【演劇ワークショップ】稽古場日誌④
【演劇ワークショップ】play room第3期
稽古場日誌
「役者とは、演技とは」
第4回 怒る
朝は交通手段を間違えたせいで物凄く焦って稽古場に向かったらなんてことは無い、1番目に到着だった。行きなれてないところが多いので乗り過ごしたり道に迷ったり。
そしてこの暑さ。ほんとに困ったもんです。
夏真っ盛りにマイズナーテクニックのワークショッブ。
稽古開始。いつも通り参加者全員に今の気持ちはと聞かれる世莉さん。ほぼ暑いが締めて面白かった。
私は交通のドタバタがあったので疲れたでした。
質疑応答。皆それぞれ思い思いに質問する。
私は感じたコトは沢山あったが、疑問はなかったかな。というか分からないことの方が多いwでもそれは心底分からない、ではなくて
何となくこうなんだろうなぁ、と言うのは分かってたり分かりかけてたり。そしてそれをあまり言語化出来ないから質問にならないのもある。ホントに語彙力が欲しい。
今回で4回目のマイズナーテクニックの稽古。
まずは円になって座ってる人の真ん中に立ってゆっくり1周する。その間自分の身体を確認する。そしてその身体の特徴や変化、癖などをみんなに指摘してもらい、重点的にマッサージする所を世莉さんが決める。
そして椅子を使って2人1組になり、まずはマッサージを受ける側はマッサージを受けながら自分の苦手な感情を作る。もう1人は相手をしっかりマッサージする。まずは私がマッサージする側だったのでマッサージ。マッサージのやり方も丁寧に指導してくれる世莉さん。その通りにしか出来ないからそれをしっかり丁寧に。人の身体に触れるのは久しぶりだ。硬かったり、柔らかかったり、骨があり筋があり、そして温もりがある。マッサージを受けてる人はその間気持ちを作る。しっかりと呼吸をするのが大事。気持ちが作れそうだったら声を出してもいいよ、とのコト。一通り終わったら世莉さんから指摘があった重点的にマッサージする所を念入りにする。
その間マッサージしてる人されてる人の呼吸まも合わせられればいい感じらしいが、静かに呼吸されていたのでなかなか合わせるのが大変だった。そして終えると向かいあってマッサージした側は相手を観察する。そしてそのままリピテーションへ。
相手はネガティブな方への気持ちかな、くらいの弱い?(語彙力不足。なんて言っていいのか分からない。
)感情しか受け取れられず、困るが言葉をリピートしていく。が、どうしていいか分からない。動けない、動かせない、私の感情的にも動きが少ない。分からなすぎて何だか怖くなり固まってしまった。
世莉さんが来て、1度深呼吸しましょう、と言って2人で深呼吸。そしてリピテーションを再開。その後動けたり触れ合ったりしたが、何かが2人の中で生まれると言った感覚なくリピテーションを終える。
感想会。
お相手の方は感情のレベルがマックス5あるとしたら1しか出せなかったと言っていた。でも正直その時物凄く凹んでて、というかあまりに出来なさ過ぎて(これも語彙力不足。出来てるか出来てないかもあんまり分かってないし)ずっと悩んでいたから
相手の感想やそれに対しての世莉さんのアドバイスを聴き逃すコトに。
私の感想。怖かったと伝えたが、今になってようやくしっかりした言語化が出来たのだが、何も出来なくて怖かったのだ。どうしていいか分からない。今思えばどうしていいのか分からないことを伝えれば良かったのかもしれないが。
世莉さんからはマッサージ終わって相手を観察してどんな感情なのか探っても、分からない時は分からない。なら分からないでいい。あなたは真面目すぎるから、もっと不真面目にやってもいいと言われた。
真面目。どこの現場でも最低1度は言われる言葉。ここでも言われるか。
こんなリピテーションもあるのかーと思いながらも、やっぱり考えてしまう。休憩中も考えたなー。
そして同じことを相手を変えてのリピテーション。今度は私がマッサージを受ける側。椅子を使ってのリラックスの時全く出来なかったのと人に触られるので、感情を作れるか凄く不安だった。
いざマッサージを受けると、マッサージだからなのか凄く触られるのが自然に感じて、椅子も気にならなくなりしばらくしたら気持ちが動いてきたので安心した。
やりずらい感情を作る。私は「怒る」だった。怒りたくないし、そもそも怒れない。人生で怒った事なんて片手で済むくらいしかない。それは怒る前に今の状況を解決させようと思って動いてしまうから。怒るのも怒られるのも苦手たから、そうやって回避してきた。だから怒るのは凄く苦手。
気持ち的に怒りが出てくるが、同時に悲しさもこみ上がる。その並に任せて声を出す。今の感情を言葉に出してもいいと世莉さん。言葉に出してみる。段々と怒りと悲しみが波になりながらも来る。
そしてリピテーション。
相手を見る。その時はまだ見れたが言葉をリピートしていくうちに見るのも嫌になってきて怒りが増していった。怒りが伝わる。怒りをぶつける用クッションに怒りをぶつけるが、ぶつければぶつけるほど怒りが増幅するし、そもそも怒りの対象はそれではなく相手だったから相手に詰め寄る。相手も怒ってる。大声をはりあげながら言葉をリピートし合う。そんな中気持ちがプツンと切れた音がして、
「殺してやろうか」