Clusterでのライブを午前10時と午後10時の1日2回やってみてあれこれ考えたこと。
先日の日曜日には午前10時と午後10時の、2回Clusterでライブを行いました。
というもの午前中のライブは参加者も少なく、オーディオトラブルもあったからです。以前のこのマガジンでも書いたように、海外の利用者を狙って敢えて日曜の朝の時間帯にしたのですが、やはりまだまだClusterには海外の方は少ないのかも。一方、夜の部は突発であり「イベント」欄に掲載されたのも開始の20分ほど前ということもあったにも関わらず、それなりの数の方に来ていただきました。ご来場者の皆様、誠にありがとうございました。
まあ、私だけでなく、あくまで趣味のレベルであっても音楽をやっていると、やはり人に聞いてもらいたい、というか、音楽に対して同じ趣味趣向を持っている人に届けたい、という欲が出てくるのはある意味自然なことでしょう。わたしも最初は自分のため、自分が楽しむだけだったのですが、ここに来て、その聴いてもらいたいという欲が強くなってきました。ただ、欲張りというかある意味自己満足なのかもしれませんが、誰でもいいというわけではなく、やはりこの手の音楽、ちょっとクセの強い音楽が好きな人に聞いてもらいたいという思いもあります。となると、今後はやはりいわゆるマーケット戦略を立ててやっていく必要があるでしょう。
Clusterはもともとイベントの場として生まれてきたところなので、仮想空間でライブイベントをやるには現時点では機能的に一番よくできているところなのですが(あくまで私の知っている限りではありますが)、ただ、そもそもそこに来ている人たち、あるいはクラスターのサイトを見て、このイベント行ってみようかな、と考えてくれる人たちは「Cluster民」と自分たちでも名乗っているように(というか私もそうですが)、Cluster自体、Clusterという場にして文化が好きな人たちです。そのようなClusterが好きな人たちと私がやっているようないわゆるクラブミュージック系の音楽が好きな人たちが一致しているといいのですが、そうとは限りません(でも、今回やってみてわかったように夜の時間帯ならある程度重なります。なので多くのDJイベントはその時間帯を狙っているのでしょう(というかDJイベントというカルチャー自体が基本的に夜のカルチャーなのですが))。となるとマーケティング的に考えると、やはりクラブ系の音楽イベントをやるなら、クラブ系の音楽イベント好きが多いところでやるのが一番ということになるでしょう。VRではやはりVRchatになるでしょうか。しかし、VRchatの場合、今度はどうやってそのイベント自体を知ってもらうか、宣伝するか、が問題になってきます。
となると、やはり地道にファンを増やす、というのが一番なのですが(というかファンを増やすということ自体がマーケティングの基本というか目的なのですが)、今度はそのためにはどうするのがいいのか、という問題に突き当たります(同じことを何度も繰り返しているようですが、それを考えて実行することこそがマーケティングというものなのですが)。いままでもVRやメタバースに限らずSound cloudやMix cloudやYoutubeやTwitchやShowtimeと、いろいろ手を出してきてはいるのですが、あれこれ手をだしてどれも中途半端というのが正直なところです。それよりも、どこかにまずは集中したほうがいいのかも。いわゆる自分の「拠点」とでも言えるところをまずは持つ、ということでしょうか。まあ、そんなことを考えさせられた一日でした。
というのも、実はこの午前と夜のライブイベントの間に先日書いた新日本プロレスと女子プロレスのスターダムとの合同興行を見に行っていたからです。そのイベントのイベントとしての凄さ、すばらしさもこんなことを考えさせられる一つの要因となったことは間違いないでしょう。プロレスというジャンルも、特に新日こと新日本プロレスはその人気の浮き沈みを繰り返してきてこその今の活況ぶりがあります。新日ほど歴史はないですが、女子プロレス団体であるスターダムもそうでしょう(このあたりは「家出レスラー」という映画でも描かれていますし、ファンであればこの映画が公開された後のいわゆる分裂劇も知っていることでしょう)。地方での試合であっても手は抜かないという選手たちの頑張りはもちろんですが、いわゆる裏方と呼ばれる人たちの地道なマーケティング活動があってこその今でしょう。と、そんなことをも考えさせられた一日でした。