劇団きのこ牛乳『鬼跡』稽古場日誌②
劇団きのこ牛乳 第13本目公演
『鬼跡』稽古場日誌
「You can't ruin a stew」
2皿目 会話(会話劇)
どの作品でも必ずある「会話」。
そりゃそうだ。人と人がいれば会話が生まれる。
当たり障りのない挨拶。
話を繋げるための話題振り。
共通の話題での盛り上がり。
あの人を偲ぶ思い出話。
早く帰りたい時の相槌や生返事。
肩がぶつかっての喧嘩。
愛する人への思いの丈。
愛していた人への別れ話。
上げればキリがないが、どれも、会話だ。
日常は会話で溢れている。
喜怒哀楽が多分に含まれた「会話」
「会話」の辞書における定義によると、『二人または数人が、互いに話したり聞いたりして、共通の話を進めること。また、その話。』とあり、「会話を交わす」のように使われる。(引用)
難しく書いても書かなくても、みんながやっているのだ。誰かとやっているのだ。
それが、会話だ。
前に出させて貰った劇団ベイビーベイビーベイベーさんだって、アメリカンナイズなウイットに富んだ会話がハイスピードでなされる。ベイベーさんも立派な会話劇だ。
そう、舞台の基本は「会話劇」なのだ。
2人以上が会話していればみんな会話劇だ。
我々は会話(セリフ)を通して、ストーリーを伝え、キャラクターを伝え、感情を伝える。
当たり前だが、どの台本脚本も会話で溢れている。会話を通して作品を伝える。
どんなキャラクター達が、どんな会話を繰り広げるのか。
そして、会話にとって重要なのは「言葉」の選択だ。それはキャラクターの状況感情で変わるのは100も承知だが、そこで脚本家の個性が現れる。どんな言葉で会話を繋げるのか、どんな言葉で会話を終わらせるのか?
会話が生まれ、会話でキャラクターが生きて、会話で言葉が響き、会話で作品が出来上がる。
今回の作品は文字とおり「会話劇」だ。
会話に重きを置いた、会話が主体のシンプルな会話劇だ。
どんなキャラクターが
どんな思惑で
どんな役割を
どのような会話で魅せるのか?
東中野のRAFT、アトリエ劇場にて約70分の上演時間。
7人が絡み合った「会話」の果ては行方は。
稽古1日目。全員が揃った初めての日での読み合わせで感じた生の感情は「繋がってる」だった。もちろん、稽古らしい稽古もなく読み合わせただけだが、作品の流れと言葉の流れ、そして「会話」が繋がってる。
これから稽古し、各自が会話をし始めたら、作品はもっともっと「作品になりたがる。」だろう。
そして、作演出・根間健太郎さんの、
言葉選び、言葉遊び、言葉綴り、は
個性的に響き、言葉は機知に富み、言葉の螺旋が「会話」を生む。
根間さんが作る会話、面白いですよ。
劇団きのこ牛乳 第13本目公演『鬼跡』
@東中野RAFT
【日程】
2019年7月25日(木)~28日(日)
25日(木)19:00
26日(金)14:00/18:30
27日(土)14:00/18:30
28日(日)15:00
全席自由
チケット料金:2500円(前売り/当日共)
チケットは6月8日(土)12:00より発売開始
【作・演出】
根間健太郎(演劇集団Rubbish)
【キャスト】
千草(劇団きのこ牛乳)
梅崎信一
加藤優季
こまつざきさちこ
知久貴大(劇団AIR)
シゲキマナミ
ケンタウロス骨(劇団ジェット花子)
お問い合わせ 劇団きのこ牛乳
kinoko.milk@gmail.com
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