スズキさん家の音楽部屋 #6~Sakura_Odyssey:未来からのエアメール/丹下桜~
前回記事(#5 Sakura_Odyssey:Neo-Generation/丹下桜)はこちら
40過ぎのおっちゃんの音楽部屋へようこそ!家主のスズキと申します。丹下桜さん特集ですが、1stシーズンはいよいよ最終回です。
今回は2000年2月4日にリリースされたマキシシングル「未来からのエアメール」を特集します。また、別枠で収録された「IN THE FUTURE」についても取り上げたいと思います。
【お願い】今回は当時のエピソードや出来事を踏まえたレビューとなります。少し悲しい話題が続きますが、2024年12月現在、桜さんは元気いっぱいで、ご自身のペースで活動を続けていらっしゃることを「大前提」として読んでいただければ幸いです。
M0 シングル概要
M0-1 Activities in 2000
毎回ここでは桜さんの当時の活動内容や活躍について述べてきましたが、今回はとても悲しいエピソードを取り上げなければなりません。
桜さんは、後述するライブツアーを最後に「すべての活動を休止」されました。
当時、このことをスズキ少年は知りませんでした。後に「少しお休みされていた」という話を見聞きしましたが、今回改めて当時のことを調べる中で、後から知ったとはいえかなりショックな出来事だったと感じ、胸が締め付けられる思いでした。もし、リアルタイムでこのことを知っていたら…と思うと、辛い気持ちになります。
ここに、当時としては最後の桜さんからのメッセージがあります。全文引用は控えたいと思いますし、当時のことにあまり触れたくない方もいらっしゃるかもしれません。リンクを置きますので、どうぞご自身の判断でご覧いただければと思います。
「CCさくら(さくらカード編)」が2000年3月21日に放送終了し、FMラジオレギュラーが同年3月で終了と、声優・パーソナリティとしての活動が次々に終止符を打たれていたようです。
これだけ人気の桜さんが活動休止となると、半年以上前から調整が行われていたのではないかと考えられます。そのため、前回「Neo-Generation」で感じ取ったアラートも、あながち間違いではなかったのかもしれません…。
桜さんの最後のメッセージからは、当時相当つらい思いをされていたのだろうと、ひしひしと伝わってきました。現在、桜さんが現役復帰され、活躍されているからこそエピソードとしてお話できますが、本当に胸が締め付けられる思いになります。
M0-2 ミレニアムコンサートツアー『未来からのエアメール』
さて、活動休止前にライブツアーが行われていました。もちろんスズキ少年は知る由もありません。
#2でご紹介した管理人Mさんのページで詳しい情報を調べましたが、「New Frontier」ツアーより本数が増え、追加公演も行われていたようです。
このツアーでは本格的なバンド編成が採用されていたようです。
メンバーを拝見して、「これはガチ!!」と思わず叫びたくなるほどの豪華さです。このメンバーで、かつ東名阪ツアーを行い、おそらく札止めがあったうえに、渋公の追加公演も実現したなんて…。
やっぱり桜さんは音楽で勝負できる実力がありますね。当時これで活動休止だったというのは本当に勿体ない…。このツアー後も活動が続いていたら、武道館公演も夢ではなかったかもしれません。
また、朝井さんは「New Frontier」「Neo-Generation」で作曲を担当されていますが、少し調査を追加したところ、衝撃の事実が判明しました。実はnoteを書きながら、どこかでお名前を見かけた気がしてずっと引っかかっていたのですが、Wikipediaの楽曲提供歴に驚くべき記述がありました。
なんと、ウツ殿下のソロアルバム「easy attraction」「fragile」に参加されていたのです。しかも、福田さんと組んで制作していたことも判明しました。
そして、この「easy attraction」というアルバムですが、参加アーティストが豪華絢爛。木根尚登さん、大ちゃん、松本孝弘さん、葛城哲哉さんなど、TM NETWORKのサポート仲間が一堂に会した、制作費が想像つかないほどの超豪華なアルバムでした。
おそらく、この時に朝井さんが福田さんを通じて大ちゃんと接触し、あの「女神たちの夜明け」へと繋がったのではないかと推測しました。
こんな繋がりがあったからこそ、自分の好きなテイストの楽曲が生まれるわけですね(笑)。このアルバムが1995年リリースということで記憶が薄れていましたが、今回改めて調べて驚きました。
せっかくのご縁なので、アルバムのApple Musicリンクを埋め込んでおきますね。(M2・3・6・10がおすすめです(笑))
少し脱線しましたが、セットリストについても記述が残されていました。ライブを聴きながら記録されたものと思われるため、実際とは異なっている可能性がありますが、参考として追加公演である渋公のセットリストを引用します。
こうしてサポートメンバーやセットリストを眺めると、現地に行っていればよかったな…と少し後悔してしまいます。前回のツアーもそうですが、なぜ映像に残さなかったのか疑問が残ります。
桜さんクラスならライブビデオを出しても十分に本数を捌けたはずなのに…。現代のネット販売システムがあれば、受注生産でもぜひ出してほしかったですね。
M0-3 楽曲コンセプトなど
※2024年12月現在、サブスク配信(AppleMusic、Spotifyなど)なし。
アルバムではないのでコンセプトが一貫しているわけではありませんが、今回聴いた感想としては、「別れと旅立ち」「心の封印解除(良い意味でキレる)」「最後のメッセージ」、そして「ファンに向けた無敵の呪文」といった印象を受けました。
ジャケット写真と本作に関連する桜さんのビジュアルを確認しましたが、驚くほど綺麗なんですよね。背負っていたたくさんの荷物をおろし、羽を休めているようにも見えました。
前回の「Neo-Generation」あたりから感性のチューニングが狂ってしまったのか、楽曲やビジュアルからさまざまなメッセージが伝わってくるように思え、ものすごくエモーショナルに感じてしまうんです。今回このジャケット写真を見て、胸が締め付けられるような感覚があり、強く心を揺さぶられました…。(重めの発言が多くごめんなさい…)
それでは、楽曲紹介をはじめていきましょう。
M1 未来からのエアメール
Lyrics by 丹下桜 Composed by 相川夏生 Arranged by 吉田潔
本作のタイトルトラックです。柔らかいシンセサウンドにアコースティックギターのカッティングが混ざった、デジタル×フォークのミクスチャー的なバックトラックです。
歌詞の世界観ですが、主人公は「タンポポ」です。おそらく桜さんが自身を「タンポポ」に例えて書いた歌詞だと推測しています。「タンポポ」は春の植物ですが、ぼちぼち寒い時期から育ちます。
それを「なごり雪に震える日も」「いっしょうけんめい咲き続けて」と表現しています。この数年の活動の中で辛いこと、嫌なこともたくさん耐えて頑張ってきた。そんなメッセージを感じました。
そして、ラストサビの「風向きが上昇気流になる」「行こう 永遠が生まれた場所へ」は、現在地点への別れ、そして旅立ちのメッセージとして受け取れました。
バックトラックのサビや間奏でエレクトリックタムがかなり目立って聞こえるのですが、何か別れを惜しむかのように叩き鳴らされているように感じました。
間奏の叩き方が大ちゃんや小室先生を思わせる荒々しさもあります。アレンジ担当の吉田さんは「New Frontier」「Neo-Generation」といった多くの楽曲の作編曲を担当されていたので、そんな惜しい気持ちも込められていたのでしょうか。
感性チューニングが狂っている影響(汗)か、今回ははっきりとMVの映像が見えてきました。(妄想です(汗))
ホワイトバックのスタジオにドラム、キーボード、アコースティックギター、そして桜さん。ドラムセットにはエレクトリックパッドがセットされています。
Aメロでは桜さんが右端で見切れて姿が完全には見えず、バンド演奏にフォーカスされています。Bメロでは多摩川の河川敷のような場所を桜さんが1人歩く姿が挿入され、サビで桜さんがセンターに映し出される…そんな映像です。
楽曲の最後では、光の差す扉や階段に向かってゆっくりと歩き出す桜さんの後ろ姿でフェードアウトするイメージも浮かびました。
あと聴きでもこれだけイメージが湧いてしまうような素晴らしい楽曲ですから、個人的にMVとして残すべきだったと思います。
楽曲としては卒業や旅立ちというテーマが実体験に基づいてしっかりと描かれており、完成度が非常に高いです。合唱アレンジして中高生向けに展開すれば、卒業シーズンの人気曲になるのではと思うほど素晴らしいです。
これ以降桜さんがこの楽曲を歌われたかは不明ですが、いつか演奏する側・聴く側みんなが笑顔で歌える日が来ることを願っています。
未来に残していきたい楽曲です。
M2 Release my heart
Lyrics by 丹下桜 Composed by 丹下桜 Arranged by 福田裕彦
作詞作曲ともに桜さんが担当し、アレンジは福田さんが手がけています。初見で聴いた感想は、ただただ「衝撃」。この一言に尽きます。
あの桜さんから、このテンション、この雰囲気が生まれるのか?一体どうしてしまったのか?と疑念すら抱いてしまった楽曲です。
このマキシシングルについて調べる中で、とある雑誌のインタビューで「歌詞とメロディは自作曲の中で一番初めにできていた」というコメントを目にしました。
推測するに、「Neo-Generation」制作時からこのアイデアを温めていたのではないでしょうか。この楽曲のメインテーマでもある「Release(解放)」に対し、強い想いを抱えながらも最後の最後まで温存していた…。そんなふうにも感じられます。
楽曲タイトルの「Release my heart」ですが、ストレートに読むと「リリース・マイ・ハート」となりますが、この楽曲では「レリーズ・マイ・ハート」と読みます。辞書的にはどちらの読み方も正しいそうです。
気づく方も多いと思いますが、「レリーズ」という単語は非常に印象深いです。「CCさくら」の「木之本桜ちゃん」がカードから召喚する際に発する台詞そのものだからです。「CCさくら」の世界では「レリーズ(封印解除)」と設定されています。
この楽曲でも、桜さんは「封印解除」のイメージで歌詞を書かれたのではないかと考察します。
たくさんの事柄を振り切り、「心の封印解除」をしたい!そんな気持ちが力強く表現された歌詞と世界観です。
これまでの桜さん作詞の中では「絶対に出てこない言葉」が驚くほどたくさん並んでいます。額面通りに読むとネガティブな印象を受けますが、そこは桜さん、完全に「闇落ち」しているわけではありません。
たくさんの事柄(おそらく嫌なことや辛いこと)を振り切り、自分の描く未来へ向かうぞ!という、ネガティブな感情と正面から戦うイメージが感じられました。「CCさくら」の戦闘シーンのような前向きなイメージの中で書かれたのではないかと思います。
バックトラックは説明不要で「大ちゃんサウンドそのもの」です。このシングルの1ヶ月後、#4で紹介した木村由姫ちゃんがカバーミニアルバムを発売し、その中で「揺れる恋乙女色」という雛形あきこさんのカバーが収録されていますが、まさにそのアレンジと同じ方向性。
そしてアレンジは福田さん。これは奇跡のような巡り合わせです。推測ですが、「Release~」をアレンジしたテンションでそのまま由姫ちゃんの曲に取り組んだのではないでしょうか。
また、この楽曲で最も心に刺さるのが、前奏後とアウトロでピアノ音色で奏でられる刹那的なリフです。
これが桜さんの案なのか、福田さんの案なのかは不明ですが、非常に好きなリフで、刹那さと前を向こうという力強さを表現しており、心に深く響きます。
さらに、ラストサビ1回目終わりで突然聴こえてくる桜さんの「さぁ!」というシャウト。これには驚かされました。桜さんがシャウトするイメージはありませんでしたが、どこか可愛らしくも聴こえるのは内緒です…。
そして、この楽曲もMVのイメージがはっきりと浮かびました。今回、大ちゃんが登場するのですが、どうかお許しを(苦笑)。
ライブ映像のようなイメージです。ステージに桜さんと、鏡面シルバーのKX5を背負った大ちゃんの2人。そしてたくさんのオーディエンス。桜さんはマイクスタンドで歌っています。
普段の桜さんではありえないような荒々しいイメージが浮かびます。何ならフロアモニタースピーカーに足を乗せて歌っているのではないかと思えるほどです。
この楽曲では、これまでの自分のイメージを壊し、心に閉じ込めていた本当の思いを解放したい!という、良い意味で「キレた」力強さを強く感じました。
※鏡面仕様のKX5の実物写真があったので、参考までにおいておきますね。記事後半に写真が掲載されています。本当にかっこよくて憧れる機材です。
M3 “おやすみなさい”をいう前に
Lyrics by 丹下桜 Composed by 川上明彦 Arranged by 川上明彦
マキシシングル最後のトラックです。柔らかくしっとりとしたデジタルバラードで、作詞作曲ともに桜さんが担当されています。
夜遅く、一人部屋で想いに耽る世界観。活動休止前として最後のトラックは、桜さんの得意球である「さくらバラード」の世界そのものです。何度か聴き込む中で浮かんできたのは、実は「あなたのやり方で抱きしめて」の世界の延長線上にあるのではないか、という考察です。
当時の音楽活動における節目のトラックとして、1stシングルの世界に戻るような雰囲気を感じました。「あなたのやり方で~」で描かれたバレンタインのその先、もしかすると別れてしまったのかもしれませんが、「一緒にいてくれてありがとう」という感謝の気持ちが強く、かつ「POSITIVE」に描かれているように思います。
さらに、裏テーマとして「当時応援してくれた多くの人たちへのありがとう」を伝えたかったのではないか、とも感じました。
「きみがいてくれたこと 感謝してる」「逢えてよかった」これらのフレーズが非常に心に刺さります。現代で聴いていても胸が締め付けられるほどの感動を覚えるのに、当時この曲を聴いていたらどれほどの感情が湧き上がったか、想像もつきません。
また、間奏のクラシックギターのソロが、刹那さと寂しさを一層際立たせています。そして、楽曲の最後に桜さんが発する「おやすみなさい」という台詞。この一言が、「もう旅立ってしまうんだな…」という悲しさを鮮明に感じさせます。
「Release~」同様に、非常に強い想いが込められた楽曲であるため、今後歌われるかは分かりませんが、バラードとして完成度が非常に高い一曲です。どこかのタイミングで、現代の桜さんにもう一度歌ってもらえたら、と強く願っています。
M4 IN THE FUTURE(アーティストBOOK「SAKURA」収録)
Lyrics by 丹下桜 Composed by 相川夏生 Arranged by 相川夏生
2000年4月6日にリリースされたアーティストBOOK「SAKURA」に収録された楽曲です。今回、連動性があるとの情報をX(旧Twitter)の桜さん関係のフォロワーさんから提供いただき、「未来からのエアメール」と同時にレビューすることにしました。
この楽曲は、これまで自分が表現技法として用いてきた「120%POSITIVE」な雰囲気の楽曲です。情報提供を受け、改めて聴き込んでみた感想として、M3で旅立った旅先から桜さんがメッセージを送る、まさに「未来からのエアメール」の延長線上にあるストーリーが感じられます。
「さぁ顔を上げて ここへおいで だいじょうぶだよ」というフレーズが心に深く刺さります。旅立った後、寂しさを感じている応援してくれた人たちに対し、「元気でやっているから大丈夫だよ!」というメッセージを伝えているように感じます。
この楽曲を聴いて思い浮かんだのは、TM NETWORKの「Detour」という楽曲です。TMNとして1994年に活動を終了し、1996年に小室先生プロデュースのゲーム「ガボールスクリーン」の中で突然登場した、TMの3人が歌う楽曲です。
こちらも「久々に集まって、それぞれ元気でやっているよ」というメッセージが込められています。
さらに、この「だいじょうぶだよ」というフレーズは、「CCさくら」を連想させるものでもあります。作中で「無敵の呪文」と言われる「絶対にだいじょうぶだよ」という言葉を思い起こさせます。
M3で本当の旅立ちを暗示したように思えたものの、この楽曲からは「いつか帰って来る。会いたいと思ったら会えるよ」というメッセージが込められているのではないか、と感じました。
M5 番外編:当時の桜さんへのアンサーソング(access DECADE&XXX)
Lyrics by AXS(貴水博之/井上秋緒) Composed by AXS(浅倉大介) Arranged by AXS(浅倉大介)
今回、96~00年の活動休止までの桜さんの活動を辿る中で、どうしても紹介したいアンサーソングがあり、我儘企画としてこの場にねじ込ませていただきました。
というのも、もし当時リアルタイムでスズキ少年が桜さんの活動休止を知っていたら、間違いなくこの曲を番組などにリクエストしていただろうと思い立ち、「それならここで紹介してしまおう!」と考えた次第です。
この楽曲は、「IN THE FUTURE」で少し触れたTMNの活動終了に際し、accessの2人が自身の3枚目のアルバム「DELICATE PLANET」で想いを綴ったもので、現代でもファンに愛され続けている名曲です。
まず、少しわがままなお願いになりますが、ぜひ歌詞を読んでいただきたいです。
「変われない痛みなら言葉は無駄に思えた」
「乾いた風の街に君の歌が聞こえる」
「あの君の歌は今も僕を変えてく」
「君は間違いじゃない 君だけのわけじゃない」
これらのフレーズには、当時応援する側から桜さんへ伝えたいメッセージが込められているように感じます。若き日の自分なら、きっと活動休止にショックを受け、この楽曲を大音量で聴きながらしょぼくれていたのだろうと想像します(笑)。
自分にとって音楽とは、世界観やメッセージ性を重視しています。これは大ちゃんや小室先生、そして桜さんから多くを学んだことでもあります。そのため、こうしたメッセージ性のあるアンサーソングを贈りたいという思いがありました。
今では、桜さんが再び元気にご活躍されているので、もう心配する必要はなく安心しています(笑)。しかし、「あの君の歌はいまも僕を変えてく」というフレーズには深く共感しており、いまでも桜さんにこの思いを届けたいと思っています。
世界にはよく「3人のキーパーソンがいる」と言われますが、自分にとって音楽のキーパーソンは、大ちゃん・小室先生・桜さんです。もちろん他ジャンルや洋楽にも好きなアーティストはたくさんいますが、自分が戻るべき場所は、必ずこの3人の楽曲なのです。
桜さんに出会えて本当に良かったと思っています。だいぶ少し(汗)の間、桜さんの活動から離れてしまいましたが(苦笑)、これからも末永く応援していきたいと思っています。
M99 あとがき
Sakura_Odyssey 1stシーズン、これにて完走となります。突如始めたこの企画を読んでいただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
前回のあとがきでも少し触れたため割愛しますが、桜さんファンの中でも異質な部類である自分が、90年代の桜さんの音と再び向き合い、当時の感覚と現在の感覚をミックスしたレビューを書かせていただきました。
そのため、違和感を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。
偏った音楽性から導き出される感覚と、限られた情報の中から考察した内容には、誤りも多々あるかもしれませんが、それも含めて「味」や「物語」として受け止めていただければ幸いです。
本当は1stシーズンだけで終わろうと思っていましたが、せっかくなので2001年以降の桜さんの音とも向き合いたいと思い、「NewFrontier」制作中に2ndシーズンの継続を決意しました。
需要があるか分かりませんが(笑)、いつの日か新曲が発表された際にタイミングよくレビューできるようになれれば嬉しいと思っています。
この場を借りて、2ndステージについて少し予告します。この後、史実として桜さんはインディーズかつ別名義で数年間活動を続けます。
しかしながら…この時期の音源は現在、予想以上に入手が困難かつ高額で取引されています。
しかし、この企画と桜さんのYouTubeラジオを通じて多くの方と繋がることができ、中にはすべての音源を所有されている方もいらっしゃいます。また、YouTubeラジオの番組内でも一部この時期の音源が流れていることから、取り上げないわけにはいかないと考えています。
ただし、音源収集には一定の資金も必要(お小遣い制なもので…)であり、入手困難な音源をレビューした結果、興味を持っていただいた方がその壁に直面するのも避けたいところです。
そのため、入手可能な範囲から紹介しつつ、「資金が確保でき、現物が見つかった場合にレビューを追加する」というスタンスで2ndステージを連載させていただきます。ご理解いただければ幸いです。
なお、2010年以降の一部作品はApple MusicやSpotifyでの配信が解禁され、より多くの方に届けやすくなるため、これからの展開が非常に楽しみです。
さて、自己紹介回を含め、全6回を作成していたら年末が迫ってしまいました(笑)。そこで、本来予定になかった「1stステージのアフターパーティー」的な記事を書きたいと思います。
「もし1stステージの作品だけでクラブイベントをやったら?」という設定で、スズキセレクションのセットリストを紹介し、小ネタを交えた内容にする予定です。桜さんのYouTubeラジオ「story telling cafe」のコーナーをオマージュし、少しでも楽しんでいただける記事を目指します(笑)。
限られた時間の中(笑)、頑張りますので、ぜひお楽しみにしていただけたら嬉しいです!
それでは、アフターパーティー回でお会いしましょう。
※本企画は諸事情により公開停止しました。
Sakura_Odyssey 1stシーズン、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
ほなまた!!