劇団きのこ牛乳『鬼跡-キセキ-』稽古場日誌⑨
劇団きのこ牛乳 第13本目公演
『鬼跡-キセキ-』稽古場日誌
「You can't ruin a stew」
9皿目 確認
1日稽古がお休みしたため、久しぶりの稽古。
しかも前回は演出がお休みだったため、演出に稽古をつけて貰えるのも久しぶり。久しぶりが多い稽古場に。
今日から、演出的にも、役者的にも、本格的に稽古が動き出すと思っていたのもあり、何処か皆に気合いではないが、気持ち的に新たに、みたいな雰囲気が伝わる。
しっかりとした会話が主体のお芝居。
会話が成立しないと稽古にならない。
空覚えでは稽古にならない。覚えたと自覚しても、落とし込んでなければ、稽古で使い物にならなければ覚えたとは言えない。まだ、足りない。何もかも足りない。
そして、1拍ズレているような居心地の悪さ。
もちろん、細かな所はコレからにしても、噛み合っていないのは確認出来た。その齟齬を早いうちに修正しないと。
こういうのは、やっぱり稽古じゃないと確認出来ない。
1つ1つ、1人1人、流れを作り、流れを追い、流れを感じながら。
やっぱり、稽古は面白い。いや、面白いと久しぶりに感じた。
色々重なっての今だから、色々重なってが今なのだから、それはむしろ有難いコト。経験がそうさせてくれてるのだから。
今までの流れがあって今がある。
今、面白いと感じれるのは、過去のおかげ。
難しいし、なんなら一言一言で変化する会話だから、気が抜けないし緊張しっぱなし。
でも？
だから？
きっと、この作品でこの役でこの演出で、このメンバーだからなのだろう。
やっぱり稽古は面白い。
ようやく、ようやく。
この感覚を思い出した。
