況になったコトを思い出した。その時は演出から稽古最終日に、「あなたのシーンは捨てますので、ご自由にやってください」と見捨てられた。
だが。
今回は最後の最後まで見捨てられるコトなく、観続けてくれた。
それだけが、それだけが。
救いだった。
14日間、18ステージ。
ありがとうございました。この経験を活かして、前へ進みます。私には、それしか出来ないから。
梅﨑信一
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