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Virtual castのワールドから音楽演奏を配信するには?

前回「Oculus Quest 2 (Meta Quest 2)でClusterのワールドに入って音楽(楽器)を演奏するには?」という記事を書きましたが、今回はその応用編です。

まずは次の映像をご覧ください(音量注意!また長いので最初のほうだけ見てもらえばいいです)。

これも2台のPCを使っています。1台はオーディオインターフェイスで楽器とつないだ演奏用、もう一台はOculus quest 2 (Meta quest 2)をOculus linkで接続してPCVRとしてVirtual castを立ち上げると同時に、OBSも立ち上げて配信用にもしているメインPCです。そして演奏用のPCのオーディオ出力からメインPCのオーディオ入力につなげ、その音をOBS経由で配信します。

こちらがOBSの画面ですが、「ソース」から「ゲームキャプチャ」を選びます。Virtual castを立ち上げていると、そこから「Virtual cast」を選択することができます(下の画面では黒くなっていますが、Virtual cast内でミラーに映し出されている映像が中央に映ります)。一方「音声ミキサー」のほうは「ライン入力」が設定されているマイクのところだけボリュームを上げて、他はボリュームをゼロにします。

ここまでセッティングした段階で、Oculus linkでメインPCとつないでいるOculus quest 2 (Meta quest 2)をかぶり、Oculus link経由でVirtual cast内に入ります。今のところ配信機能があるのはスタジオだけのようなのでルームではなくスタジオに入りましょう。ちなみに上のビデオではThe seed onlineから無料でダウンロードできるスタジオセットを使用しています。

そしてここで一つポイントというかコツなのですが、スタジオ内に「アイテム」から「ディスプレイ」を選んで設置します。上のビデオではそれは映っていませんが、それは観客には見えないように設定しているからです。実際にはスタジオ内には以下のように設置されています。こうすることでもちろんマウスは必要ですが、ここからOBSの「配信開始」を押したりボリュームを調整できたりできます(いちいちヘッドマウントディスプレイを外さなくてもいいということです)。ただ、OBSからオーディオを聞くと実際の演奏と時差がでてずれてしまうので、自分用にオーディオをモニターするときは演奏用のPCからの音を聞くようにしましょう。

*このようにネームプレートも出てきますが、これも見せないように設定できます。

なお、参考までに先ほどのビデオの場合ですが、メインPCを2台のディスプレイにつないでいるので、ディスプレイ1でOBSを、ディスプレイ2で背後に出ているビデオ映像を流しています。つまり、ディスプレイが2つある場合は「アイテム」の「ディスプレイ」もそれぞれスタジオ内に設置できるということです。

後は、オーディオがちゃんと入出力できているかOBSのメーターを見て確認した後で、いいタイミングで「配信開始」を押して、いつも使っている配信サイトに流すだけです。ちなみにわたしはtwitchを愛用しています。一定期間ビデオが残るし、後からmp4でダウンロードもできるからです。また、上のビデオではカメラのスイッチングが自動的に変わっていますが、それは「アイテム」から「スイッチングカメラ」を選択しているからです。スタジオ内のミラーにもそのスイッチングカメラからの映像が映ります(ミラーは最初から観客から見えないようになっています)。

では、興味のある人は是非チャレンジしてみてください!


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