マルチタイムフレーム分析その2 <トレードステーションで簡単にマルチタイムフレーム移動平均線をつくる方法>
マルチタイムフレーム分析その1 <マルチタイムフレーム分析とは>の続き
マルチタイムフレーム分析に適したチャート画面の作成
さてこのような事を理解した私は、早速この知見をトレードの中で実践しようとしたのですが、中々上手く行きませんでした。
トレードにおいては何かを知っているからといって、それだけで勝てるわけではなく、最終的にはその知識を基に行なったアクションの良否が結果を生み出します。
私の場合は、まずマルチタイムフレームで株価を見ることができるチャート画面を作る必要があると考え、色々と試してみました。
当時私がメインに使用していた証券会社のトレーディングツールでは、ひとつのチャートに移動平均を3本しか適用できないなどの制限があり、複数の時間足で複数の移動平均線を同時に見ようとすると、チャートがたくさん必要になるので、モニタも増設しないといけないような事になりました。
しかしそのようにチャートがたくさん増えると、今度は私の頭がイッパイいっぱいになり、トレードは混乱し、ますます成績を悪くしました。
トレードステーションはいくつも移動平均が適用できる
そんな時見つけたのがトレードステーションだったんです。
トレードステーションはひとつの時間足に、複数のインジケータを自由に選んで適用できるので、計算式の異なる移動平均をいくつも適用できます。
例えば15分足の時間枠でデイトレードをする場合に、15分足で使用している移動平均線を表示した5分足チャートでエントリーすれば、より精度の高いエントリーができるのではないか?と考えたのです。
やってみましょう。
1.まず5分足チャートに6本、12本、24本という設定で3本の移動平均を適用します。これは時間に直すと、30分平均、1時間平均、2時間平均を表示している事になります。
2.同じ事を15分足でやった場合はどうなるでしょう。はい、下図のようになります。
同じ6本、12本、24本という設定ですが、時間は、90分(1.5時間)平均、3時間平均、6時間平均になります。
3.ここで1の5分足チャートに2の移動平均線を表示したい場合はどうするでしょう。
勘のいい方はすぐわかると思います。15分足は5分足の3倍なので、移動平均の足数設定を18本、36本、72本にすればいいですね。
時間は2と同じで、90分(1.5時間)平均、3時間平均、6時間平均になります。
そうすると下図のようなチャートになり、15分足チャートの情報を持った5分足チャートが出来上がります。
こうすれば5分足と15分足の時間感覚が同時に得られ、チャートの数も減らす事が出来ます。
4.同様にして5分足に30分足や60分足の移動平均を描く場合は、下記の表を参考にして見て下さい。×印は結局は同じ時間の平均なので重複として削除する設定パターンです。
5.ただし注意しなければならない事があります。それは自分がトレードする時間軸自体は変えてはいけないという事です。
例えばこの例では、15分足の時間枠でのデイトレードなのですから、エントリーやイクジットのポイントも15分足のポイントでなければなりません。
私のトレードの基本は、移動平均線とライントレードという極めてスタンダードなものなのですが、下図のように5分足に引かれた水平線は15分足のレジサポラインです。
欲に駆られて自分のトレードの軸足を揺らがしてしまうと、何をやっているかが自分で分らなくなってしまいます。大体そういう時に大負けします。
最後に宣伝ですが、この色が着いた移動平均線は、傾きの変化で色が変わるように設定できます。株価の勢いの衰えを知ったり、トレンドの長さが感覚で知ることができるようになります。
無料ダウンロードできますので、トレードステーションをお使いの方はお試しください。コチラです>>>
マルチタイムフレーム分析その3 <応用編:意外に奥深かった移動平均線>に続く
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トレードステーションのインジケーターを製作しています。 初心者の人でも使えるなるべく簡単で、役に立つインジケーターを目指してます。 オフィシャルサイト:https://plot1.site/