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最高のShowにして最高のShowcase!「第8回 ももいろ歌合戦2024」
大晦日当日は見ることができなかった「ももいろ歌合戦2024」をAbemaのタイムシフトで見ました。今年一年間はずっと無料で見られるらしいです!
本家の「紅白歌合戦」が王道であるとすれば、こちらは邪道かもしれない。しかしだからこその魅力があり、発見がある。新人アーティストや新人アイドルの発見はもちろんだが、既に大物と言われている人たちの新たな一面、新たな魅力、新たな凄さも発見できる。これだけの人脈があるということ自体が、いかにももクロが業界内でも愛されているのかを物語っていると言えよう。とにかくショーとしての完成度は高いし、これだけのゲストが原則フル尺で歌う、という形式にしているのもいい!ライブでのし上がってきたももクロだからこそフル尺でのライブにこだわるのだろう。しかも、自分たちも単なる司会という立ち位置に立つのではなく、しっかりと参加している。改めてではあるが、ももクロ恐るべし!である。
とにかく、参加者全員が有名無名問わず実力者ぞろいのこのイベントであるが、中でも圧巻だったのは、やはり佐々木彩夏プロデュースによる「100人超えノンストップ”愛の”最強アイドルメドレー2024」であろう。正直そこまでアイドルには詳しくないので、100名もいると誰が誰かよくわからなかったが、中でも、名前は知っていたが、これほどまでの実力者だとは思っていなかったのは「東京女子流」である。さっそく細心のライブDVDをポチらせてもらった。また、かの「のん」が、敢えてアイドルとしてももクロとコラボしているのも良かった(「のん」はこの枠とは別に自分のバンドで自分の今の音楽スタイルも聞かせてくれていた)。そして、渡辺美優紀、柏木由紀、といった、かつてはももクロとアイドルとしてしのぎを削った仲間たちが一緒にステージで歌う姿にはやはりエモいものがあった。そして最後はレジェンド「ごまき」こと後藤真希の登場である。おそらく今の若いアイドルたちにとっては神のような存在だろう。ももクロ自身も同じステージに立っていることを子供のころの自分に教えてあげたい、と言っていたが、もはやももクロは自分のためだけでなく、後輩アイドルのためにこのようなステージを用意してくれる存在となってくれている。
あとは氣志團、怒髪天、爆風スランプ(この日はサンプラザ中野クン、とパッパラ河合氏の2名体制、西川貴教氏、松崎しげる氏と言ったベテラン男性陣もよかったし、 HYDEが初めて同じステージに来てくれたのもサプライズであった(大ファンの佐々木彩夏氏はまさにとろけていた!)。さらにはアニソン勢も良かったし、バラエティとしては大仁田厚氏と江頭2:50分の戦い?にも不覚にも感動させられてしまったし、「ちぃたん」のお約束とも言えるチャレンジ失敗も良かった。とにかくバラエティに富んでおり、何度も言うが、最高のショーであったことは間違いない。なお、個人的に「スゲー」と思わせられたのは「アヤ・シマズ」こと島津亜矢氏である。この人の歌のうまさは演歌と言う枠には収まらないことは知っていたが、なんと今年はかのアネサ・フランクリンのカバー・アルバムを出していたということで、その中から2曲披露してくれた(当然これもアマゾンで早速ポチリました)。そう、今年(というか既に昨年)の「ももいろ歌合戦」のテーマは「愛」であったが、それは「ソウル(Soul=魂)」であるとも言えよう。そう思って改めて振り返ると今回の出演者はアイドル達も含め、皆そのソウルを見せてくれていた。これもいわゆるテレビサイズではないフル尺だからこそできることだろう。もはやベテランの枠でありながら決してベテランぶらないももいろ歌合戦常連の森口博子氏も良かったし、松本明子氏も良かった。しかも「アイドル」の枠で堂々と出てくるところがいい。誰がなんと言おうと彼女達は実際にアイドルなのだから。そう、アイドルとは決して若くてかわいい人のことだけではない。人を引き付ける輝いている存在、それこそがアイドルなのである。その意味でこのイベントは最高のアイドルイベントでもある。
ということで、私が言うのもなんですが、まだ見ていない人は是非、ご視聴ください!そして自分の「推し」を見つけましょう!