劇団きのこ牛乳『鬼跡』稽古場日誌② 4 梅﨑信一「夜の一人芝居」 2019年6月5日 13:58 劇団きのこ牛乳 第13本目公演『鬼跡』稽古場日誌「You can't ruin a stew」2皿目 会話(会話劇)どの作品でも必ずある「会話」。そりゃそうだ。人と人がいれば会話が生まれる。当たり障りのない挨拶。話を繋げるための話題振り。共通の話題での盛り上がり。あの人を偲ぶ思い出話。早く帰りたい時の相槌や生返事。肩がぶつかっての喧嘩。愛する人への思いの丈。愛していた人への別れ話。上げればキリがないが、どれも、会話だ。日常は会話で溢れている。喜怒哀楽が多分に含まれた「会話」「会話」の辞書における定義によると、『二人または数人が、互いに話したり聞いたりして、共通の話を進めること。また、その話。』とあり、「会話を交わす」のように使われる。(引用)難しく書いても書かなくても、みんながやっているのだ。誰かとやっているのだ。それが、会話だ。前に出させて貰った劇団ベイビーベイビーベイベーさんだって、アメリカンナイズなウイットに富んだ会話がハイスピードでなされる。ベイベーさんも立派な会話劇だ。そう、舞台の基本は「会話劇」なのだ。2人以上が会話していればみんな会話劇だ。我々は会話(セリフ)を通して、ストーリーを伝え、キャラクターを伝え、感情を伝える。当たり前だが、どの台本脚本も会話で溢れている。会話を通して作品を伝える。どんなキャラクター達が、どんな会話を繰り広げるのか。そして、会話にとって重要なのは「言葉」の選択だ。それはキャラクターの状況感情で変わるのは100も承知だが、そこで脚本家の個性が現れる。どんな言葉で会話を繋げるのか、どんな言葉で会話を終わらせるのか?会話が生まれ、会話でキャラクターが生きて、会話で言葉が響き、会話で作品が出来上がる。今回の作品は文字とおり「会話劇」だ。会話に重きを置いた、会話が主体のシンプルな会話劇だ。どんなキャラクターがどんな思惑でどんな役割をどのような会話で魅せるのか?東中野のRAFT、アトリエ劇場にて約70分の上演時間。7人が絡み合った「会話」の果ては行方は。稽古1日目。全員が揃った初めての日での読み合わせで感じた生の感情は「繋がってる」だった。もちろん、稽古らしい稽古もなく読み合わせただけだが、作品の流れと言葉の流れ、そして「会話」が繋がってる。これから稽古し、各自が会話をし始めたら、作品はもっともっと「作品になりたがる。」だろう。そして、作演出・根間健太郎さんの、言葉選び、言葉遊び、言葉綴り、は個性的に響き、言葉は機知に富み、言葉の螺旋が「会話」を生む。根間さんが作る会話、面白いですよ。劇団きのこ牛乳 第13本目公演『鬼跡』@東中野RAFT【日程】2019年7月25日(木)~28日(日)25日(木)19:0026日(金)14:00/18:3027日(土)14:00/18:3028日(日)15:00全席自由チケット料金:2500円(前売り/当日共)チケットは6月8日(土)12:00より発売開始【作・演出】根間健太郎(演劇集団Rubbish)【キャスト】千草(劇団きのこ牛乳)梅崎信一加藤優季こまつざきさちこ知久貴大(劇団AIR)シゲキマナミケンタウロス骨(劇団ジェット花子)お問い合わせ 劇団きのこ牛乳kinoko.milk@gmail.com ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #稽古場日誌 #稽古場だより #劇団きのこ牛乳 #鬼跡 4