佐渡の渋谷系、というかもはや佐渡も渋谷も同期している!「婦人倶楽部」のアルバム『フジンカラー』とミニアルバム『旅とフェリー』
前回は、昨年末を持って無期限動休止に入った「RYUTist」について書いたが、活動という概念も、アイドルという概念も、アーティストという概念も超えた存在が同じ新潟には佐渡にあった。それが今回紹介する「婦人倶楽部」である。
この「婦人倶楽部」その存在を知ったのが何だったのか、今となっては思い出せないが、とにかく曲を聞いてやられた!そもそも「婦人倶楽部」とは何なのか、「婦人倶楽部」とはだれなのか、「婦人倶楽部」とは実在するのか、そんなことはもはやどうでもいい。とにかくこの音楽カッコいい!お洒落!その一言に尽きる。しかもそれが新潟は佐渡であるのだから、これは参ったとしか言いようがない。とにかく「佐渡」であり、とにかく「婦人」であり、とにかく「倶楽部=クラブ」なのである。これ以上に何を求めればいいというのであろうか!
まあ、とにかく凄い!聞いてくれとしかいいようがない!間違いなくあなたもやられるであろう。これぞ大人のポップスである。大人のシティポップである。というか佐渡ということを考えるとシティでは決してなくむしろ田舎ポップと言ってもいいのかもしれない。しかし、少なくとも婦人倶楽部の曲を聴く限りでは佐渡と渋谷の間にもはや何の差もない。そう、いまや田舎と都会という差は存在しないしそういった捉え方(都会と田舎、シティとそれ以外という区別にして差別)自体が時代錯誤なのである。強いて言えばそこに「センス」があればそこはどこでも都会でありシティなのである。そしてここにはその「センス」がある。というか「婦人倶楽部」というネーミングもコンセプトも含めてここには「センス」しかない!
と、私だけではなく、これらのアルバムを聴いた皆はそう思うであろうが、この婦人倶楽部、2016-2018年にかけて活動を繰り広げてからというもの、2020年と2022年にシングルを発表している程度でどうも活動セーブ期に入っているようである。うーん、もったいない。ことしあたりもうひと暴れ(といっても婦人なので決して暴れることはなくお上品であろうが)してほしい想いでいっぱいである。とにかくその日を楽しみにしている。