【演劇ワークショップ】稽古場日誌⑬
【演劇ワークショップ】play room第3期
稽古場日誌
「役者とは、演技とは」
第13回 楽しむ
私がお世話になっている先輩から言われた言葉がある。
「梅ちゃんはいい芝居してるのに、いい作品いい演出家と出会っていない。もっとその目を養いなさい。」
コロナ前だったか。
その時、とにかく顔と名前を覚えて貰いたくて、年齢不問のオーディションにはほぼ応募していて、またありがたいコトに書類審査でも受かりオーディションに月1、2回参加していた時期があった。40後半のおっちゃんが何故オーディション参加出来たのかは分からない。20代メインの参加者の中に1人おっちゃんという状況も珍しくなかった。
だがそのおかげで出演のご縁を頂いたのも確か。
だが、出れればいい。とは言葉が悪いが、とにかく出たかった。コレもやはり「不安」だった。出ていないと不安で仕方がなかった時期。
だがやはり、動機がそれなので、やっぱりそーゆー作品が来る。
それでもガムシャラにやった。出演出来たのだからと。
だが、お客様からしたらそーゆー作品が続けて見せられてはたまったもんではなかったろう。
そしてコロナが来た。
出演作品3つが中止になった。
ひとつはとても好きな劇団さんでそこでは久しぶりの共演を楽しみにしていた俳優もいた。ここが大きかった。
激しく落ち込んだ。
そして初めて役者を辞めるか、という選択肢も出た。
それに対しては明確な答えが出なかった。いや、答えは、
「辞める理由が見つからない」
だった。コロナが辞めるきっかけにはなったかも知れないが、それで辞めるには繋がらなかった。
緊急自体宣言明けに受けたオーディションで散々だったのに落ち込み腹が立ち、まだこういう気持ちが生まれるのかとなって、ならまだ続けられると思い、その後4本の作品へのご縁を頂いた。
もちろんすべてのお客様に満足頂ける作品に出れればいいのだが、お客様にも好みや私の作品の出番もしっかり見ててくれて。シーン数が少ないねーとか言われたり。
それでもお褒めの言葉や温かいお言葉もそれ以上に沢山貰っている。すごく有難い。
そこからの流れでワークショップへ。
ワークショップ中は公演には出ずにワークショップに集中しようと思い。
(とは言いながらパフォーマンス公演には出ますが。コレは思わぬ流れの副産物なのでアリかなと。)
ワークショップを選んだ理由は以前書いたように思うので飛ばすが、結果、選んで正解だった。
トライ&エラー
この言葉に私は何度救われたか。
何度もトライして何度もエラーをして学ぶ。
やはりエラーは怖い。したくない。だからトライしずらい。
ましてやマイズナーテクニックもリピテーションも全く初めて。
不安も怖さも沢山あったが、失敗して当たり前、だって初めてなんだから。って思え出したのはつい最近だけど、それでもそこまでに行き着けたのは、講師世莉さんとどんどん成長し、一緒に学んでいるメンバーのみんなのおかげ。
自分の苦手な部分に向き合うのも凄く嫌だったけど、それでもやってれば慣れるの言葉通りだった。
それほど辛くは無くなった。それでもまだ少し苦手意識あるけど。
でも向き合えるコトで心と身体を意識するコトで苦手意識もコントロールできるのも知った。
そして、前回、今回で、久しぶりに稽古で、
「楽しい」
と感じれている。
コレが何より嬉しかった。
ようやく何かが分かりだして、何かを掴めそうになったから?もあるかもだけど、そんなんじゃない。
心から「楽しい」んだ。
まだまだワークショップは途中。
なんならココからが大変かも。
でも、このまま「楽しい」を続けていきたい。いや、続くだろう。
そして今は、良い御縁を貰ったと思ってる。前の思考と変わったからだろうか。変えたいとおもったからだろうか。
また改めて皆様宜しくお願い致します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?