VKet Cloudへの期待!
このところ新機能を連投しておりいわゆる加速期に入ったのでは、とさえ思われるVket Cloudだが、やはり一歩も二歩も先を行っているCuster(さらにはVRchat)には大きく水をあけられている印象は否めない。しかも新機能もちょっと普通の人にはハードルが高いようだ(事実、私も新しいVKet Cloud SDKをUNITYにうまくインストールできなかった(ちなみに古いバージョンも)。また、これもあたらしいライブ配信機能も音声設定がめんどくさそうである。
と、愚痴から入ってしまったが、ただ、VRではなくウェブ型、ブラウザー型に振り切っている点はやはり魅力ではある。もちろんClusterもPCでも見られるし、入れるが、ブラウザー型ということで、VR機器はもちろん、PC側にも特別なソフトをインストールしないでいい点で、初心者にも受け入れられやすいであろう。VKet Cloudを入口としてメタバースに入った人がその後でClusterやVRchatに流れてくるということも今後あるかもしれない。
実は、先に、いろいろと面倒、と言ったのは実はクリエーター側(しかもそれほど技術面では詳しくはないクリエーター)からの言い分である。ユーザーとしてはむしろVKet Cloudは使いやすいし、その意味で敷居は低い。そして特に今回のアップデートで注目したいのは、まさに、「ついに実現」という言葉がふさわしいウェブカメラによる上半身トラッキング機能である。これでPCの前に座って、好きなワールドやイベントに参加すれば、ステージ上の人に向かって手を振ったり、ステージの人の動きに合わせて同じ動きをする、ということが可能になる(ちなみに、今度、この機能を使った「乾杯イベント」というものがあるようなので参加してみたい。と思ったらちょうど夜行バスで移動の日だった。残念!)。物も持てるようになったとのことでサイリウムなどを持てばアイドルイベントにはうってつけだろう。
https://vket.com/play/event/617
となると、次に充実してもらいたいのは、そのイベント機能のほうである。先ほど音声設定がめんどくさそうと文句を言ったが、今はエントランスワールドのみに設置されているライブ配信機能が、すべてのワールドに設置可能になれば、もっともっとイベント(特に個人勢Vアーティストのイベント)が増えるだろう。Vket Cloudを運営しているHIKKYはVirtual Marketなどでバーチャルアイテムを販売する(というかその場を提供する)のがある意味本業だが、今度は「モノ」じゃなくて「ヒト」を発掘し、その人に場を提供するする、という手もあるのではないだろうか。いわゆる事務所やエージェントになるのではなく、あくまで場を提供するという形で、発掘したアーティストに場を提供して有料イベントを開催することなども、新しいビジネスとなり得るだろう(利益はHIKKYと出演者で半々が理想)。ビジネス、とまでは行かなくとも、私自身も是非、Vket Cloud上でもイベントを開催してみたい。MY Vketに自分のスタジオ風スペースをもっているので、そこでのシークレットライブなど面白いだろう(Vket Cloudはいまのところ参加人数20人までとのこと)。これは是非実現をお願いしたい機能である。